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悪の教典 上

Yusuke Kishi

User Review :2.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163293806
ISBN 10 : 4163293809
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2010
Japan

Product Description

うちの学校には怪物がいる。

学校という閉鎖空間に放たれた殺人鬼は、高いIQと好青年の貌を持っていた。
ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー

「このミステリーがすごい!2011」(宝島社)国内部門1位
「2010年ミステリーベスト10」(週刊文春)国内部門1位
第1回 山田風太郎賞 受賞
「ミステリが読みたい!2011」国内総合2位


生徒に絶大な人気を誇り、PTAや職員の間でも抜群に評判のいい教師がサイコパスだったとき、惨劇へのカウントダウンが始まった。
英語科教諭・蓮実聖司、32歳。
暴力生徒や問題父兄、淫行教師など、現代の学校が抱える病理に骨まで蝕まれた私立高校で、彼は何を行ったのか。

高いIQをもつ殺人鬼は、“モリタート”の旋律とともに犯行を重ねていく。

Content Description

学校という閉鎖空間に放たれた殺人鬼は高いIQと好青年の貌を持っていた。ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー。

(「BOOK」データベースより)

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この作品が、このミス1位というのは、少し...

投稿日:2011/02/10 (木)

この作品が、このミス1位というのは、少し残念です。「新世界より」の方が圧倒的に良いと思います。 まず、ミステリー作家として最も力量が問われるであろう「必要最低限殺人でいかに読者を怖がらせることができるか」ということがあると思うが、この作品は殺人が多すぎ、更に主人公の狂気が平べったいので全く恐怖感を感じないという致命的な欠点があります。 大量殺人モノでは、バトルロワイヤルに足元にも及びません。 また、殺人の方法やアリバイ工作が雑で主人公に魅力を感じません。 ページ数が多い割りにどんどん頁が進むのは中身が薄いからです。 まぁ、この作品を読んでミステリーに興味を覚えてくれる導入編としては最適かもしれません。

メタリック さん | 東京都 | 不明

2

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • そのぼん

    蓮実聖司…、こんな人間が教職についてはいけません。表の顔と裏の貌の差が激しすぎて、寒気がしました。これだけ長い作品を一気に読ませる作者の力は流石だと思いました。それにしても、気になる終わり方です。

  • takaC

    この惹きつけ方の手腕さすがだな、キシ氏。感服モノ。

  • 文庫フリーク@灯れ松明の火

    IQ高く、職場では弁舌立ち有能。生徒には話の分かる兄貴的存在、信頼される高校教師ハスミン。禍々しい表紙で貴志さんで、この読み易さは予想外。妙にハスミンに惹かれ、すらすら読める。人格者装い邪魔な存在排除する狡猾な毒蛇、ナチュラル・ボーン・キラー蓮実聖司(ハスミン)登場人物も曲者揃い・・・あれれ、釣井教諭があっけない。思考(フギン)記憶(ムニン)と名付けられたつがいのカラス。表紙考えると思考だけ処刑されるのは、意味有りそうな。普通の作家さんならハスミン破滅へ陥るはずだけれど、貴志さんだしなぁ。下巻行きます。

  • とら

    貴志祐介さん初読みです。ちょっといくらなんでも面白すぎると思うwこの厚さを一気読みでしたよ!初めてだなあこんなに一気に読んだのは。ハスミンの頭の良さ、そして思考の残虐さに恐れるばかり。こちらが読み手だから直接ハスミンの考えが分かりますが、作中の人たちはどうなんだろう。憧れや親しみを持って接しているのかな。でもどんな悪でも気付く人はいるものなんだな。ただ自分が一番怖かったのは、教師の裏側事情です。学生からしては本当、こんな事を思って授業していたのかと失望。まあこの作品の教師達が異常なだけかもしれないけれど。

  • ちはや@灯れ松明の火

    教師が聖職者と呼ばれていたのも今は昔、自己保身と私利私欲に塗れた反面教師の群れの中で、ただ一人、異彩を放つ者。親しみやすい授業、熱心な生徒指導、自然と高まっていく信頼。けれど、心は目に見えず、真実もまた見えにくい。優しい声音は耳から流し込まれる麻酔、爽やかな笑顔は誑かすための仮面、美しい独裁体制を築くのに必要なものは洗脳だと、誰も、気付かない。不自然な事故と不可解な死の影が、彼の周囲には溢れているのに。微かに剥げ落ちた虚飾の奥に見える、漆黒の闇。逃れる術はないと嘲笑う声、近づいて来る、口笛と共に。

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