Aschenputtel, Seejungfraulein, Overtures : Markl / MDR Symphony Orchestra

ダルベール：『シンデレラ』〜管弦楽曲集
準・メルクル＆ＭＤＲ交響楽団

スコットランド、グラスゴーで音楽家の父の下に生まれたダルベール（父のピアノの才能はあのカルクブレンナーを驚かせたと言います）。彼は独学で音楽を習得し、名ピアニストとして演奏、録音を数多く残しました。彼はリストの弟子であり、師の曲やベートーヴェンを得意としていたと言われます。そんな彼、作曲家としても有能で、交響曲や弦楽四重奏曲、協奏曲、そしてオペラなど、多岐に渡るジャンルに素晴らしい作品を残しています。
　このアルバムでは、彼のいくつかの歌劇の序曲と、組曲『シンデレラ（灰かぶり姫）』をお聴きいただけます。リストから影響を受けただけあって、彼の作品はどれも色彩的で物語性を強く感じさせるものですが、後期ロマン派の時代に活躍しただけあって、そのオーケストレーションはマーラーやR.シュトラウスに近く、濃厚なオーケストラの音を聴きたい方も存分に満足していただけるものでしょう。『小さな人魚姫』は題材も含め、どちらかというとワーグナー風の音楽。この時代、いかにワーグナーの影響が大きかったのかを目の当りにできる音楽です。（NAXOS）

【収録情報】
ダルベール：
1.　『グリルパルツァーのエステル』序曲 Op.8
2.　歌劇『死せる瞳』前奏曲−イントロダクション
3.　歌劇『ゲルノート』第2幕への前奏曲
4.　歌劇『紅玉』序曲
5.　歌劇『旅立ち』序曲
6.　管弦楽組曲『シンデレラ』 Op.38（第1曲：囲炉裏ばたのシンデレラ／第2曲：灰の中の小さな鳩／第3曲：王宮での舞踏会／第4曲：王子、騎士と邪悪な姉妹／第5曲：シンデレラの結婚式ポロネーズと農民の踊り）
7.　ソプラノとオーケストラのための『小さな人魚姫』 Op.15

　ヴィクトリア・カミンスカイテ（ソプラノ：7）
　ライプツィヒMDR交響楽団
　準・メルクル（指揮）

　録音時期：2011年1月27-28日（1,6）、12月5日（2,3）、12月11日（4,5）、12月7日（7）
　録音場所：ライプツィヒ、アウグストゥスプラッツ、MDRスタジオ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）