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日本の歴史 03

Yoshihiko Amino

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062919036
ISBN 10 : 4062919036
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Product Description

四世紀、倭王権=ヤマトはカラ(半島)と出会う。列島の君主は、朝鮮半島・大陸との関係を持つことで、鉄や先進技術・威信財を独占し、その再分配で地方の首長と互酬関係を築く。緊迫する半島情勢、渡来人の定住、王位継承争い、仏教伝来、大化改新、クーデター…。度重なる試練が支配体制を強化し、神の代理人=「治天下大王」が、「現神」=天皇になった時、「日本」が誕生する。

Content Description

四世紀、倭王権=ヤマトはカラ(半島)と出会う。列島の君主は、朝鮮半島・大陸との関係を持つことで、鉄や先進技術・威信財を独占し、その再分配で地方の首長と互酬関係を築く。緊迫する半島情勢、渡来人の定住、王位継承争い、仏教伝来、大化改新、クーデター…。度重なる試練が支配体制を強化し、神の代理人=「治天下大王」が、「現神」=天皇になった時、「日本」が誕生する。

目次 : 第1章 列島と半島と大陸―東アジア世界の中の倭国(「ヤマト」と「カラ」をつなぐ道/ 半島の動乱と倭王権の発展/ 渡来人の来住と列島の技術革新/ 倭の五王―冊封体制への参入と離脱)/ 第2章 「治天下大王」の登場(倭王権の拠点/ 倭王権と地域社会/ 初の「治天下大王」―ワカタケル大王)/ 第3章 自立する倭王権(継体・欽明の王権/ 半島政策の挫折/ 国造と氏/ “前方後円墳の時代”の終焉)/ 第4章 王権の転機(仏教の伝来と蘇我氏/ 女帝と太子/ 大陸ルートの復活と内政の改革)/ 第5章 律令国家への歩み(乙巳のクーデターへの道/ 大化改新/ 改新政治からの逸脱と敗戦―斉明朝と白村江の戦い/ 厳戒体制下の国政改革―天智期/ 神への飛躍の戦い―壬申の乱)

【著者紹介】
熊谷公男 : 1949年生まれ。東北大学文学部卒。同大学院、宮内庁正倉院事務所をへて、現在、東北学院大学文学部教授。専門は日本古代史。古代氏族、古代蝦夷、政務・儀礼などから古代王権の問題に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • KAZOO

    プロローグの「天下の支配者」とエピローグの「天皇の出現」からわかるように、日本の基礎となる体制が整うまでの時代を書いています。朝鮮半島の動乱から説き起こし、壬申の乱までを資料をかなり渉猟してきめ細かく書かれています。いままでわからないこともあり楽しめました。

  • 翔亀

    飛鳥時代を知りたいシリーズ第二弾として読んだ。岩波版の吉川真司さんが標準的通史として比較参照してほしいと言うものだから。確かに、学会における主要な論争点について複数の説を丁寧に紹介しながら論を進めているので、"標準的"といってよさそうだ。しかし五世紀の日韓交流(相互移住)を背景に、任那日本府の実態をせいぜい駐在事務所とする点、天武朝で「天皇」が出現する点などについて、当時の支配層が中国や朝鮮諸国に対抗して独自の「国家」にならんとしたイデオロギーの観点から論じている点にこの著者の独自性も伺える。ただ、通史↓

  • 南北

    4世紀から7世紀の日本古代史での王権がどのように変遷してきたのかを解明している。特定の学説だけではなく、さまざまな見解を提示した上で自説を述べている点は好感が持てるが、通説などで固定概念にとらわれているところがあるのが気になった。たとえば「天下」を「列島を中心とした小世界」としているが、これは5世紀の雄略天皇の時代に関東から九州までを大和王権が支配したとする通説にこだわっているからではないかと思う。また推古天皇の次の天皇を誰にするかについて蘇我蝦夷が田村皇子(舒明天皇)支持だとしてという説にも異論がある。

  • まえぞう

    岩波新書の古代史シリーズを読んでいたら、こちらを是非読めと書いてあったので再読しました。雄略のころに治天下大王という形で整理された王権が、大化の改新、壬申の乱を経て天武の時期に現人神の天皇となり、第2次大戦後の「人間宣言」まで(政治的な)神として存在したという見通しです。この分野の発展はすごいので、四半世紀前のこの本では至らぬところもあるのでしょうが、まずはよくまとまっていて勉強になりました。

  • Emkay

    4世紀に倭国が朝鮮半島南部と交流を強め、5世紀に宋との交流を通してワカタケル(雄略)が「治天下大王」という概念を形成し、6世紀のヲホド(継体)、7世紀に推古-斉明-天智と徐々に王制が強固となり壬申の乱の末に天武-持統が「天皇」「日本」の概念を確立するまでを描く。勢力争いと大王神格化を中国大陸と朝鮮半島の動きと絡ませて描いており、大変読み応えがある。7世紀に壬申の乱で勝利した天武・持統天皇が自分たちを建国の祖とせず、神の国ヤマトの正当な継承者であるという方向に話を持っていったことは興味深い。

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