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Jagae 織田信長伝奇行 下 祥伝社文庫

Yumemakurabaku

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396350710
ISBN 10 : 4396350716
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2024
Japan

Content Description

蛇替え――蛇を捕らえるために、池の水を汲み出すこと。
UMA(未確認動物)の探索者であり、
合理主義者だった信長は神になろうとしていた!
そして、その時、本能寺にいたのは誰だ?

織田信長の生涯には、いくつものあやかしがあった。尾張で覇権を得た信長が夢の中に見た幸若舞『敦盛』は、木下藤吉郎と松井友閑、飛び加藤を結ぶ。さらに桶狭間を制した後には、宣教師と仏僧に宗論を行なわせ、比叡山に火を放った信長。ついに成った安土城で相撲の会を催したとき、ほぼ天下は手中に収めていた。やがて本能寺で、喧噪に目覚めた信長は‥‥。

【著者紹介】
夢枕獏 : 1951年、小田原生まれ。84年『魔獣狩り』が現代伝奇の金字塔となる。以後、日本SF大賞、柴田錬三郎賞、吉川英治文学賞、菊池寛賞、日本ミステリー文学大賞、紫綬褒章に輝く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 優希

    史実かどうか分からないことを描くのが獏先生の得意とするところなのでしょうね。宗教論争の内容やオカルト要素を混ぜていることからも言えると思います。神も仏も信じない信長の精神は強靭ですし。桶狭間を制し、比叡山に火を放ち、ついに安土城へ。合理主義が故に人の心の闇がある。それがここに描かれる信長なのかもしれません。

  • Tomomi Yazaki

    物語の要々に現れる飛び加藤。秀吉に語るそれは、歴史を変えるほどの妙案であった。一方、比叡山を焼き払った信長もまた、飛び加藤を呼びつけ、武田信玄の首を持ってこいと命ずる。そんな信長だが、相撲節会をこよなく好んだ。伴天連からもらった黒人、ヤスケ。手足が長く、蹴りや拳で無類の強さを誇った。が、なんとしたことか、小兵のウメに敗れる。そのウメが信長の死を予言する。そして本能寺。その激しい闘いは歌舞伎、いや、能を観劇しているような感覚に陥る。予言された信長の死は悲劇ではなく、定められた運命だったのである。

  • coldsurgeon

    織田信長の生涯を特異な視点で描いた物語の後編。飛び加藤こと加藤段蔵という妖使いは、木下藤吉郎・羽柴秀吉や明智光秀とも関わり、人の心に巣くう闇を、育てていくように、立ち回る。合理主義者の信長が、合理主義者ゆえに、周囲からは恐れられ、彼の奇行は、何かの理由があるのだと勘繰られるのだが、そこには人の心の闇があるだけだったのかもしれない。知らなかった資料は、儀式の意味が提示され、とても面白い歴史書にも思えた。

  • V6_1800

    上巻はどことなく盛り上がりに欠けて、獏さんらしくないと感じたけれど、下巻は「らしさ」全開な感じで楽しかった。史実とフィクションがごっちゃになるのが伝奇ものだけど、考えてみりゃたかが昭和のことだってもう色々あやふやになってるわけで、数百年前のことなんか好きに想像していいんじゃないかと思ったり。そういう意味で「あ、濃姫はそういうことね」とか納得したり。クライマックスの本能寺の部分は流石の展開、文体だった。現実の部分では「言われてみりゃ仏教にそういう教えはないよな」ってな発見があり、楽しい読書だった。

  • 読み終わって思ったのは、獏さんは自分なりの「本能寺の変」を書きたかったんだろうな、ということ。織田信長という虚実入り混じる巨人をうつけ時代から死までを描こうと思うと、それこそ大長編になってしまう。しかし描きたいのは要所要所で著者が重要だと思われる事実とその解釈。だからこそ、本作は信長の来歴をある程度認識している人にしか分からないほどにそぎ落として、要所のみを描いた上で、夢枕獏が書く『伝記(伝奇)織田信長』というような体裁をとったのかな。帰蝶の解釈も伝奇っぽくてすごく好きでした。

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