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審議官 隠蔽捜査 9.5 新潮文庫

in Konno

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101321660
ISBN 10 : 4101321663
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2025
Japan

Content Description

板橋捜査一課長のキャリア観を変えたのは、共に誘拐捜査にあたった大森署時代の竜崎だった。そんな竜崎も警察庁の長瀬審議官の前では一介の中間管理職にすぎない。竜崎の家族である、冴子、美紀、邦彦。署長転出直後の部下たち。神奈川県警のトップ、佐藤本部長。さまざまな人々の目から見た竜崎伸也の素顔、そしてその凄みとは。『隠蔽捜査』シリーズへの愛が深まる、絶品スピン・オフ短篇集。

【著者紹介】
今野敏 : 1955(昭和30)年北海道生れ。上智大学在学中の’78年に「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞。レコード会社勤務を経て、執筆に専念する。2006(平成18)年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、’08年、『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞を受賞する。’17年、「隠蔽捜査」シリーズで吉川英治文庫賞を受賞。’24(令和6)年、日本ミステリー文学大賞を受賞する。さまざまなタイプのエンターテインメントを手がけているが、警察小説の書き手としての評価も高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • くたくた

    実質的には再読。署長が空席となった大森署の一日。奥さんの冴子さんが冴える「内助」、どこか頼りない息子の邦彦、長女美紀の正義感。「仲の悪い」阿久津と平田の両参事官。しかし真骨頂はやっぱり竜崎のおべっか使い!当の竜崎は、必要なことをしただけです、と涼しい顔だけど。おべっかもつかえれば、屁理屈もこねられる。さすが頭がキレる人はひと味違う。この刊は、竜崎のいろんな面が見られてとても好きです。

  • セシルの夕陽

    【隠蔽捜査シリーズ9.5】スピンオフ 9話短篇集。大森署から神奈川県警へ異動した竜崎伸也。大森署の新署長がトラブルで着任が遅れた、署長がいない『空白』はkindleで既読。妻:冴子『内助』、長男:邦彦『荷物』、長女:美紀『選択』と家族の話〜警察組織内部のトラブルにまで、楽しく読めた。大森新署長の藍本小百合の小説シリーズにも興味が湧いた。人って、組織の中でのポジションに翻弄されるんだなぁ。それは警察だけじゃなく、会社や自治体、学校やママ友に至るまで、人が集まれば自分の立ち位置に拘る。犬の社会もそうだけど😅

  • 海燕

    3冊のスピンオフの中では最も好みだった。本作ではシリーズ主人公の竜崎の家族や部下が中心となる短編集。竜崎は脇役程度に顔を出すことが多いが、それが良い具合。何故か? 考えるに、竜崎のキャラクターに要因があるのではないか。キャリア官僚で警察組織の要職に就く彼だが、管理職ゆえ現場には滅多に行かない。部下の報告や相談を受け、そこで彼一流の誰にも忖度しない振舞いが生まれる。自ら動き企画して指示を出し…というのは少なく、基本は受け身なのだ。これが短編の登場に合っている。長編では主人公が受け身では、華に欠ける印象だな。

  • しゃお

    〈隠蔽捜査〉シリーズのスピンオフ短編集の第三弾。原理原則の人、竜崎が神奈川県警へ異動になった頃のお話が9つ収められています。竜崎ではなく、その周囲の人による視点で竜崎が描かれるということで、新しい部下、かつての部下、そして家族の視点から竜崎が語られます。中でも大森署の面々が竜崎がいなくなった後をどうするのか考える姿が印象に残りました。

  • mayumi

    隠蔽捜査シリーズの短編集。良くも悪くも「通勤小説」という感じ。サラッと読めるけど、結局は竜崎への賞賛で締められるという予定調和。このシリーズ、初期の頃はいろんな葛藤があって面白かったのに。本格警察小説を望むと肩透かしを食らうレベル。

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