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Der Zwerg: Kratzer Runnicles / Deutsche Oper Tsallagova E.magee D.b.philip Mehnert +schoenberg

Zemlinsky (1871-1942)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
2110657
Number of Discs
:
1
Label
:
:
International
Aspect
:
WideScreen
Color
:
Colour
Format
:
DVD
Other
:
Import

Product Description


自らの思いを投影したツェムリンスキーの歌劇『こびと』

王女ドンナ・クララの誕生日に、トルコから届けられたのは「奇怪な風体の小さな男」。鏡を見たことのないこの小男は自分の本当の姿を知らず、一目で王女に恋をしてしまいます。自分を見た人々が笑うさまを見て「私は誰もを幸せにできる」と考えた男は、ついに王女に愛を告白。王女は彼に惹かれたフリをしながら、最後に彼に鏡を見せ残酷な事実を突きつけます・・・本映像ではオペラのプロローグとしてシェーンベルクの『映画の一場面のための伴奏音楽』がピアノに向かう2人の男女のストーリーへと翻案されています。男はツェムリンスキー、もう一人は彼にとっての王女「アルマ・シントラー(後のマーラー夫人)」になぞらえられ、オペラ本編へのプロローグとして素晴らしい効果を上げています。
 本映像は斬新なプロダクションで話題をあつめるベルリン・ドイツ・オペラより、女王クララに伸びやかな美声のエレーナ・ツァラゴワ、こびとに端正な歌唱で聴かせる英国のテノール、デイヴィッド・バット・フィリップ、この2人を中心に実力派の歌手を配し、世界中の歌劇場で活躍するドナルド・ラニクルズ率いる合唱、オーケストラがツェムリンスキーの音楽をくまどり豊かに表現します。
 さらに2019年のバイロイト音楽祭『タンホイサー』でも物議をかもしたトビアス・クラッツァー演出のこびとを俳優と歌手が2人1役で演じるというユニークな意匠、白色を基調としたシンプルな舞台が、音楽と相俟ってこの奇怪で残酷な物語を印象深く描き出します。(輸入元情報)


【収録情報】
ツェムリンスキー:歌劇『こびと』全曲


● 映画の一場面のための伴奏音楽(シェーンベルク作曲)
 アルマ・シントラー/アデーレ・エスリンジャー=ラニクルズ(ピアノ)
 アレクサンダー・ツェムリンスキー/エフゲニー・ニキフォロフ(ピアノ)

● 歌劇『こびと』
 ドンナ・クララ(スペインの王女)/エレーナ・ツァラゴワ(ソプラノ)
 ギータ(侍女)/エミリー・マギー(ソプラノ)
 こびと/デイヴィッド・バット・フィリップ(テノール)&ミック・モリス・メーネルト(俳優)
 ドン・エストバン(侍従長)/フィリップ・イェカル(バリトン)
 小間使い1/フルリナ・ストゥキ(ソプラノ)
 小間使い2/アンバー・ファスクヴェレ(メゾ・ソプラノ)
 小間使い3/マーユ・ヴァーフトロート、他
 ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団(合唱指揮:ジェレミー・バインズ)
 ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
 ドナルド・ラニクルズ(指揮)

 演出:トビアス・クラッツァー
 装置&衣装:ライナー・セルマイアー
 照明:シュテファン・ヴォインケ
 ビデオ:ジョシュア・ヒガソン

 収録時期:2019年3月27,30日
 収録場所:ベルリン・ドイツ・オペラ(ライヴ)
 ビデオ・ディレクター:ゲッツ・フィレニウス


 収録時間:95分
 画面:カラー、16:9
 歌唱:ドイツ語
 音声:LPCM 2.0、DTS 5.1
 字幕:独・英・仏・日・韓
 NTSC
 Region All


Customer Reviews

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あまりどぎつくやると奇形者への差別も懸念...

投稿日:2021/01/22 (金)

あまりどぎつくやると奇形者への差別も懸念される難しい題材のオペラだが、新鋭クラッツァーの演出が冴え渡る。シェーンベルク『映画の一場面のための伴奏音楽』を使った、短いプロローグが絶妙な伏線になっている。ツェムリンスキーがアルマに言い寄るが肘鉄を喰らうという史実通りのパントマイムが演じられるわけだが、オペラ本編での演技者のこびと(本物の小人症の俳優、『タンホイザー』のオスカルとは別の人)は登場シーンでオペラの総譜を抱えて出てくるので、主人公は作曲者自身の自己表象であることが誰の目にも分かる。舞台は現代のコンサートホールで王女様の誕生日を祝うために演奏家たちが集まっている。主人公がはじめて鏡を見る場面(ジャケ写真)の見せ方など、鮮やかの一語。ホールに飾られた大作曲家たちの胸像を主人公が叩き落としてしまった後、彼の死と共に出てきた儀典長ドン・エストバンがツェムリンスキーの胸像を中央に据える。これで見事にプロローグと結末が照応。 バット・フィリップは歌、演技ともに秀逸。相変わらず美人のツァラゴワ、ギータにエミリー・マギーというのも何とも豪華だ。ラニクルズの指揮も好調。現在、ベルリンでは3つのオペラハウスがいずれも高水準の上演を繰り広げているが、ベルリン・ドイツ・オペラもかつての栄光を取り戻しつつあるのは明らか。去年、コロナ禍の中、新演出上演が強行されたヘアハイム演出『ワルキューレ』が一刻も早く見たいものだ。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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