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二十世紀の10大ピアニスト ラフマニノフ / コルトー / シュナーベル バックハウス 幻冬舎新書

Yusuke Nakagawa

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344982284
ISBN 10 : 4344982282
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2011
Japan

Product Description

現代にない《巨匠》イズムをもつ大ピアニストたちは、二つの大戦とナチ政権、国境に翻弄されながら、その才能を同時多発的に開花させていた。
10人の巨匠の出会い、からみ合う数奇な運命。

掲載ピアニスト
ラフマニノフ・ホロヴィッツ・ルービンシュタイン 他

Content Description

当代一のピアニストと名高く独創的なラフマニノフ、熱情と神技のホロヴィッツ、自由かつ情感溢れるルービンシュタイン…他、計10人の大ピアニストが運命的に出会い、からみ合い、それぞれの人生と音楽を変えてゆく―。歴史の流れと共に消えた最後の巨匠たちの物語。

目次 : 第1章 二十世紀の幕開け―ラフマニノフの再起と天才たちのデビュー/ 第2章 第1次世界大戦―闘うピアニストたち/ 第3章 帝国の終焉―アメリカという新市場/ 第4章 新しい時代の始まり―ホロヴィッツ登場/ 第5章 レコード時代到来―ルービンシュタイン対ホロヴィッツ/ 第6章 二つの独裁国家―ピアニストたちの苦悩/ 第7章 第二次世界大戦―ピアニストたちのそれぞれの闘い/ 第8章 戦後処理と新たな出発―リヒテルとグールドの登場/ 第9章 ピアニストたちの和解と決着

【著者紹介】
中川右介 : 1960年生まれ。編集者、文筆家。早稲田大学第二文学部卒業。クラシック音楽・歌舞伎を中心に、膨大な資料を収集し、比較対照作業から見逃されていた事実を再構築する独自のスタイルで精力的に執筆。雑誌「クラシックジャーナル」編集長、出版社「アルファベータ」代表取締役でもあり、これまでに、音楽家の評伝の翻訳書、美術書、写真集、カメラ本、専門用語辞典、雑学本など三百点を編集、出版している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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今年読んだなかで最高に興味深かった本です...

投稿日:2012/05/06 (日)

今年読んだなかで最高に興味深かった本です。私の宝物になりました。私の尊敬するラフマニノフとホロビッツを中心に20世紀の時代そのものを実感できる構成です。編年体で書かれているところが特徴。戦争や体制の逆境のなかで偉大なピアニストはどう生きたか、という人生読本でもあります。本の最後に20世紀ナンバーワンのピアニスト名が挙げられますが、納得しております。ショスタコビッチやリヒテルのソ連体制下の苦労、グールドの繊細さとユニークさ、またこの10大ピアニスト以外の多くの著名な音楽家のエピソードなどもちりばめられていて、クラシックファンなら感動すると思います。意外な事実や初めて知った人間性など天才音楽家百花繚乱。レコード会社やピアノメーカーや興業師などについての記述にも注目させられます。ショパンコンクールやチャイコフスキーコンクールなどは発足当時には想像以上に政治的な思惑が強かったことも驚きました。ラフマニノフについて残念なことが2つ。@ピアニスト活動が忙しくなければもっと作曲家として作品を創造できたであろうに残念、A当時もっと録音技術が発達していれば演奏を今でもリアルに実感できたのに残念。

テリーヌ さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 巨峰

    20世紀の10人の偉大なピアニストをめぐるクロニクル。中でも、ラフマニノフ・ルービンシュタイン・ホロヴィッツを中心に語られる。ややロシア寄りかな。人選にはいろいろと異議もあるかもしれないけれど、一つの見解として読めばいいと思う。音楽的な記述は少ない。あとは、自分で聴けと言うことでしょうね!鑑賞の手引きとしてはいいと思う。興味をそそられたので10枚組1200円のホロヴィッツの廉価盤を買って来て聴いています。

  • こんぺいとう

    ラフマニノフやホロヴィッツ、ルービンシュタインらを中心に、どのようにして世に名を馳せ、戦争期をどう過ごしたのか、そして晩年にいたるまでがまとめられている。面白いのは人物ごとではなく編年体であること。時代背景や、思わぬ邂逅など興味深かった

  • さきん

    私はピアノを少々弾くので、彼らの録音を聴くことがあったが、本書をもって初めて彼らの人生についてわかった。ラフマニノフのピアノ協奏曲は美しいが難しすぎて心憎い。グールドの曲を聴くと自分のピアノでも良いんだと思える。

  • ケニオミ

    タイトルに惹かれて読みました。ショスタコーヴィッチが10大ピアニストの一人なの?とは思いました(本文でも説得力なし)が、ピアニスト同士の絡み合いを楽しめました。あまりに膨大な情報を400ページ強に収めたため、歴史の教科書のようになってしまっていますが、10大ピアニストの生涯をを理解するにはうってつけの本だと思います。エピソードがたくさんあったせいか、ルービンシュタインとホロビッツに紙面を割きすぎような気がして、アラウのファンとしては、ちょっと残念!

  • 叛逆のくりぃむ

     この物語に登場するピアニストの歩みはまさに20世紀の歴史そのものである。壓倒的な技巧を持ちながらも政治や時代に翻弄された彼らの人生に悲劇を讀み取ることができる。

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