以前にも述べたとおりMAGMA、HELDON、そしてヨシコ・セファー（セフェル）のNEFFESH MUSICがフレンチ・プログレッシヴ三大最高峰だと確信する。

ひとは見かけによらない場合もあり。その穏やかな外貌とは裏腹に内面は沸々とこみ上げる音楽創造への意志があった、ヴァンデに匹敵するほどに（ヨシコ・セフェルは元MAGMAのメンバー）。KING CRIMSON『太陽と戦慄』が好きなら、MAGMAとHELDONが好きなら、ELECTRIC MILESが好きなら、SOFTSとNUCLEUSの脂の乗ったライヴが好きなら、ザッパとHENRY COWのジャズ・ロックが好きならこれを聴くべし！コルトレーン、セシル・テイラー好きでもいい。

在籍したZAOのKAWANAも素晴しいが、それをも上まわる緊張感と完成度。ジャズロック最高の芸術性に価し、もはやその枠に収まり切らない孤高の音楽(バルトークの影響あり)。ベースがうねる、ドラムが粘る、ヨシコ・セフェルのサックスの音色が張り詰める、マルガン弦楽四重奏の弦楽器フレーズがナイフのように宙を切裂く...。ZAOのマイルドさとは無縁だが、有無を言わさぬテンションと音楽性。