お待ちどう様でした。6回目を迎えた世田谷系ノスタルジックヒxプホxプポxセWEEKEND企画!"WEEKEND'DISC'USSION"!!!
毎回、WEEKENDに影響を与えた90年代の名盤ジャケを、有りモノ、借りモノでコスプレ&完コピ!
撮影から対談、文字起こしまで全て自分らでやっちゃうDIYな予算ゼロ企画!
今回はA Tribe Called Quest、93年の名作『Midnight Marauders』をディグ!
さぁさぁ、下記ホンモノと完コピ!
よーく見比べてみてくださーい。
今回はコスプレするのはコレ!
A Tribe Called Quest『Midnight Marauders』
 『Midnight Marauders』A Tribe Called Questどこかしら陽気な空気感をまとったままの「真夜中の略奪者」。膨大な量のレコードをリュックに入れて旅の途中を記録した1枚。ATCQがヒップホップの発明以来脈々と続いた小節単位サンプリングの歴史に打った終止符。B-BOYもロックファンもポップス好きからも指示された所以は、非楽器演奏者が作り出した純粋な「音楽」だったからです。 (WEEKEND / 泉水マサチェリー)
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WEEKEND企画 ディスカス #006 『Midnight Marauders』A Tribe Called Quest
ラップという手法で音楽をやっていると(自然発生的に)近い感性でラップをやってる者同士が集いコミュニティのようなものが形成されるものだと思っていたけれど、WEEKEND のまわりにはなかなか同じようなスタイルのラップミュージシャンが現れない。が、しかし、そんな WEEKEND が唯一と言って良いほどよく遊んでいるラッパーがいる。
先日ニューアルバム「Niw! Rec Roll Two」をリリースしたばかりの PANORAMA FAMILY のゴメス氏である。
WEEKEND と同じく、HIPHOP という概念やルーツにとらわれずにシーンで活躍しているゴメス氏と、A TRIBE CALLED QUEST について “disc”ussion。
—『トライブ?』それとも『クエスト?』
加藤 「さっそく、恒例ですがトライブをいつ知ったかって質問から行きますか。」
泉水 「それ早く終わらせて飲みたいだけでしょ(笑)」
加藤 「いやいや、バレたか(笑)」
モニカ 「オレは凄い遅いよ。泉水くんと知り合ってからだし、たまたま泉水くんに聞かせてもらった Q-TIP(ATCQ のメンバー)のセカンドが凄い良かったから、なんとなく聞いてみようかなって。」
加藤 「僕も昔、泉水くんが作ってたヒップホップの Mix CD で知ったからわりと最近だね。同じライブハウスでバイトしてた頃。」
泉水 「その頃『月刊名曲』っていうの作って配りまくってたんだよね。」
ゴメス「そういうの良いよね。オレもやってた(笑)」
加藤 「それに DE LA(SOUL)とか入ってて、DE LA はなんとなく知ってたんだけど、トライブはなんかカッコいいけど変な名前のユニットーと思って、あれが6〜7年前かなー。ユニット名覚えれないし、別に良いやと思って、で、ちゃんと聞く様になったのはホント最近。」
ゴメス 「それ信じられないよね(笑)。だってメンバーの中で日本語ラップを一番追ってるのって一応加藤君でしょ?普通名前くらい知ってるでしょ。」
加藤 「去年はじめてブックオフで買ってちゃんと聞いた。250円。」
ゴメス 「ウソー(笑)」
加藤 「外国人のラップってカッコいいなーって。今は The Pharcyde を聞こうかなって思ってる。その『月刊名曲』で良いなって思ったのは、トライブと Pharcyde だったから。」
泉水 「ゴメス君は何で知った?」
ゴメス 「アレ、かな『Love Movement 』」
加藤 「『Love Movement 』って出たの何年?」
泉水 「1998年。」
ゴメス 「中3か高1だよね。」
加藤 「早いね!」
モニカ 「名前も知らなかったよね。」
加藤 「うんうん。」
ゴメス 「『ASAYAN』(雑誌)の音楽ページにすごいトライブのことばっかり書いてあった気がするもん。」
泉水 「そうそう、まりん(元電気グルーヴ)とか、コーネリアスとかも当時、この音がヤバい!とかいろいろなところに書いてたもん。」
ゴメス 「そうだね。それ読んで買ってるね。」
加藤 「当時ずっとヒップホップ聞いてたの?」
ゴメス 「いやー、というかトライブをヒップホップと思って聞いてなかったからね。ハイスタ(Hi-STANDARD)とか聞いてた。」
加藤 「『AIR JAM』『DEVILOCK』って感じだ。」
モニカ 「でもこの時に入って来たヒップホップってさ、クーリオとかスノーとかじゃん?」
ゴメス 「『Gangsta's Paradise』でしょ。」
モニカ 「『NOW!』とかのコンピに入っちゃってるヒップホップ。」
一同笑
ゴメス 「スノーもクーリオもオレは割と今でも好き。」
泉水 「でもさ、そんな中でトライブとか知ったのも風の噂だよね。」
ゴメス 「そうそう周りが『なんかヤバい』って言い出して、図書館でイヤホンで聴いてたんだよね。そしたらドラムの音ばっかで、地味じゃん!って。これ音楽なのかなーって思ったもん。まったくわからなかった。」
泉水 「そうなんだよね。トライブってわかりやすい曲がないんだよね。」
ゴメス 「『Scenario(シナリオ)』は?」
泉水 「うーん、あんまピンと来ないよね。もはやトライブか?って感じ。」
ゴメス 「たしかに。やたらワッサワッサしてるからね(笑)」
泉水 「あの PV の感じとかね。」
ゴメス 「そうそう。レコードっていうよりビデオ持ってたから PV のイメージがすごい強い。ヘンな PV だなーって。」
加藤 「当時トライブの PV とか見てんの凄いね。同じ東北でも宮城(ゴメス)と山形(加藤)でこんなにも違うんだ・・・。」
ゴメス 「でも、東京に来てびっくりしたんだけど、音楽系の専門学校のヤツに『クエストとか好きなの?』って言われて、『え!?そっち!?』みたいな。」
泉水 「あったあった。でもクエストラブ((The Roots のドラム)とかの登場もあって、誰もクエストって呼ばなくなったけどね。」
ゴメス 「そいつら、レイジ(Rage Against the Machine)のことも『レイアゲ』って言われてビビったもん。」
泉水 「うそー!」
ゴメス 「オレ田舎者なんじゃないかって!味わったよね。」
加藤 「あと、あれね、『A TRIBE CALLED QUEST』の『A(ア)』ね。あれを言うかどうか。」
モニカ 「あれね、言わないよね。」
一同笑
泉水 「でもさー、トライブってヒップホップグループとしては完璧だと思う。無敵だと思う。非の打どころがなさ過ぎて、語ることも出来ないほどなんだけどさ、ヒット曲がない!っていうのがエラいと思うんだよね。売れたって言っても『Can I Kick It?』(LOU REED の『Walk on the Wild Side』がトラックの元ネタで有名)がナイキの CM で使われてちょっと売れたくらいじゃない?で、あれが 1st だからね。それ以降、大きなヒットがない!のに非の打どころがない!」
加藤 「ちなみにアートワークも好き?」
泉水 「あ、アートワークは正直ダサいと思う。アレ内容よくなかったら100円コーナーに並ぶジャケの類いじゃない?でも内容良いから。」
ゴメス 「たしかにトライブのジャケはナイよ(笑)『Love Movement 』の右下のなんて、ファミレスに置いてある星占いのヤツでしょ?ダサイダサイ。」
泉水 「そうそう(笑)。」
加藤 「ていうかモニカさんのコマネチにしか見えないもんね(笑)。たしかに内容良くなかったらワケわかんないわ。」
ゴメス 「あと、モニカさんの後ろに映ってる顔を撮影した(加藤くんの)部屋がすげー暑かった。」
加藤 「みんな汗だくで撮影したよね。気絶しそうだった。」
ゴメス 「俺が着いた時にもうすでに撮影始まってて、最初、泉水くんが画用紙切り取って顔だけ出して撮影してたじゃん。あの時に『やっぱ大仁田厚に似てるなぁって』。
一同笑
加藤 「あとゲストで撮影に遊びに来てくれた村上くん(VIDEO)の黒人感がハンパなかったね。サングラスかけた時にみんながレイチャールズ!って言っててウケた。」
泉水 「あんなチープな撮影だけど、圭太郎くんの力でなんとなく絵になるからね。」
※ 撮影にはモニカさんが別名義で活動しているバンド・VIDEO のドラムの村上氏の他に WEEKEND のマネージャー 藤原よしお 、そして TOKYOHELLOZ のメンバー・崎田ハヤト氏も参加。
— シンプル過ぎて、あれ以上もあれ以下もない(泉水)
加藤 「すごい根本的な質問なんだけど・・・トライブって何人組?」
一同笑
ゴメス 「2MC!それ知らないでラップやってんだ!(笑)」
加藤 「声が高い人が Q-TIP?」
ゴメス 「鼻にかかってるヒト。」
泉水 「Q-TIP って浮いてるよね、趣味が悪いし、自分でもラッパーじゃないって言ってるし、まわりのラッパーから見てもやっぱ浮いちゃってる(笑)」
ゴメス 「自分で曲も作れちゃうしね。」
加藤 「DJ もいるんだよね?」
ゴメス 「そうそう。」
加藤 「まだ活動してる?」
ゴメス 「それも知らないの!?」
泉水 「一回活動休止して、また復活したね。2006年あたり。復活してからリリースはしてないんだけどね。でも、今年の夏にドキュメンタリー映画をやるかもっていう。」
加藤 「実は今日はその宣伝も兼ねてね対談させてもらってるんですが。というわけで、予告編をどうぞ!」
一同笑
ゴメス 「いやー、加藤君がそこまでトライブ知らないとは思わなかったわ。」
加藤 「英語のラッパーって興味なかったんだよねホント。」
泉水 「ちなみに去年 Q-TIP が日本に来た時にみんなに『ライブ見に行こうよ!』って言ったのに、誰も来なかったからね。むしろスルー。返事もナシ。」
モニカ 「むしろあのタイミングで Q-TIP を知ったっていう感じだったからね。」
加藤 「Q-TIP と トライブ が同一人物って思ってなかった。」
ゴメス 「じゃあ、あれだ、UNIQLO の CM に出てたのとか、びっくりしなかったんだ。」
加藤 「しないしない。」
ゴメス 「え!?アレめっちゃびっくりしたけど!!」
加藤 「スチャと共演してるデカイ黒人さんって感じ。」
ゴメス 「マジで!(笑)」
加藤 「たぶんヒップホップっていう音楽が好きなわけじゃないんだと思う。」
泉水 「でも、ライブで見た時も思ったけど、Q-TIP って体がやたらデカくない?ラグビー選手みたいな。」
一同笑
泉水 「イイ顔なんだけどね。ちなみに、Q-TIP って『綿棒」って意味らしいよ。『耳に優しくタッチ』だって。」
加藤 「そこだけ聞くとダサイねー(笑)」
モニカ 「俺もトライブあんまり知らなかったけど『Love Movement』が醸し出してる違和感は凄く好きなんだよね。他のアーティストとかぶってるの見た事ないし、謎が謎のまま、今でも聞ける。『モノリス』みたいな。そこに謎の物体がある感じ。」
泉水 「シンプル過ぎて、あれ以上もあれ以下もない。」
モニカ 「何が良いかは具体的にあげれないんだけど、良いと思える何かがある。『あ、これで良いんだ』っていう。」
泉水 「その謎の地場が欲しくて、これはもうずーっと聞いてる。ずーっとずーっと聞いてる。『Love Movement 』は俺の中でベストオブオールかも。中盤から後半の流れがヤバいから聞いてほしい。WEEKEND のトラックでも同じネタ使ってたりマネしてたり。トライブはとにかく元ネタを探すのが楽しい。」
ゴメス 「WEEKEND の『THE END』(WEEKENDが『PET SOUNDS』以前にリリースしている自主制作時代の4thアルバム)をこの前CDでもらってやっと聞いてみたんだけど、泉水くんはトライブとフィッシュマンズがホント好きなんだなって思ったよ。この話聞いてると特に。低音の出し方とか。トライブも変だけど、この人たちも変だなーって。ヒップホップやりたいわけじゃないんだーって。やっと気づいた。すごい危ういバランスだし、ホント怖くなる。」
モニカ 「一回外国人の音楽だと思って聞いてみて。そしたら凄く良いから(笑)」
加藤 「WEEKEND は泉水くんのおかげで『Love Movement』感が自然に出ちゃってるのかもね。僕もリュック背負ってライブやってると、トライブ好きなんですか?って言われる事が多くて、いや、トライブ=リュックとか全く知らなかった!みたいな(笑)」
モニカ 「好きは好きなんだけどね。」
加藤 「そんなに深くは知らないってだけ。知ってる事がイコール好きな事ってわけじゃないからね。」
ゴメス 「そうなんだよね。泉水くんは凄い好きだし、詳しいのが伝わる(笑)。」
モニカ 「なんなら泉水くんよく自分のパートで入れてるもんね、Q-TIPのフレーズ。『HARMONIZED』とかで。」
泉水 「うん。ドゥワドゥワってとこでしょ?」
ゴメス 「たしかに、あの Q-TIP のフレーズは言いたくなる。」
加藤 「ちなみに Q-TIP とかってどんな内容歌ってるの?英語だからまったくわからないんだよね。」
泉水 「結構女の子のこと歌ってるよ。」
加藤 「そうなんだね。意外だわ。そりゃウチらがパクっても違和感ないね。」
ゴメス 「いや、でも、なかなか言葉って、選びにくいっていうか勇気がいる。人に伝える為に丁寧に選ばないといけないし、単純にパクリになっちゃうじゃん。ちょい上の先輩のリリックとかはもう絶対ダメだよね。でも、Q-TIP くらい大御所だと全然大丈夫な感じ。」
加藤 「リスペクト範囲内だよね。」
泉水 「え?オレは人の使う時はリスペクトもありつつ、してやったり〜って感じだね。面白ければ良い。」
モニカ 「でもパクり元が B'z とか、小室ファミリーとかでしょ、別に良いよ(笑)」
一同笑
『聞いてくださいー』くらいの感じです。(ゴメス)
加藤 「ちなみに手元の1993年の資料を見ると、B'z すごい売れてるね。」
泉水 「あ、『ビーイングブーム』だからね。」
※ ビーイング系アーティスト(B'z、ZARD、WANDSなど)
加藤 「当時、トライブなんて絶対に聞く機会なかった。嘉門達夫ばっかり。」
モニカ 「嘉門達夫ネタはもう良いよ(笑)。」
加藤 「ちなみに CHAGE&ASKA の『Yah Yah Yah』とか、Class の『夏の日の1993』、J-WALK『何も言えなくて、夏』もこの年ね。あとサザンオールスターズの『エロティカセブン』、松任谷由実の『真夏の夜の夢』。」
モニカ 「あったあった。異様に覚えてるわ、そのあたり。小6だよね。一応聞くんだけど、あの手のって最初からバカにして聞いてたよね(笑)。」
加藤 「あと『愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない』など。」
泉水 「あれが今の俺のラップスタイルを築いてるね。」
一同笑
モニカ 「あージュラシックパークの年なんだね。」
加藤 「あれは怖かったねー。」
モニカ 「怖かった怖かった。」
加藤 「日本が凄い阿呆な年に思えるね。1993年。」
泉水 「『志村けんのだいじょうぶだぁ』とか、ね、平和だったよね。」
加藤 「ナタデココ。」
ゴメス 「出た!」
加藤 「マンゴスチンとかね。」
泉水 「言われてみれば、『Love Movement 』ってアルバムがナタデココっぽい。」
ゴメス 「それジャケの色でしょ(笑)。」
モニカ 「あのシリーズ悪のりしてパンナコッタまで行ったからね。」
ゴメス 「クラスにいたヤクザの息子がすげーナタデココたくさん食ってて人気者になってたもんね(笑)。」
加藤 「いま思えば、この時期の小学生ハーフパンツブームとかトライブの影響かもね。めぐりめぐって。ミサンガとかもトライブカラーってなかったっけ?」
モニカ 「あったかもしれないけど、たまたまでしょ(笑)。」
加藤 「ファッションとかまだまだって感じだったなぁー。」
ゴメス 「そうそう、当時、原宿の PINK DRAGON の通販で買える『CREAM SODA』の長めのチェーン付の財布を持ってるっていうのが当時格好良かったんだけどさ、オレ、買えなくて、『Lee』のヤツ使ってた(笑)」
加藤 「その流れあったよね、僕も『ハーレーダビッドソン!』だったもんね。」
一同笑
泉水 「でもまたリアルに微妙に景気が悪くなる感じのタイミングに出てる名盤なんだね。この後の年って結構暗くなるよね?」
モニカ 「オウムとか阪神大震災とかの前だもんね。」
泉水 「チャゲアスがバブルと共に現れて、バブルと共に弾けたからね。」
加藤 「そうだね。山形のいじめのグルグルマット事件とか。『いじめで人が死ぬ』とかそれまでなかった気がしたよね。」
泉水 「一方その頃、トライブは23歳でこれ作ってるんだよ?それってもはや怖くない?」
加藤 「たしかにね。価値観が違いすぎる。」
泉水 「というわけで、そろそろ終わりの時間なんだけど、そんなトライブ感あふれるゴメス君のニューアルバム、そろそろ宣伝しなくていいの?」
ゴメス 「いいよべつに(笑)」
加藤 「この対談、宣伝しないとホントにしない企画だからね。」
ゴメス 「『聞いてくださいー』くらいの感じです。」
一同笑
WEEKEND「ほんと僕ら3人からもドススメなので、是非!」
おしまい
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