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FUJI ROCK FESTIVAL ’10 レポ

Thursday, August 19th 2010

FUJI ROCK FESTIVAL ’10

FUJI ROCK FESTIVAL ’10

さぁさぁ!今年も行って参りました!FUJI ROCK FESTIVAL ’10!

「トム・ヨーク、新バンドATOMS FOR PEACEで初苗場」「ONE DAY AS A LION、苗場でワールドプレミアライブ」など音楽ファンのツボを心得たTOPICも満載だったフジロック!その情報解禁毎に、いちいちワクワクさせてもらいました!事前からタイムテーブル見ながらスケジュール組んだり、気になるアーティストの音源をチェックしたり。そこからすでにフジロックは始まってるんですよね!

そんな中始まったFUJI ROCK FESTIVAL ’10本番。
今年の来場者数は延べ125000人だったとか(09年は123000人)。すげえ!
一度行ってフジロックの魔法にかけられたフジロッカー達にとって“行かない”という選択肢は、もはやないんでしょう! なにしろ音楽はもちろん、自然、空気、人、飯、思想、様々な発見や出会いに喜びを感じられる場ですからね!

FUJI ROCK FESTIVAL ’10


【お天気】

苗場に雨はつきもの!なんて事はよく言いますが、今年も雨がんがん降りましたね〜フジロック!
木曜、豪雨の中のテント設営!苗場の山はなかなかハードなお出迎えをしてくれるもんです。
各日の雨模様は以下の通り。
金曜:JAGA JAZZIST前から本格的な雨
土曜:ONE DAY AS A LION 前から本格的な雨
日曜:ATOMS FOR PEACE 前から本格的な雨
つまり
「日中は天気が良く(もしくは曇り)夕方から夜にかけて雨が降る。」
これは、もはや苗場のスタンダードです!!!

野外フェスで、これだけ雨が降るという過酷な状況の中、フジロックと共に成長してきたフジロッカーは、さすが楽しみ方を知っていますね。
色とりどりのレインジャケットを身に纏い、足元は長靴でばっちり固めて踊るんす。大好物の音楽さえあれば、降りしきる雨もなんのその!
思い返せば2004年、土曜日の雨で完全に気持ちが萎えてしまった自分・・・そんな自分が嘘みたいに思える程へっちゃらで、ずんずんお目当てのステージに向かって歩きます!
ホント、みんなフジロックと共に成長し、強くなってるんですよね。

FUJI ROCK FESTIVAL ’10

※昨年に比べ巨大化した、ところ天国〜WHITE STAGE間に架かる橋。昨年は初日の大雨による河川増水で渡れなくなっちゃいましたからね。

【フジロックとtwitter】

2010年度、凄まじい勢いで広がりを見せたtwitter!開催直前の山ダニ騒ぎもtwitterがなければココまで広がらなかったでしょう!会場内で、みんなの手足を見てみると、多くの人が虫除けバンドなるものをしていたのには驚きでした。かくいう自分もその一人なわけですが・・・
開催期間中も、多くのつぶやきがなされ、「ONE DAY AS A LION間もなく入場規制」とのつぶやきに焦らされた人も多いのでは。KEN YOKOYAMA、難波彰浩がそれぞれ「STAY GOLD」を演奏したというTOPICもtwitterで知り、熱くなったりもしました。
会場内でのリアルタイムの情報共有ツールとしてtwitterがかなりのポテンシャルを発揮したことは間違いないでしょう。
いやはや時代はどんどん進んで行くものです。
フェスというものに対する事前準備/予備知識といった点においての情報が、てんで整っておらず、手探りで準備をし、自らの体験をもって経験値を積み上げていくのが当たり前だったフェス黎明期を思い出します。
そうやって、少しずつ積み重なってきた、フェスに必要な情報が、今や、インターネットなどを通じ、情報共有出来る時代。
それが、今や現地でリアルタイムに情報共有出来ちゃう。「すげー世の中になったもんだ」とおじさん発言。

FUJI ROCK FESTIVAL ’10


とまぁ随分長い前置きになってしまいましたが、フジロックの3日間っていうのは、なんと濃密で、刺激的な事か!終わってみると、アッという間の3日間!とは言え、終わった後も、「どのライブがヤバかった」「あそこのメシが最高だった」と話は尽きない訳で、そういう時間も含めてフジロックなわけです。
ここからは超個人的に自分が観て感動を貰ったアーティストのLIVEレポを中心に進めて行きますので、お付き合い下さいませ。







まずはBEST ACT

LOVE TODAY!7/30のBEST ACT!


MAGMA @ ORANGE COURT
僕は全くこのプログレ方面にはてんで疎いのですが、知人の勧めで〜というスタンスでLIVEを見ることに・・・このバンド、凄すぎる・・・緻密なサウンド構築、コバイア語という奇妙な創造言語、高すぎる演奏スキル。僕にとっては、今まで聴いてきたどんな音楽とも繋がらない。またある意味において、全ての音楽と繋がっているような不思議な感覚。オペラのように歌い上げるボーカルは一歩間違えればとんでもなく前時代的で、ダサいはずなのに、それをココまで本気で表現するとは狂気の沙汰。笑いすらこみ上げてくる不気味な演奏。クリエイティブの限界を観た気がします!

LOVE TODAY!7/31のBEST ACT!


DEREK TRUCKS & SUSAN TEDESCHI BAND @ FIELD OF HEAVEN
2日目のBEST ACT!というよりもFRF’10のBEST ACT!もっと言うならば、今年丁度10回目の参加だった僕のフジロックの中でのBEST ACT!と言ってしまう程、特別なステージだったなー。07年の来日の際、恵比寿ガーデンホールで拝んだDEREK TRUCKSのLIVE。その時からずっと「このバンドはフジロックのFIELD OF HEAVENで観てみたい」と思ってたんです!雨が降る中、演奏がスタートし、デレクがギターに触れた瞬間、明らかに変わる空気。そのギターのサウンドは、本当に角がなく、まるくて優しい音色。そのサウンドはどんなにボリュームを上げても絶対耳に痛くないに違いありません!!!コレがデレクにしか出せない音色なんだなと。空を見上げて、そっと目を瞑ってみたら、音と共に体が浮き上がっていく心地がしましたもん。今回一緒に演奏した奥様SUSAN TEDESCHIの声もドンハマリで、バンドの演奏、ヴォーカル全てが本当の意味で共鳴した瞬間を見た気がします。スーザンの人柄もとてもキュートで、バンド内の雰囲気がこれまた最高。それぞれがそれぞれを尊重し、なにより音楽というものを最高に楽しんでいるのがヒシヒシと伝わってきました。そういうサウンドはもちろん、バンドが纏っているハッピーなオーラや、FIELD OF HEAVENという場所が醸し出す空気感、その全てがそこにいる全ての人に伝染して、拡がる多幸感、不思議な一体感を共有できた2時間でした。ちなみに、スタート時に降っていた雨は、演奏が進むにつれて降るのを止め、LIVE中には雲の切れ間から星すら覗く天候回復。そしてアンコールのその曲が終わった瞬間、ポツポツと再度、降り始めたのでした。天候すらも凌駕するデレクのサウンド。ちょっと出来すぎた本当の話。

LOVE TODAY!8/1のBEST ACT!


SCISSOR SISTERS @ GREEN STAGE
3日目のベストアクトはこの人たち!今年のクロージングアクト、グランドフィナーレを飾った、NYアンダーグラウンドカルチャーの申し子?SCISSOR SISTERS!正直、音源は今までまともに聴いたことなかったですよ。でも、「フジロックのクロージングアクトに登場するバンド」ってだけで、信用してるわけです。毎年クロージングアクトにはアゲられますからね!で、SCISSOR SISTERS!登場した瞬間から、がっちり僕らを捉え、そこから先はアゲっぱなし!絶対に下げない心意気!下世話なヴィジュアルに、下世話なパフォーマンス!この下世話感がたまりません!編みタイ姿で登場したボーカルの男の方、最後にはパンイチに!究極のエンターテイナーでしょう!極めてテンションの高い演奏ですが、その楽曲の中にはどこか寂しさも併せ持っているようで、時々ホロリときてしまう自分もいました。両極の感情がしっかり込められているから、ちゃんと僕らの心に届くんですね。本格的に降りしきる雨の中、ロッカーもクラバーもパンクスもラスタマンもヒッピーも関係なく、全員笑顔で踊った祭の夜。宴を見事に締めたSCISSOR SISTERSでした!

LOVE TODAY!BEST フェスメシ!


キューバ料理 @HAVANA NIGHT
昨年のCafé de Parisから今年はHAVANA NIGHTに変貌を遂げたORANGE COURTのこれまた先のエリアにて!今回のフジロック!自分的なBEST フェスめしは、このHAVANA NIGHTで食べたキューバ料理に決まりです!キューバ料理?馴染みのない方がほとんどですよね?もちろん僕もそう。オリーブとレーズンが入ったカレーのような料理に舌鼓!豆のたっぷり入ったご飯料理もこれまた最高!モヒートもグラスで出てくる懲りっぷり。その味が忘れられず、帰ってからも、キューバ料理が食べられるお店がないものかと検索中。何とも贅沢なランチタイムを過ごさせてもらいました!

LOVE TODAY!BEST お買い物!


ジェリーガルシアTEE @ Little Eagle
8/1はグレイトフルデッドのジェリーガルシア誕生日。この8/1がフジロックの日程と重なるのは苗場では3回目。そんなこともあって、今年のFIELD OF HEAVENはジェリーガルシア色が全面に!さすがにこのステージは粋な事をやってくれます!音楽と平和、ソコに生まれる自由な空気感に、自然との対話。FIELD OF HEAVENに集う者たちにとって、やはりジェリーは象徴的で特別な存在。ジェリーの想いは未だにこうして伝わり広がり続けるんですね。毎年このHEAVENで出店しているLittle Eagleにて購入したHEMPボディーのこのTEE シャツ!かっこいいでしょ?デザインはもちろん、HEAVENに集う全ての人の想いが込められているようで素敵です。

続いて一言レポート!

LOVE TODAY!一言レポート!7/30の巻

CHARCHAR

青葉市子 @ Gypsy AVALON
通りすがりに聴こえてきた透き通るように繊細な歌声と、アングラフォークの香り漂うアコースティックギターの響き。妙に惹きつけられる何かに、思わず立ち止まってしまう。LIVEが良いと聞いてはいたが、ココまでとは!心が洗われるような美しさと、人が根源的に内包してしまったイルな感情が同居した、内側をえぐるサウンド!

MUSTANG @ FIELD OF HEAVEN
これも通りすがりにリハをやってる姿を目撃!50’sスタイルのオリジナルロックンロール直系のフランス人!?これで踊れない人はいないでしょう!

OVALL+45TRIO+CONGUERO TRES HOOFERS @ ORANGE COURT
この3ユニットのうちCONGUERO TRES HOOFERSを目撃!勉強不足でした!知りませんでした!こんな人たちがいる事を!ガットギターとパーカッションとタップというシンプルにして変則的な編成から繰り出されるグルーヴは半端じゃないです!タップというフィジカルなライブパフォーマンスが視覚的にもアゲてくれます!スゲー!

THE ENTRANCE BAND @ FIELD OF HEAVEN
荒々しくファジーなギターをかき鳴らしつつも、端々に感じさせるサイケデリックな要素。こういう荒い感じで陶酔させられるのは奇妙な体験だった。荒いとは言え、リズム隊は極めて的確にプレイしているのも印象的でしたー。

JAGA JAZZIST @ WHITE STAGE
直前から雨が降り出したものの、このサウンド聴かされちゃったら!ねぇ・・・色とりどりのレインジャケットが揺れました!大所帯のバンドが繰り広げるインストサウンドが山のあちこちに吸い込まれるよう。個人個人が必要な分だけ音を奏で、全てが重なる事で生まれる壮大なサウンド!もはやこれはオーケストラでしょう!ビブラフォンの響きに完全にトバされてしまったのでした。ちなみに『FUJI ROCK SKYLINE』なる楽曲も披露!なんてスペシャルな事をしてくれる人たちなんでしょ!

Char @ FIELD OF HEAVEN
Charはやっぱりかっこよかった!ヴィジュアル面・音楽面ともにこんなにかっこいい日本人の50代は他にいないでしょう!心底、ROCKというものが染み付いている人なんだと思います。サウンドも日本人的ではないですからね。ともすれば英語で歌いガチだと思うのですが、ソコは日本語でっていうところがまたかっこいい!

MAD PROFESSOR @ RED MARQUEE
ラガチューンも織り交ぜながら、マッド教授のDUBナイト!名曲オンパレードでヘヴィーに踊らされまくり!脳ミソ揺らされまくり!やっぱりこの人のセンスは半端じゃないぞ!

RUSKO @ RED MARQUEE
M.I.A.の楽曲プロデュース等でも存在感を発揮するダブステップの奇才!その最新型のサウンドはチェックしとかなきゃまずいでしょ!でRED MARQUEE!ステージ上でオーディエンスの誰よりも激しく踊り狂う人発見!この人がRUSKOです・・・これ程までのパーティー野郎でバカ野郎だとは御見逸れしました(あ、褒めてますよ)!!!このクレイジーっぷりの中、音を着実に操っていく様は愉快痛快です!振り幅大きく様々な音楽をがちゃがちゃ織り交ぜて生まれ出た最新ダンスミュージック!アガりっぱなしでしょう!

LOVE TODAY!一言レポート!7/31の巻

ONE DAY AS A LIONONE DAY AS A LION

NARASIRATO PAN PIPERS @ ORANGE COURT
こんな人たち知らないですよね。本当にSMASHの人たち、よく探してくるなと関心してしまいます。こういう、自分が知らない文化、触れた事のない音楽を体験できるのもフジロックの醍醐味でしょう!フジロックで、この新たな発見を持ち帰って、新たなジャンルの音楽にズブズブと足を踏み入れた事、数え切れず・・・このNARASIRATO PAN PIPERS。ソロモン諸島の人たちで、パンパイプなる楽器を演奏します。ホント世界で音楽のない場所なんてないんでしょうね。

小坂忠 with 鈴木茂中野督夫 @ Gypsy AVALON
75年にティンパンアレイをバックに名盤「ほうろう」(ジャパニーズ・ソウル/R&Bの原点でしょう!)を残した小坂忠。はっぴいえんどの鈴木茂、センチメンタルシティーロマンスの中野督夫を従えてアヴァロンに登場。「ほうろう」〜「機関車」・・・と名曲オンパレード!アヴァロンの芝生と心地良い風。最高に贅沢で気持ち良い時間を過ごしてしまいました。

NARASIRATO PAN PIPERS @STONED CIRCLE
ORANGE COURTよりもさらに奥ののSTONED CIRCLEに行ってみると、再びNARASIRATO PAN PIPERS。今度は、彼らのダンスをみんなで踊ろうというワークショップ。とても簡単なダンスを教えてくれた訳だけど、みんなで踊るというのは、こんなに楽しいものなのか!?3回目でみんなの踊りが揃った瞬間の不思議な一体感!!!やっぱ祭が必要でしょう!!!

HIGH WIRE PERFORMING @ CABARET FIESTA ENTRANCE
で、プラプラしてたらCABARET FIESTAの入り口でなにやら綱渡りがスタート!地上5M位の高さに張られた一本の綱。それを渡るだけじゃなく、自転車で走ったり、子供を肩に乗っけて渡ってみたり!!!命知らずも甚だしい!おっかないですよ!!!こういう、音楽以外のパフォーマンスにめぐり合えるのもフジの素敵なトコロ。

TROMBONE SHORTY & ORLEANS AVENUE @ FIELD OF HEAVEN
NEW ORLEANS出身で4歳で初舞台というTRONBONE SHORTY!流石にNEW ORLEANSのファンク・ジャズがDNAに組み込まれているんでしょう!ソウルはもちろん、ヒップホップやロックの要素を纏ったショーティー!無敵の演奏!最高にあがりっぱなしの踊りまくり!今、最も熱いアーティストの一人でしょう!!!

LA RUDA @ ORANGE COURT
ここ数年、音楽ファンの間で見逃せないキーワードがMESTIZO(混血)!このLA RUDAはフランスのSKAを基幹とした硬派なパンクバンド!フジロックには毎年、このシーンからのアクトがあるので一度は見てもらいたい!最高に熱く、楽しく拳を突き上げるサウンド!楽しすぎて巻き起こるモッシュは、決して暴力的ではなく、愉快そのものです!

ONE DAY AS A LION @ WHITE STAGE
大方の予想通り入場規制のかかったWHITE STAGE。やはりザックに対する期待度は半端ではなかった。降りだした雨の中、登場したONE DAY AS A LIONに対する怒号のごとき歓声。ザックの声が苗場に響きわたる。それ以上なにが?コレほどまでのカリスマは他にいない。

Wheel of DEATH @ PALACE OF WONDER
PALACE OF WONDERにて毎年恒例のサーカス!今年はWheel of DEATH。回る巨大ホイールの上でパフォーマンスをする文字通り死と隣り合わせの危険なショウ。自分ビビリなもので、ホントこういうの見てらんないんですが、ついつい毎年見ちゃうんですよね〜。よく見たら昼間に綱渡りやっていた人みたいです。

LOVE TODAY!一言レポート!8/1の巻

ATOMS FOR PEACEMASSIVE ATTACK

MALLACAN @ ORANGE COURT
前日のLA RUDA同様、MESTIZO(混血)シーンのアーティスト!スペインの自治州、アラゴン州出身の彼ら。SKA・PUNKを軸に、伝統音楽・REGGAEなどを絶妙にブレンドした彼らのサウンドは熱く、僕らの血を燃え滾らせてくれる!何度も言うようですが、このシーンは見逃しちゃダメです。居合わせた全て人をあっという間に魅了し、躍らせる力をもったこんなバンド、なかなか居ないでしょ!

DIANE BIRCH @ FIELD OF HEAVEN
夕暮れ時のHEAVEN。素晴らしい時間帯に素晴らしいシンガーソングライター。その歌声は、少々疲れが溜まってきた僕の身体を優しく癒してくれました。アメリカの音楽の懐の深さを感じる心地良い時間でした!

ATOMS FOR PEACE @ GREEN STAGE
トム・ヨークが苗場に!しかもレッチリのフリー、プロデューサーのナイジェル・ゴドリッチらを引き連れて。これは今年のフジロックにおいて最大の注目だったのでは?80年代のテニスプレーヤーを髣髴とさせる謎のヘアバンドで登場したトム・ヨーク。湧き上がる歓声の中、演奏が始まる。歌声がGREEN STAGEを包み込む。フリーはレッチリの時と同様、フリーにしか引けないベースサウンドを聴かせ、バンドが鳴らすサウンドに酔いしれるようにトム・ヨークもステージ上で踊り続ける。ハイライトはトム・ヨーク一人での弾き語り。トム・ヨークが自分の声をサンプリングしながら、幾重にも重ね、音が構築されていく。そこにいる全ての人が、この人の声の魅力/魔力と言うのをまざまざと感じてしまったはずだ。トム・ヨークの頭の中で成っているサウンドが、今まさに、その場所で構築されていく様に驚愕してしまう。一つ一つの音の断片が合わさって、音楽になっていく様は、一人なのにオーケストラを見ているような、そんな錯覚すら覚える素晴らしいものだった。

MASSIVE ATTACK @ GREEN STAGE
この日のGREEN STAGE、ATOMS FOR PEACEからMASSIVE ATTACKという流れは完璧だったでしょう!これぞスマッシュの底力!その時間はGREEN STAGEから一歩も動けず!GREEN STAGEにこだまする、重厚で壮大なサウンドが僕らを酔わせてくれます!クラブミュージックの枠で語られることの多いMASSIVEだが、このLIVEでそのダイナミックなサウンドにヤラれたロックリスナーも多いはず。「Mezzanine」からの楽曲も多く演奏してたなぁ。もっと根暗で難解なイメージを持っていたのだが、LIVEでの音圧、突き抜けたヘヴィーさが、そのイメージをぶち壊し、LIVEが終わった後に残ったのは意外にも爽快感だった。


SCISSOR SISTERS終演後、多幸感、大きな満足感と共に、今年のフジロックももう終わってしまうって寂しさをどうしたって感じてしまいますね。そんな中、もうちょっとだけ遊びたい、最後までフジロックを満喫したいと思うのが、欲張りな僕らです。で、入場ゲートの外側、PALACE OF WONDERに!ここには世界最小のクラブもあるし、移動式テントCRYSTAL PALACEもあります!ムーランルージュよろしく、ヨーロッパの古き良き移動式サーカスを髣髴とさせる、妖しくも美しいこのテント。会場の外だからと言って侮ってはいけません!中に入ると、その会場の雰囲気と音楽とお酒が三位一体となって、それはそれは可笑しな空間になっているんです。これは現実なのか、はたまた夢なのか?来るもの全てを覚醒させるパレス。ここは是非一度体験してもらいたいエリアです。こうしてフジロックの最後に、非現実的な空間に身を委ね、くるくると踊りながら夜を明かしたわけです。

FUJI ROCK FESTIVAL ’10

そういうわけで、ホント今年も最後まで楽しませてもらいましたよ。フジロックに、苗場の山に、スマッシュに!

よくよく考えてみると、フジロックって、ものすごくハードルの高いフェスだと思うんです。苗場という東京から少なくとも車で3時間はかかるという距離感しかり、金銭的にも決して余裕で出せる価格ではないでしょう?アーティストだって誰もが知っている売れ線アーティストが出る訳でもない。音楽好きを満足させる為に組まれたタイムテーブル。気軽にふらっと行けるようなフェスではないはずなんです。
そのフェスに今や125000人が集っている。これはとんでもない数字ですよ!
完全にカルチャーとして存在感を示していますよね。

来る者を確実に楽しませる何か。
音楽はもちろん、自然、そこにある全てのものから、耳で、目で、体で感じ取り、発見し、享受する喜び。
フジロックで得られる、そういった喜びや楽しさは、フジロックでしか得られないもの。それに代替はないのかもしれません。

それこそが、僕らが毎年、苗場に集う理由。

また来年も、フジロックで!

FUJI ROCK FESTIVAL ’10