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ふたり狂い 幻冬舎文庫

Yukiko Mari

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344425378
ISBN 10 : 4344425375
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2016
Japan

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 青蓮

    タイトルに惹かれて読みました。連作短編集。「自分のことが書かれている」と小説の主人公と同姓同名の男が妄想に囚われ、作家を刺したことを発端に、穏やかな日常に狂気が忍び込む。狂気の淵ーーそちら側に転落するのはほんの些細な出来事で。この世で一番怖いは生身の人間だなぁとつくづく思わされる作品。人間関係が込み入っているので、理解するのが少し大変でした。メモしながら読むといいかも。人間の狂気を覗きたい人へ。

  • miww

    イタいというより狂ってる人の連作短編集。一編がプチっと終わって、その後の話で前の話の続きが見えるような構成が面白かった。普通だった人が後の話になると狂ってたり、妄想で突っ走ったりなのでいつの間にか読んでる方も混乱してくる。「クレーマー」がわかりやすくて面白かった。もう一度ゆっくり読まないとちゃんと理解できないかな。

  • masa

    まともな人間が一人も出てこない異常な箱庭の中で蔓延する現代病。現代の人間が病に冒されるようになったのか、古代からの習性に病名が与えられただけなのか。人間が本質的に持つ卑しさ、野次馬根性を刺激することによる圧倒的リーダビリティは、殆ど漫画を読む感覚に近い。少しも咀嚼せずに脳へ流し込める流動食的物語。何より恐ろしいのは行為や事象ではなくて、全ての登場人物の薄っぺらさ。高級コンドーム並みにペラペラ。罪の深さに値する加害者の心の闇の深さなんて、あくまで旧式の小説的願望に過ぎず、真実は透けるほど薄いのかも知れない。

  • 納間田 圭

    もしも...リアルに自分自身の事が、読んでる小説に登場していたらなんて。妄想を抱いている人間と一緒にいるうちに…その妄想が周囲に感染するという精神の病の一種を“ふたり狂い”呼ぶらしい。それがそのままタイトル名。この人の本には、いつも謎の女の存在がある…前は“フジコ”で驚愕した事があるけど...今回は“マイコ”という名前。女性誌の連載小説の題名「あなたの愛へ」は...「あな愛」と連呼されるほどの人気ぶりでみんなが愛読している...その同姓同名の主人公が自分だと信じてしまった「思い込み男」はなんと?

  • むっちゃん✿*:・゚

    タイトル通り狂ってる話。ただ、狂ってるのは誰なのか?2人とは誰の事なのか?狂ってるのは2人だけなのか?ファッション雑誌フリンジーに連載されている小説『あなたへの愛』に自分の事が書かれている!という妄想?から始まりストーカー・クレーマー・ヒステリーと、とにかく全てが狂っている。読んでる私ももしかしたら狂っているのかも。読了後、私は大丈夫。狂っていない!と自信を持って言えない不安。異常が異常を呼び異常が広がってく。そんな話。

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