Tuesday, August 10th 2010
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『MMM Radio Psychedelic』×「3.10MMM」× HMV
音楽雑誌「MARQUEE」で好評連載中のクラムボン・mitoさんと MARQUEE編集長・MMMatsumotoさんによる「3.10MMM」が、 WebDice上でネットラジオとしてスタート!
その名も『MMM Radio Psychedelic』。今回は第14弾です。
2人による音楽談義がギュッと詰め込まれた、他では聴けない超レアな番組。
HMV ONLINEでは「3.10MMM」と『MMM Radio Psychedelic』で紹介したアイテムを合わせてご紹介!
必見必読です!
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mito
from clammbon
クラムボンのベーシスト。いくつかのソロプロジェクトや多方面のアーティストのプロデュース活動も活発に行うオールラウンド・プレーヤー。
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MMMatsumoto
from「MARQUEE」
ポップカルチャーとマニアックな視点で独自な音楽を紹介する音楽雑誌「MARQUEE」の編集長。
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どもですっ、ミトです!お待たせいたしました、『MMM Radio Psychedelic』vol.14の配信です!!
今回は、もううだるほどの暑いこの季節を真っ向から立ち向かうベく「濃厚!暑苦しいのがお好き♡特集」!!
みなさん、暑い夏には逆に辛いものが食べたくなったりするでしょう?音楽にだって、暑さに負けないために
こーゆー「脂っこい」ものを聴くと、逆にリフレッシュする時もあるんです!ないんです!いやあるんです!!
対するMMMatsumotoさんも空気を読んでか、コッテリ系の2枚をセレクト!窓を開けっぴろげて外の熱気に
包まれながら聴くもよし、クーラー全開でやや俯瞰めに聴くも良し…ムンムンのサウンドスケープ、さあ、
いってみましょう!!
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【MMMRadio Psychedelic 2010 Vol.14】
音楽雑誌「MARQUEE」とMMMRadio Psychedelicで紹介したPlay Listをご紹介
『Best of Supermax』
※お取り扱いなし
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1st set
SUPERMAX / Best of Supermax
このアーティスト名だけで、その音の濃厚さは何とはなしに伝わるのではないだろうか?
「マルチ・インストゥルメンタリスト(そんな言葉あるのか?)」の異名を持ったフランクフルト
のアーティスト、Kurt Hauensteinが1977年に自身のソロ・プロジェクトとして活動開始。
翌年に発表した「Love Machine」が全世界のディスコ、クラブで大ヒットを記録し、一躍ドイツ
で時の人となった。ヨーロッパでは珍しいほどぶっといアフロビートと妖艶なディスコサウンド
、Kurt Hauensteinの良い意味でスカしたヴォーカルとその容姿は、時を経た今でも濃厚で熱い!
昨今ではオーストリアで行われる『AMADEUS MUSIC AWARDS』にてゲストパフォーマンスを
行い、当時と変わらない長髪と黒い衣装で内外のアーティストたちを驚喜させ、話題となった。
(解説 by mito)
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mito 「ここ何年か前にベスト盤が出たらしく」
MMMatsumoto 「ジャケひどいね(笑)」
mito 「ひどいですよね、ZZ TOPの片割れみたいになってる(笑)。でも全部、無駄なく暑苦しくカッコイイみたいなね。ドイツで有名なレコード大賞みたいなのの功労賞的なヤツでSUPERMAX出てたんですけども、若いコたちはSUPERMAX出てきたら「うおぉぉぉ!!」みたいな」
MMMatsumoto 「そういう存在なわけ?」
mito 「でも、ムサい感じでベースを弾きながらバックに黒人を従えて、みたいな(笑)」
MMMatsumoto 「(笑)」
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2nd set
Gary Glitter / The Ultimate Gary Glitter 25 Years of Hits
まずは彼の当時の風貌を観てもらいたい、できれば映像付きで…そう、「暑苦しい!」とはまさに
彼への賛美!!1973年に1st『glitter』をリリースし、ド派手な衣装と呪いのようなコール&
レスポンス、そして唯一無比のキャッチーなメロディを武器に、世界にグラム・ロックのブーム
を巻き起こした彼こそが「ロックの王様」ことGary Glitter!!その余りにも色物過ぎる容姿によって
音楽が見えにくくもある彼だが、何を隠そうOasis、はてはBattlesでさえ彼の音楽に魅了され、
数年前のテクノ・シーンでは『グリッター・ビート』といわれるシャッフル・ビートがもてはやされ
たりもした。イギリスの音楽にしっかりと根付く彼の音楽は、未だ新しい可能性を持った音楽家たち
に無数のヒントを与え続けているのである。
(解説 by mito)
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mito 「音楽自体ユーモアがある方が僕も好きだし、ユーモアがないと逆にあんま面白くないと思ったりするし。“笑える”っていうことを上手く取り入れられる人はセンスがあると思いますね」
MMMatsumoto 「やっぱね、どっかバカじゃなきゃいけないところっていうのがあるんだと思うんですよ、特にフロントに立つ人なんかはそうかもしれないけど。演じきれないとダメなんだろうな、って気がするんですよ。頭も良くなきゃいけないし計算も出来なきゃいけないんだけど、やる時にズドーンと行けないと人には伝わんないっていうか、歴史には残っていかないのかな、っていう気がするね」
mito 「うんうん、それはすごい分かりますね」
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3rd set
DAF / Alles Ist Gut
正式名称「Deutsch - Amerikanasche Freundschaft」、その意味「独米友好」、短髪に真っ黒なレザー
ジャケット…すべてに於いて独創的であり、言葉にできない存在感を醸し出すグループ。彼らが
当時革命的だったリズムボックスとTB-303(Rolandから出ていたベースシンセ)を操り、ジャーマン
・ロック特有のハンマー・ビートをより構築し作り上げたサウンドは、20年先のアシッド・テクノ
の手助けをしたほどの影響力と破壊力を秘めていた。重く、それでいて空間を埋めない暴力的な
ドラム、悪魔的なきらびやかさと粘っこさを持ったベースシンセ、そしてGabiのポリティカルな
風刺のあるリリック、エロな低いヴォーカルが一つの楽曲として存在したとき、エレクトロ・ミュ
ージックは究極の深化を遂げたのだった。
(解説 by mito)
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mito 「大体の人はコレを「暑苦しいジャケットの2nd」っていう(笑)」
MMMatsumoto 「そうだね(笑)。ジャーマン・ニューウェーヴの筆頭だよね」
mito 「何年か前にWIREに来ましたよね。卓球さん流石だ〜と思って」
MMMatsumoto 「夏っぽいなぁ」
mito 「夏っぽい(笑)。なんかこの手のウダる系のヤツっていうのは、たまにまとめて聴きたくなる時があって」
MMMatsumoto 「(リリース)当時はいわゆるジャーマン・ロックの実験音楽が好きだった人、クラフトワークの初期とかね、ああいうのが好きだった人が飛び付いてましたね」
mito 「そうなんだ。リアルイムでみんながどういう反応してたのかな、っていうのがすごい気になって」
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4th set
The Deviants / Ptooff!
音楽のアイディアは一度この時期に出尽くしているのでは?という60's末〜70年代初期。その発信源ロンドンにあって一番ヤバかったのが、市内西外れのノッティングヒル・ゲイト。高級住宅街とスラム街の中間域に当たるこのエリアは、当時からカルチャーの発祥地の一つだった。ということで出ました(笑)、ザ・デヴィアンツ。UKガレージ・サイケの出発点。UKサイケの本命、ノッティングヒル・ゲイト一派の元締め(笑)、ミック・ファレンが率いたこのバンドは3枚のアルバムを残していて、これが1stに当たる。60'sストーンズ譲りなビートサウンドが鬱に逆ギレにノイジーかつアシッドに吹き出すキテレツさで、ラリったノリもいい加減。当然ホークウィンド、後身のピンク・フェアリーズ、トゥインク、サム・ゴパール(後にモーターヘッドでブレイク)等、ノッティングヒルなお友達もたくさん居る中の元祖が、このデヴィアンツ。
(解説 by MMMatsumoto)
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MMMatsumoto 「“いいかげんさ”っていう話なんだけどさ(笑)、こういうのたまに聴きたくなるのは、たぶんソコなんだよね。カチッと構築したモノの良さっていうのも僕はすごく分かってるつもりはあるんだけども、たまにこういう…何て言うのかなぁ、周辺の詰めの甘いヤツっていうか(笑)」
mito 「周辺の詰めの甘いヤツね(笑)」
MMMatsumoto 「詰めの甘いまま出して良いのか、っていう」
mito 「でもその甘さがね。角が取れてないモノの面白さっていうのは永久ですよ」
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5th set
Arthur Russell / Springfield
アメリカは広い…彼の存在を知った時につぶやいた最初の一言は、まさにこんな感じだった。
アイオワの田舎町に生まれ、コミューンでの生活を営みながらカントリー / フォーク・ミュージック
を制作、かと思えばビート詩人であるアレン・ギンズバーグとフリージャズ・セッションにも参加、
はたまたニューヨークに移り住んでトーキング・ヘッズ、モダン・ラヴァーズなどとチェロで競演
、挙げ句の果てにはディスコ・テクノ・シーンとも呼応し12インチを切っていたり…日本で言う
細野晴臣さん級のキャリアを持ちながら、ここ最近までほとんど日本に紹介されなかった偉人。
1992年にエイズで亡くなったが、そのほとんどの音源は発表されておらず(その数なんとテープ
1000本!!!)、未だ未知なる興味を抱かせてくれる彼の音楽を、僕はいつでも心待ちにしている。
(解説 by mito)
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mito 「何よりこの人が凄いなって思うのは、曲の完成度ですよね。この世に出てないモノが多すぎて、尚且つ名曲・名演奏がありすぎて。やっぱこの、振り幅の強さというか」
MMMatsumoto 「はいはい」
mito 「昔から、いろんな畑で活動的に動いてた人はいっぱい居てね。そういう人達を見てると、もっともっと1人がいろんなチャンネルを持っていろいろ作品を提供出来る環境っていうか、そういうスタンスでもっとやるべきだよな〜って思ったりとか、聴いてみたいな〜って思ったりするっていう」
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6th set
FORMULA 3(フォルムラ トレ) / Dies Irae
1970年、イタリアで遂にプログレッシヴな息吹が! という1曲目が、とにかくマスト。宗教コーラス交えジミヘン張りのG、KeY、Drのトリオ編成で緩急つけてゴリ押し。プログレと言うよりも、かなりヘヴィ・サイケです。洗練とは程遠く、欲求不満(パッション?)全開なまま、勢いで曲が破綻している(笑)というか、結構破れかぶれ。ひたすら熱くて濃い。でも間違いなくこれが記念すべきイタリアン・プログレッシヴロックの始まり。なんだけれどもアルバムにはビートナンバーもあれば歌物もあって、ほぼまとまりは無し。
4作残していて、2ndがほぼシングル集、3rd『夢のまた夢』で、いわゆるプログレなトータル作へ移行。その後洗練して4th『神秘なる館』で完成。PFMと並んでイタリアを代表するバンド。と言っても、少しツウ受けするタイプかと。
(解説 by MMMatsumoto)
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MMMatsumoto 「こういうロックっぽいっていうか、プログレっぽいサイケっぽいっていうのは(イタリアン・ロックで)コレが始めてなの。だからすごい象徴的な曲なんだよね」
mito 「でも、その衝撃力がデカかったからなのか、あの派生の仕方ですよね」
MMMatsumoto 「うん、そうだね」
mito 「イタリアのプログレの進化の仕方って、メチャメチャな加速度だったじゃないですか」
MMMatsumoto 「うん。だからソコはイタリア人っぽいんじゃない(笑)?思ったらそっちにガーッって行っちゃう、っていう。やっぱりムッソリーニ生んだ国なんだなって気はします」
mito 「ムッソリーニ(笑)」
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今月のMARQUEE
MARQUEE Vol.80
[ 2010年8月10日 発売 / 通常価格 ¥800(tax in) ]
最近、突如マネージャー募集と思えばレーベルも立ち揚げ、そして最大瞬間風速・測定不能だった結婚と、何かと展開速すぎな後藤まりこを大フィーチャーしての特集ミドリ(独身最後の日のインタビュー、手相占い、対談385 MIYA、復活・幻の連載「後藤をデートに連れてって!」with 野性爆弾、etc...)を筆頭に、やります!今回も:連続特集「YouTube世代の台頭」。今回のフィーチャーはThe Mirraz(6P)、オワリカラ(6P)、キノコホテル、OGRE YOU ASSHOLE等々。もちろん神聖かまってちゃんマネージャーに聞く「ロックンロールが鳴りやまない理由」とか、andymori小山田くんと世界の終わり深瀬くんの超絶濃密対談、注目のねごとを筆頭にしたライヴ集など盛り沢山。第二特集にキラッキラのMizca、巻頭特集には卒業文章付きで“散開”のビークル、巻末特集には入魂のロングインタビューで中村 中。
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