物は壊れる、人は死ぬ　　 って歌詞を初めて聴いてから今まで折に触れて思い出します　　 物は壊れるし人は死ぬのだという諦念が必要な時が人生にはある　　　 そういう訳　　 ムーンライダーズ基準で売れ線を狙ったアルバムなので曲はポップで聴きやすく歌詞はひねくれてて面白い　　 ぜひ聴いてみて　　

一枚目の余白に「地下水道（ダブ・ヴァージョン）」「エレファント」「ヴィデオ・ボーイ（アコースティック・ヴァージョン）」が収録されていて、これがとてもありがたい。2、3枚目は記録として貴重だがライブ以外は何度も聴くようなものではない。音質も昔レコードで聴いていた頃とそれほど違いを感じないなあ。

あまり気にしていなかったけど、作詞作曲欄をあらためて見てみると「気球と通信」と「スカーレットの誓い」がかしぶち哲郎によるもの。かしぶち要素多めのアルバムだったんだなあ。コンサートの終盤で「スカーレットの誓い」やると大盛り上がりになるのよねえ…懐かしい。

レコード発売当時数えきれないくらい聴いた。ライダーズ史上最も実験的で勢いがあるアルバムだと思う。慶一氏のヴォーカルがほぼパンクなくらいキレキレです。

「９月の海はクラゲの海」でさわやか系アルバム？と油断させるが、タイトル曲からラストの「何だ?この、ユーウツは!!」への怒濤の破壊力は凄まじい。初めて聴き終えた時はしばし呆然とし、ドラッグのように何度も聴き続けた。できればヘッドホンで聴いてもらいたい。ライダーズ初期から中期にかけてのピークといっていい作品。

コンパクトにまとめられてライブハウスならではの疾走感が感じられます。「スカーレットの誓い」のボーカルに仕掛けあり！！

これでもかとばかりカメ万のアウトテイクが詰め込まれています。レア音源はかしぶち氏所蔵のカセットテープが音源だそう。ラジオ番組の収録のようなものもあり、メンバーの素のトークが楽しめます。

かしぶちサンが歌ってないので、どうしたのかなと思っていたけど、残念な事になりました。でもムーンライダーズは不滅です。映像で見て、ミュージシャンって、本当にスゴイと再認識しました。名演です。音楽のエネルギーを感じました。共演者の方々にも言いたいです。アリガトウ。

tokyo7、そして今までありそうでなかったアルバムそのままのライヴ。ファンにしてみると至福のARCHIVES だと当時思いました。この時点では翌年の活動停止は決まっていなかったとのことでしたが“今できることを実践していく”というライダーズの思いの詰まった演奏が感じられます。特に｢夕暮れのUFO、明け方のJET、真昼のバタフライ｣ は、今まで敢えて表現しなかったライダーズの一面がみられると思います。

Moonridersの新譜と聞くだけで胸が躍ります。自分の中では、存在しているという事実が大切なバンドなのです。「イスタンブールマンボ」で初めて出会い、もう40歳も後半です。ライダーズ原理主義者にとっては今回のアルバムも、コンプリートを目指すための必携の一枚となるのは間違いありません。 ありがとう！ライダーズ!!