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剣の精神誌 無住心剣術の系譜と思想

Yoshinori Kono

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480092090
ISBN 10 : 4480092099
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2009
Japan

Content Description

異端の天才剣客真里谷円四郎義旭。江戸時代中期、一千回を超える他流試合に一度も敗れなかったという桁外れの強さを発揮し、門弟は大名から平士まで一万人以上に及んだ。その剣の流儀は無住心剣術。日本剣術史の上で最高峰の流儀とも賞賛されるが、傑出したゆえの矛盾点も抱えてしまった。本書は、無住心剣術の成立と衰退の過程に焦点を当て、世界に類をみない、剣術を骨格として日本の精神身体文化の形成に深く関わった「武」の思想を解明しようとするものである。旧版に、今回新たに発見された資料を大幅に増補して改訂を施した決定版。多方面で活躍する著者の思想的原点となる主著。

目次 : 1 無住心剣術の幻影/ 2 無住心剣術の生い立ち/ 3 白井亨は無住心剣術を再興したか/ 4 江戸時代が育てた剣術の技と思想/ 5 日本の剣術思想にみられる「気」の概念/ 6 逆縁の出会い―武家思想に与えた禅の影響/ 7 相ヌケの思想―無住心剣術にみる人間としての武士の悲願

【著者紹介】
甲野善紀 : 1949年東京生まれ。武術研究者。神戸女学院大学客員教授。1978年、武術研究を専門に行なうため松聲館道場を設立し、他流儀や異分野と交流、また古文献を解読して、剣術、抜刀術、体術などを通し古人の身体の使い方を探究。それらの研究がスポーツに応用されて成果を挙げ、さらに介護や楽器演奏、舞踏、工学、教育などの広範な分野から種々の依頼を受けて講演や講習を行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 無重力蜜柑

    テーマは面白いのに本としてはつまらない。他流試合に勝つこと千度、門弟一万人に及んだという伝説的な江戸剣客・真里谷円四郎。彼が用いた無住心剣術もまた伝説的な剣術であり、本書はこの剣術の実体の解明をめざす……ということになっているのだが、いかんせんとっ散らかりすぎていて非常に骨が折れる。無住心剣術の歴史に関する微細な資料批判(論文並みの詳細さ)が200頁も延々と続いたかと思ったら、近代文明や現代武道に対する個人的な批判が飛び出し、かと思えばオカルト臭い「東洋思想」を語る。正直ついていけない。

  • allite510@Lamb & Wool

    これは素晴しく面白い。武士及び剣術の精神性の高みが、ここまで開かれた形で(客観性を確保しつつ)語られた本は不勉強ながらあまり知らない。ただ剣を持ち上げ、自然のままに落とす。ほぼそれだけで他流試合千回不敗とか凄過ぎる。やはり武士の世、無駄に長くない。

  • こうず

    剣術という分野で武の極みの境地に至った無住心剣術は、しかし術理を超越した大自然との一体化を理想としたため、剣を操る技術である以上は俗世に留まり続ける他ないという矛盾を抱えて衰退した。剣術に限らず、ある限界にまで達した技術はもはや心法を磨くしかなく、それもまた限界に達すれば俗世と隔絶された至高の領域を求めてしまうというのは必然なのかもしれない。また、雑兵の技術として蔑まれてきた剣術が洗練されるに連れて思想性を帯び、それ故に実用性との間で相克を経験した事は、そのまま武士階級の思想の変遷の一端とも見られそうだ。

  • mat

    無住信剣術について、すごく詳しく研究されており甲野さんの本の中でも、判りやすく具体的に書かれていると本だと思う。

  • いちはじめ

    甲野善紀ではなく、本書に出てくる真里谷円四郎に興味があったので読んだが、やはりよく判らなかった。

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