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かんちがい音楽評論 Jazz編

Yasuki Nakayama

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784779117565
ISBN 10 : 4779117569
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2012
Japan

Product Description

猛烈な批判を招いた問題提起の書『ジャズ構造改革』(後藤雅洋・村井康司・中山康樹)の刊行からはや5年。あのとき、すでに著者は音楽業界の「終わりの始まり」を予言していた。ネット上での音楽の消費、CDショップの閉店、大手版元が刊行する雑誌・書籍の売り上げの低迷、便利さを追い求めた結果、作り手・受け手の「力」を衰退させること等。音楽に関連する人々の「眼・耳(力)」が衰退の一途を辿っている。ウケる音楽は? ウケるのは何故? 消費者(受け手)の「眼力・聴力」の低下を促し、大衆をミスリードする「批評家」「音楽家」「メディア」を徹底批判する。腹を括った完全書き下ろし。


【目次】

●第1章 ジャズ評論のかんちがい
感謝すべきはジャズ評論家/山中千尋さんのかんちがい/「毒舌」のハードル/ミュージシャンとしてライターとして/中村とうようさんのこと/音楽評論家としての業/「Yes」しかない世界/「書くミュージシャン」の特権/「肯定」しか知らないジャズ評論家/同業者目線の落とし穴/ジャズ版「文学賞の取り方」/批評眼なき時代のジャズ/遠距離交際の宿命/大西順子さんのかんちがい/もしも激賞されていたら/職業音楽家と職業評論家

●第2章 ジャズ入門書のかんちがい
インターネットが暴いた真実/くり返されるジャズ入門の儀式/ジャズ入門書のかんちがい/ジャズ入門書は安心感を得るための話し相手/「ジャズ評論家の時代から選曲家の時代へ」/ジャズ評論家の崩壊

●第3章 ジャズ・ミュージシャンのかんちがい
つぶやくミュージシャン/書き込むミュージシャン/「音楽家/文章家/音楽講師」という肩書/さらに書き込むミュージシャン/語るミュージシャン/「ところで、あなた自身は?」/菊地成孔さんのかんちがい/記号としての引用

●第4章 ジャズ史観のかんちがい
半世紀前の音楽が示す進化論と時間軸の無効性/『マイルス自叙伝』の余波/擬史としての物語/ビートルズの「常識は非常識」/フィクションとノンフィクション/油井正一的ジャズ史観の限界/再読・再検証の時代

●第5章 ジャズ雑誌のかんちがい
「スイングジャーナル」の終焉/菊地さんと大谷さんの卓見/音楽雑誌が終わるとき/延命策としての音楽評論/雑誌が消えることの意味/初期衝動の感動・喜び/ジャズ雑誌のかんちがい/ジャズ業界的麻痺症状

●第6章 ジャズを巡るかんちがい、あれこれ
お色気ジャケットにひと言/「CDが売れない」の実態/「針音」が開く世界/DJが問う「ジャズ評論家のいま」/『ジャズ構造改革』とキレた人々/時代的誤読が生むかんちがい/岐路に立つジャズ評論家

Content Description

雑誌・書籍の売上げ低迷、そして廃刊。ネットでの「音楽」消費、CDショップの閉店。音楽業界(人)が「便利さ」「わかりやすさ」を追求した結果、作り手・受け手の「眼力・耳力」の衰退を促している。ミスリードを続ける「批評家」「音楽家」「メディア」を徹底批判した完全書き下ろし。

目次 : 第1章 ジャズ評論のかんちがい/ 第2章 ジャズ入門書のかんちがい/ 第3章 ジャズ・ミュージシャンのかんちがい/ 第4章 ジャズ史観のかんちがい/ 第5章 ジャズ雑誌のかんちがい/ 第6章 ジャズを巡るかんちがい、あれこれ

【著者紹介】
中山康樹 : 1952年大阪府生まれ。音楽評論家。「スイングジャーナル」誌元編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mustang

    尊敬する著者だが、この本は(意図して)悪意に満ちた書きっぷりであり、なかなか不愉快な本である。

  • ぱらっぱ

    他人をあげつらい貶めるだけでなにも生み出さない「大御所」ジャズ評論家。山中千尋に対する攻撃は、最近の執拗な連載三回に及ぶ罵倒文は著者の品性下劣さの現れに他ならない。

  • nizimasu

    音楽評論家が音楽に対して、YESしかいえない現状と、専門の音楽評論家よりも音楽家自身が、評論をするという矛盾についての意見表明をしていておもしろかった。やっぱりこの本にもでてきた片山社秀さんの「こんな音楽もあり」と提供型の方が今の主流だし、大人なのだろう。それは故・吉田秀和さんの評論ともつながるのだが…。ある意味、大御所の中山さんが評論家のジレンマを愚痴っていてそれはそれは痛快でありました

  • きむらび

    菊地成孔が馬鹿にされ続けていて笑える

  • Decoy

    首肯できない点も多いが、苛立ちはよく分かる。

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