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松下優也×HMVインタビュー

Friday, September 10th 2010

interview
映画『ヒカリ、その先へ』公開記念!松下優也インタビュー


初主演映画となる「ヒカリ、その先へ」(10月23日新宿バルト9ほか限定ロードショー)の公開を記念して、松下優也さんにインタビューが実現!!<音楽舞踏会『黒執事』-その執事、友好>の主役として舞台にも立ち、『ミュージカル黒執事-千の魂と墜ちた死神』でも再主演、また、映画『時をかける少女』にも出演するなど、幅広く活動する松下さんに、音楽やライブついて貴重なお話を伺ってまいりました。

---松下さんはもともとシンガーとして活動していらっしゃいますが、演技のお仕事をするきっかけは何だったんでしょうか。

 デビューする少し前に「悲しいボーイフレンド」という映画のお話を頂きまして、役者としてのスタートはそこが初めてですね。実際にその映画が公開されたのはデビュー後だったんですが、そのお話と映画の撮影なんかはデビュー前でしたね。

--- デビュー前にすでに映画のお話があったんですね。<音楽舞踏会『黒執事』-その執事、友好>も拝見したんですが、映像の演技と舞台の演技の違いや、それについて何か心がけていらっしゃるところとかありますか?

 映像だとそのシーンの見せたいものをカメラワークでアップにしたり、アングルを変えることで見る人に印象付けたりすることができるんですが、舞台はそれができないですよね。ステージ全体を観客が見ている中で、今ここに注目してもらいたい、見せなきゃいけないっていうことを考えて演技をする必要があるので、そこがまず違うかな。表現の中にカメラ的要素も必要というか、演技の中にそれを取り入れつつ演じないといけなくて。映像で舞台のような演技をすれば、すごく大げさになってしまいますし、映像での演技を舞台でやってしまうと何をやってるのかわからなくなってしまうので。  あと、最初は映像ってすごく自分にとっては難しいな、って思いました。今日このシーンを撮ったのに次の日は過去のシーンとか、あるいは始まりのシーンの撮影と、場面場面のカットを断片的に進めて行く作業なので、昨日の芝居での気持ちを引きずったまま次のシーンに臨めないですし、演じる上で気持ちや、意識の切り替えが大変だなと思いましたね。舞台の場合は観てくれている人と同じ時間の流れ方でお芝居をするので、作品を作っていく過程ではその違いも大きいですよね。

松下優也


--- 今回の映画「ヒカリ、その先へ」では、ご本人自身を自分で演じる、という難しい役ではないかと思うんですが、ご自身の「素」の部分と、「演じている」部分って、どのくらいの割合で演じていらっしゃいましたか?

基本的には全部「自分自身」ですね。もちろんドキュメンタリーではないので、台本もあれば、セリフもちゃんと決まってるんですが、セリフについても、僕が普段使うような言い回しに変えたり、ストーリーの流れをいったん自分の中で理解した上で、自分なりの表現をするようにしました。監督からも演じているという意識はあまり持たないように言われてましたし、自然体を心がけて演じてましたね。

--- では映画の中で、自信のあるシーンや気に入っていらっしゃるシーンはどこですか?

んーーどこですかねぇ?・・・自信のあるシーンかぁ…、そんなないですねぇ(笑)あ、でも好きなシーンは一人で夜歩くシーンが自分のシーンの中では好きかな。セリフもなんもないんですけど(笑)なんかプライベートを無意識に撮られてるとこんな風に見えるんかなーなんて。

--- じゃあ苦労したとか大変だったな、というシーンは?

”きい”と一番最初に出会うシーンですかね。自分自身を振り返ったとき、街の中であんなふうに初対面の女の子に話しかけて出会いが始まるシーンって、今まで生きてきた中でなかったんで(笑)。そういう出会いがもし自分に今起こったらどんな反応するかな、って気持ちでやらないといけなかったんで自分のことなのに色々想像したり考えたりしました。ほんと、ないですからね、偶然出会って、話しかけて、メール交換、みたいな流れが(笑)。自分以外の人物を演じるなら、その役柄をとことん作りこむ、ってことも可能なんですが。レコーディングのシーンやラジオ番組のシーンなら僕が普段からやってることなんで全然平気でしたけど。僕自身を僕が演じるって、変に誇張するのも不自然だし、そういう意味では、自己分析みたいな作業だったかもしれないです。

--- 自分で自分を演じる、って想像以上に難しいものなんですね。 では、映画では共演されたきい役の倉科カナさんの印象というか、実際お会いされた感想はいかがでしたか?

色で例えると「白」っていう感じですね。映画の中の役柄以上に透明な存在感を放つというか・・・自分の世界とかカラーをアピールするような感じではなくて、すごくナチュラルな空気感が漂うというか、いい意味で近寄りがたい感じすら思わせるような。とにかく僕のまわりや今までに会ったことのない独特な雰囲気のある方でした。

--- 今お伺いした倉科さんの印象と、映画の中のきいの雰囲気と、それほどギャップがなかったということでしょうね。そういう意味では、松下さんがご自身を演じられたスタンスと倉科さんの作品に対する距離感もきっと同じだったのかもしれないですね。だから映画の中の2人を見てリアルな感じがすごく出ている気がしました。

そうですね。演技上で話してるきいとも、演技以外での倉科カナさんと話している僕との関係もけっこう近いものがありましたね。

松下優也






ヒカリ、その先へ
映画『ヒカリ、その先へ』
2010年10月23日
〜新宿バルト9ほか限定ロードショー

2008年のCDデビュー以来、俳優としても活躍中のアーティスト、松下優也が、本人役で映画初主演を果たす青春ストーリー。松下のシングル「4 Seasons」にインスパイアされた本作では、華やかなの日々の裏で二十歳の普通の青年として葛藤する松下が、プロの写真家を目指す少女と出会い、奮起する姿を描く。ヒロイン役に、NHK連続テレビ小説「ウェルかめ」の倉科カナ。

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  •  劇場版「ヒカリ、その先へ」 主題歌『4 Seasons』

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    2008年11月のデビュー以来、音楽のみならず、ミュージカル「黒執事」で2年連続主演を務めるな ど、新たに活躍のフィールドを開花させたアーティスト・松下優也初主演による映画『ヒカリ、 その先へ』。今映画は、8月25日にリリースされた両A面シングル収録の新曲「4 Seasons」から生まれた完全オリジナル作品。ヒロインとしてNHK連続テレビ小説「ウェルかめ」の主役を務めた倉科カナがキャスティングされているほか、特別ゲストとして土岐田麗子、 青山レイラも出演。
    監督には、松下優也や数多くのアーティスト(加藤ミリヤ「Love is…」、平井堅「KISS OF LIFE」、BOOM BOOM SATELLIETES「PILL」ほか)のミュージックビデオを手がける江原慎太郎を迎えた、夢を追い続けるアーティストと、夢を見失って立ち止まった学生とが出会う、青春ストーリー。

    profile

    アーティストになる夢を掴み毎日がキラキラ輝く反面、二十歳の青年としての葛藤や孤独感を抱えている松下優也 が、写真家を目指し専門学校に通っている”きい“(20歳)と出会う。夢を見失いそうな”きい”にとって、”ユウ”(松下優也)の存在は、本物の「ヒカリ」が差すかのようだった。日々の現実に自信を失った”きい”の最後の願いをかなえる”ユウ”。
    ふたりが見るヒカリの先にあるキセキとは…


    Cast&Staff
    ■ 出演:松下優也/倉科カナ/ 土岐田麗子/青山レイラ/永岡祐/西田健一
    ■ 監督:江原慎太郎
    ■ 脚本: 溝井英一デービス
    ■ 特別協力:神戸コレクション、毎日放送「DRESS」
    ■ 制作プロダクション: オンブ
    ■ 企画・製作: ソニー・ミュージックエンタテインメント / エピックレコードジャパン
    ■ 配給:ソニー・ミュージックエンタテインメント
    ■ 主題歌: 松下優也 「4 Seasons」 (「神戸コレクション」公式ソング/毎日放送「DRESS」テーマソング)
    ■ DOR@MO 配信期間:2010 年8 月11 日(水)〜
    ■ 期間限定・無料
    ■ 配信サイト:http://www.doramo.jp/(PC、携帯共通 )
    ■ 視聴形式:ストリーミング、または制限付ダウンロード方式

    profile

    1990年生まれ、20歳。2008年11月、シングル「foolish foolish」でメジャー・デビュー。 ライヴ活動を積極的に行い、アルバム発売前にもかかわらずワンマンツアーは各地でソールドアウトを記録。 また昨年5月には、1万人以上を動員した大人気コミックの舞台化、<音楽舞闘会『黒執事』‐その執事、友好‐>の主役と して舞台初出演。今年の5月から、東名阪で2万人を動員する「ミュージカル黒執事-千の魂と堕ちた死神-」では再主演をつ とめた。その他、映画「時をかける少女」にも出演するなど活動の場を広げている。