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最後の人声天語 文春新書

Yuzo Tsubouchi

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784166612970
ISBN 10 : 4166612972
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2021
Japan

Content Description

平成から令和へ時代が代わっても、その眼差しは変わらない。本と雑誌をこよなく愛し、大相撲と映画に興奮する。好きな街を歩き、友と酒を飲む。誰よりも怒って、誰よりも褒めた…。急逝した評論家による最後の探訪コラム集!

目次 : 2015年(いつの日か私は学研の「現代日本の文学」を全巻揃えることが出来るだろうか/ 「から」はあった方が良いのかもしれない ほか)/ 2016年(第三次世界大戦が始まったというのに/ 十三年前の暮の野坂昭如さんとの一夜 ほか)/ 2017年(マイナンバー制度の謎/ 映画館でサミュエル・フラーの作品を三本見た ほか)/ 2018年(日馬富士に振り廻された一年だった/ 一九六八年革命から五十年 ほか)/ 2019年(桜田大臣は「現代の病」と無縁なんだ/ 平成という時代の終わりに ほか)/ 2020年(なぜますます画一的な人間を育てようとするのか/ 和田誠さんとお話したかったこと)

【著者紹介】
坪内祐三 : 1958年東京都渋谷区生まれ。評論家。早稲田大学大学院英文科修士課程修了。1987年から1990年まで「東京人」編集部員。1997年、『ストリートワイズ』(晶文社)でデビュー。2001年9月、『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り』(マガジンハウス)で講談社エッセイ賞を受賞。2020年1月13日、心不全のため急逝。著書多数。「人声天語」は、「文藝春秋」誌上で2003年から続く長寿連載だった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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わかりやすい文章で数々の名著を残した坪内...

投稿日:2021/06/19 (土)

わかりやすい文章で数々の名著を残した坪内さんの遺作になるのかな?死に行く人々に対しての文章も多く読んでいてせつなかったです。

watatak さん | 兵庫県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • tamami

    坪内祐三さん(の文章)に初めて会ったのは、二十年ほど前に刊行された『靖国』でした。坪内さんはその書で、靖国神社の中心的な施設の一つ、「招魂斎庭」が様々な事情から駐車場に変じたことを憤りつつ、それをきっかけに靖国神社と周辺の土地の記憶を掘り起こしていくのです。同書の帯には「気鋭の評論家が書き下ろした……」とあります。文藝春秋連載の「人声天語」は未読でしたが、今回の本を読むことで坪内さんの別の顔を知ると共に、顔の内側は「気鋭」の頃と変わらず、一本筋が通っていたんだなという思いを強くしました。それにしても坪内→

  • 阿部義彦

    急逝から一年、生前坪内祐三さんが「文藝春秋」で連載していた、コラムの平成令和の世相に関するまとめの文章たちです。本に関するあれこれが一番心に響きました。ネット書店では目的なくパラパラと気軽に眺める事が出来なく、偶然の出会いを期待できないには同感です。相撲に関しては門外漢なのでサラッと流しました。私より三つ歳上でしたのに早すぎます。和田誠、橋本治、そしてとうとうツボちゃんも、、、合掌。

  • Shun'ichiro AKIKUSA

    作家の死去、書店や、なじみの飲食店がなくなったこと、好きな力士の引退…。読んでいて陰鬱な気分になってしまった。というのも、こうしたエッセイはあらゆるものは変わっても、著者である坪内祐三は変わらない、というメタメッセージによって成立していたからだ。

  • フリウリ

    終わりに近くなり、死者と年齢の記述が多くなってくるのが、坪内さんの死を予感するようで悲しい。東京中日スポーツの、北の富士さんの連載を楽しみに読んでいるうちに、ビシエドが好きになってしまった(2019年10月)と書いた坪内氏。北の富士さんが先日亡くなり、ビシエドは中日を退団したと知ったら、坪内さんはどう思ったろうか、などと考えながら、地下鉄の中で本書を読み終えた。するとまもなく、列車は神保町駅に到着したので、ドキリとしてしまった。8

  • Inzaghico (Etsuko Oshita)

    相撲の話と有名人追悼の話がほとんどだ。フィリップ・ロスとトム・ウルフが立て続けに亡くなったときは、青山南と常盤新平の話にもっていって、そこから青山と常磐と川本が主宰していた同人誌「ハッピーエンド通信」を語る。青山南が1980年に「ハッピエンド月評」という座談会で、おしゃれなトム・ウルフやゲイ・タリーズとロスを比較して「ロスは貧相ですね。それこそ風呂屋の番台にいるような感じでね(笑)」とずいぶんと手厳しいことを言っている。たしかにタリーズもウルフも伊達男だったけれども(笑)。

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