ナイトクラブの渚ゆう子

ナイトクラブという独特の雰囲気の中、ベンチャーズ歌謡からハワイアンまで、温かみと潤いに満ちたヴォーカルで叙情派歌謡ポップスとも言うべき独自の世界を展開して本領を発揮した73年収録のライヴ盤。紙ジャケット仕様で完全限定盤！
ハワイアン歌謡から歌謡曲に転向したユニークな経歴を生かし、独特の温かみと憂いに満ちたヴォーカル、そして叙情的なメロディと洗練されたサウンドで叙情派歌謡ポップスとも言うべき独自の世界を作り上げた渚ゆう子。73年夏、広島のナイトクラブ、ホノルルで収録された実況録音盤。

当時、大人のエンターテイメントの殿堂として全盛をきわめたナイトクラブ(いまで言えば高級なライヴ・ハウスのようなもの)。「愛にぬれたギター」「早くキスして」といった初期シングルから、ベンチャーズとのコラボレーションで大ヒットとなり彼女の名前を世に知らしめた「京都の恋」「京都慕情」、そして「雨の日のブルース」「何処へ」といったヒット曲を中心に、しっとりとした歌唱とヴァラエティとサービス精神に溢れたナイトクラブのショーの醍醐味が満載。「ダヒル・サヨ〜サンパギータ」「ラハイナ・ルナ」から後半はハワイアン・ナンバーを中心にフィーチャー。とくにラストとアンコールの「グッドバイ・ホノルル」(日野てる子のカヴァー)から70年のデビュー曲「早くキスして」そしてハワイアン・スタンダード「カイマナ・ヒラ」と連なる構成は圧巻で、彼女の原点にハワイアン・ミュージックがあることをあらためて実感させられる。 編曲)小坂務 成田由多可 指揮)小坂務 藤原陽一郎 琴)山内喜美子 歌)渚ゆう子 演奏)白井克冶とニューソニック 1973年7月13日、14日 広島ホノルルにて収録。