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安彦良和 マイ・バック・ページズ

Yoshikazu Yasuhiko

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784778317294
ISBN 10 : 4778317297
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
石井誠 ,  
Series
:

Content Description

アニメ『機動戦士ガンダム』『クラッシャージョウ』『巨神ゴーグ』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』、漫画『アリオン』『虹色のトロツキー』『天の血脈』『乾と巽-ザバイカル戦記-』などで知られる、漫画家・アニメーターである安彦良和。そんな安彦良和が過去に過去に手掛けてきた「全仕事」を30時間を超える超ロングインタビューで語り下ろした、これぞ永久保存版。

雑誌『CONTINUE』(太田出版)Vol.54(2018年7月)〜Vol.62(2019年11月)に掲載された同名連載を元に、聞き手を務めた石井誠が執筆を担当。安彦良和の「マイ・バック・ページズ=歩んできた長き道のり」、その軌跡のすべてを此処に――。

「長い取材という意味では、今まで受けた取材の中で、これが一番長かった。こんなことまで聞かれるの? という部分も含めて丹念に聞いていただけたので、こちらも随分思い出せるところがありました」(安彦良和/本文より)

表紙:安彦良和(描き下ろしイラスト)

まえがき:石井 誠

T.漫画家への憧れとアニメーターへの道
影響を受けたふたりの漫画家
上京、そしてアニメーターへ
虫プロの倒産と創映社との出会い

U.『機動戦士ガンダム』とアニメーターとしての隆盛
『宇宙戦艦ヤマト』への参加と西崎義展との出会い
人気アニメーターとして認められた『勇者ライディーン』と『超電磁ロボ コン・バトラーV』
念願の原作者デビューとなった『わんぱく大昔クムクム』
『ろぼっ子ビートン』、『火事と子馬』迷走していた時期の作品たち
『機動戦士ガンダム』の始動とアニメ業界の変化
急病による『ガンダム』の制作からの離脱
念願の漫画家デビューとなった『アリオン』
やり残しの思いをぶつけた、劇場版『機動戦士ガンダム』
初監督作品『クラッシャージョウ』始動

V.アニメ界の潮流の変化とアニメからの引き際
自由な作品となるはずだった『巨神ゴーグ』
後ろ向きな気持ちしか無かった劇場版『アリオン』
漫画家としての新たな試みを行った『クルドの星』
本格的な引退を意識した『ヴイナス戦記』の始動
初の原作付き作品のアニメ化となった『風と木の詩』
自社制作で挑んだ劇場版『ヴイナス戦記』での苦悩
『ヴイナス戦記』の“封印”の真実

W.漫画家、小説家としての新たなるスタート
スポーツ漫画に挑戦した未完作『Cコート』
ライトノベル小説への挑戦と離脱
幻となったOVA『蒼い人の伝説 ルウは風の中で』
小説家として描いた作品への思い
専業漫画家への第一歩となった『ナムジ 大國主』
『虹色のトロツキー』から始まった、もうひとつのライフワーク
大作の狭間に描かれた『安東 ANTON』と『三河物語』
アニメ業界から退いたからこそできたこと

X.キリスト教を題材とした西洋史とオールカラー作品への挑戦
英雄的活躍の裏の妖しさに惹かれたジャンヌ・ダルクという題材
しっかりとしたテーマ性を持ってイエス・キリストを描く
エンターテインメント性を重視したオールカラーコミックス『マラヤ』
ローマ帝国の暴君から現代的なテーマを読み取る『我が名はネロ』
俯瞰すると見える西洋史シリーズの繋がり

Y.漫画家としての新たなステップへ
自由民権運動への流れを描く近代史シリーズ『王道の狗』
ご当地ものと時事性を重ねた『韃靼タイフーン』
古事記をテーマにした3つ目の作品『蚤の王』
最後の西洋史シリーズ『アレクサンドロス』

Z.再び“ガンダム”と向き合った『THE ORIGIN』への道のり
苦々しい思いで関わった、ふたつのガンダム作品
最初は断っていた『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の執筆
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』で変えたかった要素とは?
厚みを増し、さらなる解釈が加わって描かれるキャラクターたち
作品のテーマは「人はわかりあえない」

[.古代史、近代史、時代劇での新たなる挑戦
天草四郎と隠れキリシタンを題材とした『麗島夢譚』
古代史シリーズと近代史シリーズが交錯する『天の血脈』
古代史のメジャーな英雄「ヤマトタケル」を描く挑戦
狭間に描かれた、『勝海舟』、『チェ・ゲバラ』、『箱馬橇』という3つの短編

\.アニメーションの現場への帰還、最後の長期連載
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のアニメ化にかけた思い
抜けていた“大正時代”を埋める作品、『乾と巽-ザバイカル戦記-』
今まで、そしてこれからの仕事との距離感

漫画:南蛮西遊記序章(オールカラー24ページ/初単行本化)

あとがき:安彦良和

【著者紹介】
安彦良和 : 1947年生まれ。北海道出身。1970年からアニメーターとして活躍。劇場用アニメ『クラッシャージョウ』(1983年)で監督デビューする。その後、1989年から専業漫画家として活動を開始し、歴史を題材にした作品を多く手掛けている

石井誠 : 1971年生まれ。茨城県出身。アニメ、映画、特撮、ホビー、ミリタリーなどのジャンルで活動中のフリーライター・編集者。アニメ作品のパッケージ用ブックレット、映画パンフレット、ムック本などの執筆や編集・構成。雑誌などで、映画レビューや映画解説、模型解説、インタビュー記事などを手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • こも 旧柏バカ一代

    この方のはガンダムとヴィーナス戦記しか読んだ事無かった。物凄く沢山描いてた事に驚いた。しかも、最初はアニメーターだったとは、、キャラクターデザインしかやってないモノだったと思ってた。クラッシャージョーとかテレビのチャンネルが3つしかないド田舎に住んでたから成人してからタイトルを初めて知ったくらいで見ていない。巨神ゴーグとかも知らない。機動戦士ガンダムthe originは話が違っていたから途中で読むのを止めてだけど、あんな意図があったとは、、なるほど、今度はそれを踏まえて再度読んでみよう。他の作品も。

  • kei-zu

    稀代の名アニメーター・漫画家である安彦良和が半世紀にもわたる仕事を振り返る。私自身は「ライディーン」からの付き合いだ。「クムクム」「ビートン」など懐かしい番組名が並ぶ。 「安彦良和は、アシスタントが追いつかないスピードで漫画の原稿を描く」という都市伝説を聞いたことがある。「アリオン」の単行本を書店で手に取ったことも懐かしい。 本人は謙虚に発言するが、アニメと漫画の歴史を支えた偉人であることに疑いはない。 本書で紹介された中に読んでいないマンガが結構ある。折を見て読まなければ。

  • Bo-he-mian

    安彦良和氏の個人史を、アニメ・漫画のほぼ全ての作品に言及しながら網羅した圧巻のインタビュー。今までの記事では読んだ事がないような話がいくつもあって非常に面白かった。後半は漫画作品が中心になるので、その作品解説(安彦氏の思想や歴史観)になって行くのだけど、やはり初期のアニメーター時代の話が面白い。虫プロの同期に川尻善昭や芦田豊雄がいたというのも初めて知った。「宇宙戦艦ヤマト」の悪名高きプロデューサー・西崎義展も虫プロ出身だったのかぁ・・・(笑)。

  • eihuji

    もびるすーつが云々かんぬん、と騒ぐ同級生を、ふふんおこちゃまめ、と冷笑していた中一の頃。「クラッシャージョウ」にハマり、安彦良和?藤子不二雄みたいなもんか?、と初めて名前を意識した中三。時置かず「アリオン」を知る。 それから十年は熱心に、その後数年は惰性で追いかけていたが、「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」でまた熱中。熾火のように。後年、「クムクム」や「ライディーン」のキャラデザだったと知り、出会いは小学生だったのだなと思う。何気に豪華な表紙集合画が嬉しい。安彦良和も僕にとってのレジェンドだった。

  • hitotak

    氏の歴史漫画は手に取っても最後まで読み切ったことはなく、私にとってはやはりガンダムの安彦良和かと思うので、ファーストガンダム制作時の舞台裏、サンライズとの関係性などが書かれた初期のアニメーター時代、2001年から描かれた『ガンダムTHE ORIGIN』の漫画制作とアニメ化の部分が興味深い。単なるリメイクではなく、ガンダム世界の設定の見直しと整合性、登場人物の新たな解釈など、緻密に考え抜いて表現されていることがわかる。安彦氏がそれまでに描いた歴史漫画のストーリー作りと手法は同一であり、面目躍如の趣がある。

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