突んのめるﾒﾛﾃﾞｨ、 痙攣するﾘｽﾞﾑ、 ｻﾏｰｼﾞｬﾝﾎﾞに夢託す　壊れかけの和製歌手−． 普通ｺﾉ手の変則ﾊﾞﾝﾄﾞは　 あまりにｱｸが強過ぎて間口が極端に狭かったり　 底が浅くてすぐにﾒｯｷが剥がれてしまったりするのに　 何故だろう、　 ｢ 星の数ほど惹かれる ｣。　 奔放な稚気と突拍子もないｱｲﾃﾞｱの同居、そのﾊﾞﾗﾝｽの破綻っぷりを魅力に聴かせる精緻な計算の勝利か。 奇を衒うﾌﾘした確信犯達による　つぎはぎだらけのｵﾙﾀﾅﾎﾟｯﾌﾟﾛｯｸ.

奇を衒うﾌﾘをした確信犯。 緻密な計算と幼児の発想が同居し、ｱｳﾄﾌﾟｯﾄされる異形のｼﾞｸﾞｿﾞｰﾊﾟｽﾞﾙ。 予定調和など鼻で笑う音のﾁｯﾌﾟ達は、隙間や被さりも厭わず結び付き、奔放に既製の枠をはみ出してゆく。どう受けとるかは自由。ｺﾚはある意味、感性の踏み絵。 ｶｳﾝﾀｰ的な思想は、ﾊﾟﾌﾞﾛ･ﾋﾟｶｿ、或いはｵｰﾈｯﾄ･ｺｰﾙﾏﾝ等を彷彿、勿論これらの名を持ち出すのがﾓﾉｽｺﾞｰｸ早計なのは判っているけれど。 聴いたままを感じたらいい。駄目なら、黒く塗り潰せばいいだけのことだから。