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Yukiko Motoya

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065416211
ISBN 10 : 4065416213
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2025
Japan

Content Description

気づけば隣にディストピアーー
世界が注目する芥川賞作家・本谷有希子が描く、心底リアルな近未来!

「推子のデフォルト」
子供達を<等質>に教育する人気保育園に娘を通わせる推子は、身体に超小型電子機器をいくつも埋め込み、複数のコンテンツを同時に貪ることに至福を感じている。そんな価値観を拒絶し、オフライン志向にこだわるママ友・GJが子育てに悩む姿は、推子にとっては最高のエンターテインメントでもあった。

「マイイベント」
大規模な台風が迫り河川の氾濫が警戒される中、防災用品の点検に余念がない渇幸はわくわくが止まらない。マンションの最上階を手に入れ、妻のセンスで整えた「安全」な部屋から下界を眺め、“我が家は上級”と悦に入るのだった。ところが、一階に住むド厚かましい家族が避難してくることとなり、夫婦の完璧な日常は暗転する。




【著者紹介】
本谷有希子 : 1979年、石川県生まれ。2000年「劇団、本谷有希子」を旗揚げし、主宰として作・演出を手がける。主な戯曲に『遭難、』(第10回鶴屋南北戯曲賞)、『幸せ最高ありがとうマジで!』(第53回岸田國士戯曲賞)などがある。’02年より小説家としても活動。主な小説に『ぬるい毒』(第33回野間文芸新人賞)、『嵐のピクニック』(第7回大江健三郎賞)、『自分を好きになる方法』(第27回三島由紀夫賞)、『異類婚姻譚』(第154回芥川龍之介賞)など。近年、著作が海外でも盛んに翻訳され、世界各地で出版されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mayu

    二編の物語に人間というものの内側をまざまざと見せられてる気がして最後まで目が離せない。「推子のデフォルト」は進化しすぎたデジタルに支配されたディストピア世界。情報が常に注ぎ込まれていなければ不安で落ち着かない、効率が重視されて個性が排除されていく姿に気づいたら今の世界だってこの先…と考えてしまう。うっすら漂う不気味さと狂気。おかしいと気づいた時にはもう遅いのかもしれない。「マイ・イベント」は自分優先で困ってる人に嫌がらせしたりして優位を感じる人間。二編それぞれに違う怖さを感じさせる一冊。

  • かず

    二つの物語があったけど、両方共人間の嫌な部分が盛大に描かれていて、胸糞悪い展開。 でも、優越感に浸って、他者の劣っている部分を楽しむのは、ここまで酷くはないにしても、多少は誰でも持っている感覚だとは思う。 ただ、それをこんなにも描かれるとさすがに人間が気持ち悪いと思ってしまう。 一つ目の物語はバズっているものを追い求める現代の人間の究極形態って感じの物語で、そうやって均質化された人間の気持ち悪さが描かれていて、二つ目の物語は互いに他人の感覚を推し量れない二つの家族の醜さが描かれていた。

  • いかくん

    1作目はAIに順応するために没個性化することを無批判に受け容れること、2作目はマンション最上階に住む人間の自分こそが正しいという意識。これらを通じて自分の考えの正しいか?今の社会で当たり前とされていることは本当にいいのか?問いただされている気がした。怖い。

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