ヨハン・シュトラウスの後の世代を代表するウィーンのワルツ作曲家と言えば、カール・ミヒャエル・ツィーラーを外す事は出来ない。
このCDはオーストリア放送管弦楽団と、シュトラウスやツィーラー等のウィンナ・ミュージックの権威であったマックス・シェーンヘルの指揮によって録音された物。
ツィーラーは現在でもオーストリアでは人気であり、作品を集めたCDも出ているが、日本で国内盤となるとこのアルバムぐらいではないだろうか?
『ウィーン娘』『扇のポロネーズ』と言った代表作品の他に、マイナーな曲も収められており、ツィーラー節を存分に味わえる選曲だ。
演奏も地味だけど、しっかりウィーンの香りを伝えてくれる優秀な物。
録音年不明だが、解説書によればシェーンヘルはこの録音が最後となったらしく、だとすれば1984年ぐらいか。
音質も特に問題なし。