Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• starbro

  読了日：2016/12/25

  住野よるの、３作目です。頁数も少なく、読み易いので一気読みです。本作は、ジュニアハイスクールいじめファンタジーといった感じでしょうか？中学生の感性と大分ジェネレーションギャップがあるせいか解りませんが、３作の中では、一番評価出来ませんでした。今後、著者はどういう作品を書いていくのでしょうか？

• 遥かなる想い

  読了日：2017/03/08

  舞台は夜の学校である。 ばけものの僕が 矢野さつきと過ごす夜休みは 何かに開放されたようで、伸び伸びと 過ごせる時間帯である.. だが 本物語は不気味である.. 対象的に 淡々と進む 学校の昼の陰湿ないじめのの風景が怖い..何が化け物で何が本当は 怖いのかをゆっくり伝えてくれる、お話だった。

• つるちゃん0719

  読了日：2017/08/20

  住野さんの３冊目の本。作品は、子どもにとって非常に重いテーマが題材、昨今の中学生が主人公の物語を書くと、避けることができない事柄が「いじめ」の問題。今回はその「いじめ」をテーマにして、“よるのばけもの”に変身した主人公あっちーと夜に教室で「夜休み」をしているさつきが交流する夜の教室さつきがクラスの全員からいじめを受けている昼の教室シーンを交互に描くことによって、次第に変化していくあっちーが描かれており、そのあっちーの変化によって色々と「いじめ」についてを改めて考えさせられた作品でした。

• だんじろー

  読了日：2017/01/03

  昼間(生徒)の「俺」と夜間(怪物)の「僕」の使い分けで、作者のセンスが感じられる(普通なら化け物が「俺」と呼びそうだが)。やはり只者ではない。陰湿ないじめが繰り返されても、矢野がなぜニンマリ笑うのか、その意味に気づかされた時、途轍もなく哀しくなった。“暗黙のルール”から逸脱しないよう、毎日神経をすり減らしている主人公の痛みも、嫌というほど伝わってくる。決して大人に期待することなく、常に「はけ口」を求めてやまない残酷な生徒たち。主人公の最後の“勇気”が、一条の光になればいい。

• いつでも母さん

  読了日：2016/12/30

  私はいつかの自分に戻って教室の後隅の天井あたりから、この物語を、見ていたような・・いつかの自分にそれはいつの頃だったろうかー社会人になってその中で自分の評価が気になった頃か？結婚して嫁としての周りの眼が気になった頃？子どもが生まれ他の子と比べてしまった頃かー必要のない想像力って事が今ならわかる。ほんの少しの『ずれ』が今ならわかる。それらは苦く、甘く、セピア色で蘇るような読後感だった。

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