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カブールの園

Yusuke Miyauchi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163905938
ISBN 10 : 4163905936
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2017
Japan

Content Description

SFの鬼才が描く、アメリカの現在
サンフランシスコで暮らす移民三世のレイは、旅の途中にかつて日系人収容所であった博物館を訪れる。日本と世界のリアルがここに!

【著者紹介】
宮内悠介 : 1979年、東京に生まれる。92年までニューヨーク在住。早稲田大学第一文学部卒。2010年に「盤上の夜」で第1回創元SF短編賞の最終候補となり、選考委員特別賞(山田正紀賞)を受賞。同作を表題とする『盤上の夜』は、直木賞候補作となり、日本SF大賞(第33回)特別賞を受賞した。第二作の『ヨハネスブルグの天使たち』も直木賞候補作となり、日本SF大賞(第34回)特別賞を受賞。2013年には「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    宮内悠介は、新作中心に読んでいる作家です。芥川賞候補になった表題作を含む中編2作。今回の芥川賞受賞作「しんせかい」は未読なので、何とも言えませんが、表題作よりも、著者の自伝的作品「半地下」の方が評価は高いと思います。「半地下」が候補になっていたら、芥川賞受賞もあったかも知れません。特に選考委員が、WWF的ギミックが好きであれば・・・宮内悠介が今後、SF路線で行くのか、純文学路線で行くのか気になります。

  • かみぶくろ

    SFで有名な宮内悠介さんが描く純文学。日系アメリカ人のアイデンティティ・差別・ルーツ・言語継承みたいなテーマが自分には縁遠く、共感を持って入り込むのがなかなか難しかった。筆致もどこか淡々としていて、なんだか低体温。とはいえ、多感な子供時代をアメリカで過ごした筆者の実感にはかなりの説得力があり、テクノロジーな要素も交えたりで読み応えはある。「私たちの世代の最良の精神」というワードも耳に残った。その所在は全く検討も付かないが、自分ではないどこかの誰かに宿ってくれればいい、という答えに頷く。

  • ダイ@2019.11.2〜一時休止

    中編2編。SF純文学?。宮内さんはいろんなジャンルに手を出していくのか?個人的にはイマイチ、初期の頃のようなSFがいいんですがねぇ・・・。

  • Shintaro

    どちらかというと芥川賞向きな中編2編、カブールとは直接関係なかったですね。両編とも米国在住の日系3世や移民の子の物語。作者の体験に根差しているのか、異邦人性や差別、両言語に関する考察など、扱っているモチーフはニシカナに似ている。だけど無理矢理オチをつけたり感動を盛ったりしない分、僕はニシカナより宮内サンのほうがしっくりくるな。宮内サンについていくよ。直木賞選考委員は気をつけたほうがいい。列に並んでいるジイサン、バアサンの順番に気を取られてたら、芥川賞に持っていかれるぞ。何しろあっちは年齢関係なしだからな。

  • ちょき

    丁度読んでいる時に三島由紀夫賞受賞のニュースを受けた。日本人の血を引く主人公のアイデンティティを巡る葛藤と苦悩を描いた小説で、太平洋戦争中の日本人排斥運動や投獄の歴史、人種差別などを現代の成功者としての主人公の目線で判断し乗り越えていく物語。鬼才と呼んで構わないだろう。小説のベクトルが他者と違う気がする。似てるのは崔実の「ジニのパズル」かな? ともかく文学的にも圧倒された。もう一作の「半地下」。アメリカで姉と過ごした少年時代。絵とドラッグ。貧困でうらぶれていたからこそ、思い出は濃く清らかなのかも知れない。

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