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終末格差 健康寿命と資産運用の残酷な事実 角川新書

Yukio Noguchi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784040825236
ISBN 10 : 4040825233
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan

Content Description

日本の老後生活を巡る問題は、公的年金の信頼性、退職後の生活資金、介護や医療サービスの確保、医療技術の進展といった多岐にわたるテーマを抱えています。特に、老後の生活資金の大部分は公的年金で賄えるかどうかがポイントであるものの、政府が公表する年金の財政見通しでは、様々な将来見通しを公開しているが、非現実的な仮定を置くことによって、真の問題を覆い隠しています。

老後資金の必要額に関しては、2019年の「老後資金2000万円問題」以来、個人の貯蓄や投資の重要性が注目されていますが、本書では、株式投資や新NISAなどに頼るより、自己投資によるスキルアップがより効果的であると経済学者の野口悠紀雄氏は提言。また、団塊ジュニア世代は就職氷河期を経験し、雇用環境が厳しいなか、65歳時点で3000万円以上の資金が必要になる可能性も出てきています。

さらに、高齢者の医療保険や介護保険負担も増加しており、「所得」ではなく「資産」に基づく負担制度が必要だと野口氏は指摘。
重要なのは、若いうちからできうる限りの努力をして、老後の備えをしておくこと。また、老後のことについて、他人事ではなく、「自分事」として考えることです。
老後の暮らしや資金について考え直してみるのに最適な1冊です。

『終末格差』 もくじ
序章  広がる終末格差
第1章 老後資金としていくら必要か?
第2章 投資戦略で老後を守れるか?
第3章 団塊ジュニア世代がこれから直面する厳しい老後
第4章 公的年金は老後生活の支柱となるか?
第5章 介護保険は破綻しないか?
第6章 期待される医療技術の進歩 
第7章 高齢者の負担増が進む
第8章 終末格差を克服するのは、自分への投資



【著者紹介】
野口悠紀雄 : 一橋大学名誉教授。1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業。64年大蔵省入省。72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを歴任。専攻はファイナンス理論、日本経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mazda

    老後資金を作るため、NISAなどの投資については「確実に儲けられる方法はない」とし、ブームに乗った人たちに対して商売をした人たちが儲かる、とゴールドラッシュの時のジーンズやスコップ屋を引き合いに出しています。訪問介護では、人手が不足しているので外国人を積極的に入国させるべき、と言っており、この時点で「こりゃ、ダメだ」と感じました。結論は、「いつまでも働ける時代がきた」ですって。投資はあきらめろ、外国人は積極的に入れろ、お前も死ぬまで働け、ということでしょうか。身も蓋もありません。

  • まゆまゆ

    日本の社会保障制度が疲弊し、終末期においても個人間の格差が目立つようになった現代社会において、個人でできることをして備えを行う必要性を説く内容。年老いた親の面倒を子が見るのも最早少数派。年金も介護も現状の制度内容では全く安心できず、結局は広く負担を求められることになる。そうなる前に資産運用や自己投資など自分でできることをできるだけやって備えよう、と。

  • 訪問者

    推計では2020年から2040年の間に、労働年齢人口(15〜64歳)は約2割減少し、65歳以上人口は1割増える。年金給付水準を維持するためには、支給開始を70歳にしなければならないかもしれないと説く。やはり、70歳まで働かなければならないのか。また、「貯蓄から投資」への動向に関しては、株式投資の期待収益率が高いのは、リスクが大きいからと批判し、投資するなら自分に投資しろと勧めている。

  • チョビ

    詳細は避けるが、小難し表現で「終末」という人の生き様を勝手に夢想しながら、日本経済のこれからを説いている。財務省系の人に言えるのだが、なんかルサンチマンを感じる文章は私にとっては辟易。この本を読んでとりあえず聞きたいのは一つ「エール大学は誰のお金で行ったの?税金?」以上っす。

  • みんな本や雑誌が大好き!?

    年金では足りない老後資金の必要額に関しては、2000万問題がかつて話題になりましたが、インフレ時代にもなり、その額はさらに上昇しているようです。野口さんによると、3000万とか? 大企業勤務で勤続40年弱なら、手取りで3000万円ほどの退職金は得られるのではないでしょうか? 家のローンがそれまでに完遂し、子供もパラサイトにならずに独立していれば、3000万もあれば、まぁいいのでしょうが、そうもいかないことも? 健康も大切だし。

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