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Delphicスペシャル・インタビュー

Tuesday, January 12th 2010

interview

マンチェスターの伝統を受け継ぐ新星、Delphic。キラー・アンセム「Counterpoint」のたった1曲でUKシーンを賑わせてた彼らが遂にフル・アルバムをリリース!

--- はじめましてHMV ONLINEです。アルバムの完成おめでとうございます。まずは自己紹介からお願い出来ますでしょうか?

ジェイムス:HMV ONLINEのみなさん、こんにちは。Delphicでボーカルとベースを担当しているジェイムスです。

--- アルバム完成に際しての率直な感想をお聞かせください。

ジェイムス:率直に話しちゃっても良いのかなぁ(笑)。正直に言うと、とにかくメンバー全員安堵しているという気持ちが一番強いかな。自分たちはこのアルバムの完成に向けてずっと頑張ってきたんだ。その完成に向けて圧し掛かっていた重荷やプレッシャーが無くなったわけだからとにかくホッとしているよ。そして発売される今、このアルバムがどうなるかはリスナー次第。良いか、良くないか、僕たちには決める権利はもう無いからね!

--- アルバムを聞かせて頂いたのですが、本当に最高でした。ラップトップ的な繊細さ、そしてバンドとしてのダイナミズムが見事に融合したすばらしいアルバムだと思います。今回の作品はどんなコンセプトを元に作り上げたのでしょうか?

ジェイムス:Delphic結成後間もなく、僕たちは国立公園、山や渓谷に囲まれたイギリスのレイク・ディストリクトという地域にある別荘に引きこもったんだ。誰にも邪魔されず作品作りに集中しようという意気込みでね。そこで、アルバムのコンセプトについて色々と話し合い、プロジェクトを進めたんだ。しかし実際は、僕たち3人がラップトップで曲を作り始めてリハーサルルームに入った時では無く、ドラマーとして参加してもらっているダンがレコーディングに加わってから、初めて形が見えてきたんだ。僕たちが不足に感じていたダイナミズムを彼は引き出してくれたんだ。トラックリスティング、シンセ・サウンド、色々とコンセプトを決めて作ることは出来るかもしれないけど、この時4人の間で生まれたエネルギーは予測不可能で、それに伴うコンセプトという物は無いんだ。

--- 今回のアルバム『ACOLYTE』にはプロデューサーとしてユワン・ピアソン(※1)が参加していますね。彼は今までに多くのリミックスを手がけたり、自身でもアルバムをリリースするなど活躍していますが、彼があなたたちの作品にプロデューサーとして参加することとなった経緯についてお聞かせいただけますか?

ジェイムス:ユワンと一緒にレコーディングするべきだとしつこく言ってくれていた友人がR&Sにいたんだ。だけど僕たちは最初それをあまりまともに聞かなかったんだ。そこで彼は内緒で僕たちの曲を一曲ユワンに渡したんだ。後にユワンが手を加えた物を送ってきた訳なんだけど、メンバー全員一瞬で聴きホレたよ。一曲とは言わず、アルバム全部のレコーディングに関わって欲しいと一致団結したんだ。彼みたいな経験豊富なプロデューサーが手を貸してくれたことによって、数多くの知識をもたらしてくれただけでなく、僕たちのバンドとしての存在意義を明確にしてくれたよ。

--- そのユワン・ピアソンのベースであるベルリンでほとんどレコーディングされたそうですね。やはりベルリンといえば「テクノ」のイメージが強いのですが、レコーディング中以外はどんなことをして過ごしたんですか?

ジェイムス:そうそう!ベルリンは本当に「テクノ」だったよ!(笑)。町全体が、この瞬間を生きるといった人生観を持っていたように感じた。一か月前にあったクラブが、次の月には閉店したりと、とにかく変化が絶えない。だから僕らもその日、一日一日を大切に出来ること全てをやって過ごしたよ。

--- ファーストシングル『Counterpoint』をリリースしたR&Sは、過去にAphex TwinやDerrick May、Joey Beltram、そしてケン・イシイが作品をリリースしていたことで日本でも比較的名前の知られたレーベルです。しかしほとんど休止状態であったR&Sが復活することとなり、その第一弾アーティストとしてDelphicが契約したことを非常に興味深く感じたのですが、どのような経緯であなたたちは出会ったのですか?

ジェイムス:僕たちはAphex Twin、Joey Beltram、R&Sのカタログが大好きなんだ。デビューするに辺り、幾つか他のレーベルにも声をかけてもらったんだけど、その中から名ばかりの大きなレーベルよりR&Sを選んだのは自然な流れだったんだ。噴火直前の静かな火山は、煙を吐き続けるしか脳が無い山より魅力的に感じたってところかな。

--- 音楽的なバックグラウンドについて聞きたいのですが、ニューウェーヴやマンチェスターサウンドなどのロック側からの影響もさることながら、R&SやWARPなどテクノを中心としたエレクトロニックミュージックからの影響も強く感じました。あなたたちは現在までにどのようなアーティストの作品に影響を受けてきたのですか?

ジェイムス:ここでは挙げきれない程、色んなジャンルやアーティストからの影響があったよ。中でもRadiohead、Bjork、Girls Aloud、Joey Beltram、Orbital等が代表的であると言えば僕たちの音楽が想像しやすいかな。

--- Delphicというバンドのネーミングについてはどんな意味を持っているのでしょうか?

ジェイムス:Delphicという単語は無色で、その言外の意味を他に持たないものなんだ。どんなステレオタイプにもジャンルにも収まらない。 これは僕たちにとってとても大事なことだったんだ。この単語同様、自由に、自分たち自身で色づけできるプロジェクトにしたいと願ってたんだ。と、同時に、僕たち自身が思い描くDelphicというイメージは当然ある訳だけど、デルファイの神殿でのお告げ(Delphi Oracle)やスタートレックに登場するデルフィック領域 (Delphic Expanse) と関連付けたがる人もいる。勿論、Delphicという単語の意味そのものである、「曖昧、漠然、奇妙」としてそのままストレートに受け止める人もいるみたいだけど、もしかしたらこれが僕たち3人を最も的確に表しているのかもしれないね

--- サマーソニック、そして11月に行われた日本でのライヴはどうでしたか?

ジェイムス:僕たちはUKのフェスにも数多く出演してきたけど、サマーソニックは非常に印象的だったよ。最初のバンドから最後のバンドの演奏終了まで、来ていたお客さん達はトータルで楽しんでいるという印象を受けたよ。11月のライヴはタイトなスケジュールの中で行われたものなんだけどライヴ一週間前から日本入りしていて、すごくテンションンが上がっていたんだ。その緊張感をステージで解放出来て良かったよ。

--- 日本に来て一番印象に残ったことって何ですか

ジェイムス:雷が鳴り響く中、大都会である渋谷のド真ん中でみんなで身を寄せ合って傘に隠れていた時に感じた感覚は当分忘れることができないよ。

--- HMV ONLINEをご覧の方へメッセージをお願いします

ジェイムス:HMV ONLINEを見ている皆さん。また近々日本に戻ってくるので楽しみにしてて。 それでは、2010年に会いましょう!



(※1)ユワン・ピアソン:KOMPAKTからリリースするアル・アッシャーとのユニット パーティアル・アーツ、そしてDJとして活躍する傍ら、ラプチャーやトレイシー・ソーン、M83等のプロデュースからファット・ボーイ・スリム、モビー、デペッシュ・モード等トップアーティストのリミックス作品までをこなしプロデュース、リミックスワークで高い評価を得ている

デビュー・アルバムAcolyte
マンチェスターの伝統を受け継ぐ新星!Delphicデビュー・アルバム!80年代〜90年代のダンス・ミュージックを上手く融合させた伝統的なマンチェスター・サウンドながらも彼ら独自の世界観を持った強力なビートとポップ・センス溢れるメロディ!New Orderを彷彿とさせるキラー・チューン「Counterpoint」の高揚感はたまりません!ここ最近のロック×ダンスなバンドの中では頭一つ抜け出た存在の彼ら。あの<BBC Sound Of 2010>にもノミネートされるなど今後の活躍は間違いない!
profile

ジェイムス・クック(Vo, B)
リチャード・ボードマン(Multi-instrumentalist)
マット・コックセッジ(G)

英マンチェスター出身、20代前半のリチャード(Syth)、マット・コックセッジ(G)、ジェイムス・クック(B,Vo)の3人組。ライヴではドラムを激しく叩くダン・ハドレーがヘルプ加入しとてつもないサウンドへと進化する。このライヴがTVで放送されると同時にレーベルのA&R達が我先にと契約の話を持って押し寄せた。09年8月サマソニでは日本リリースが1枚も無いにも関わらず会場は満員の客で埋め尽くされた。

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