Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• きたさん

  読了日：2025/12/07

  今作も最後までエモさたっぷりの、最高のゆゆこ節でした。とはいえ主人公2人がそれぞれ抱えているものがあって、終盤まではそこがそれぞれで独立しているような印象を抱きながら読んでいたのですが、最後まで読めばその書かれ方に意味があったこともわかって、また丹生の抱えていたものの真相が暴かれていく様子はミステリっぽさも感じられて、最終的には感嘆のため息をこぼして拍手することしかできませんでした。今作は嗚咽するほど泣きはしなかったけれど、それがいい、それでこそいい。

• ほたる

  読了日：2025/11/30

  最初から最後までとにかく面白い。何かを抱えた男たち二人の寮生活。著者の持ち味がこれでもかと言わんばかりに活かされていて、キャラの掛け合いも作品を貫くストーリーにも夢中になって読んでしまった。特殊な表現方法を今回は複数組み合わせてくるとは……

• keisuke

  読了日：2025/12/08

  何より面白かった。事情を抱えた大学生二人の、寮での共同生活で育む友情物語。と言えるには言えるけどそれだけではない。竹宮ゆゆこ初めて読むけど、若者の感情とか屈託とか厭世観とか、いろんな物をとにかく上手に描ける人なんだな。最初から何か隠している様子はあるからただの友情物語ではないと思ったけど、予想以上のハードな展開。でもそれを補って上回るコミカルさと読み心地の良さが、魅力なんだと思う。

• yuki_wari_sou

  読了日：2025/12/06

  陰キャで世捨て人のような景都。 体格がよく太陽を背負っているかのような柴波。 見た目正反対で、訳ありの二人がどんな化学反応を起こすのか、、 若さは苦さ、辛さと紙一重なのか？ 学生時代を満喫している若者の中には、 人生を終わったかのような思いで生きている人もいる。 それはどの時代でも変わらない、、変えたいと思う人が増えて欲しい

• 妒隼甘月

  読了日：2025/12/03

  ストーリーは確かに面白い！少し変態的で、ちょっと甘い恋愛感情や、気持ち悪いような心理描写が描かれている。しかし、二人のどちらも過度に抑圧された苦しみの過去を持ち、そのため本全体に無限の誤解が生じる。展開が何度も逆転し、繰り返される心理描写や、章ごとに分かれた二人の異なる視点が、ますます酸っぱさを強めている……ストーリーは常に読者を息づかせるほどの緊張感を抑え込んでいる。最後の章は非常に暗く激しく、読み終えると、まるで台風から抜け出したように、爽快な気分になる。

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