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終りに見た街 / 男たちの旅路 スペシャル 戦場は遥かになりて 山田太一戦争シナリオ集

Yamada Taichi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336076793
ISBN 10 : 4336076790
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Content Description

山田太一の戦争にまつわる珠玉シナリオを集成!(すべて初活字化)

戦時中にタイムスリップしてしまう家族を描く衝撃作『終りに見た街』(2005年リメイク版)、今まで活字化を許可されていなかった『男たちの旅路 スペシャル〈戦場は遙かになりて〉』、その他映画のための未発表シナリオなど全4篇+掌篇・講演を収録。
『ふぞろいの林檎たちV/男たちの旅路〈オートバイ〉』に続く山田太一未発表・未活字化シナリオ集第2弾。


*ある日突然、戦時中の昭和19年にタイムスリップしてしまう平凡な家族。彼らは敗戦間近の食糧不足・国家総動員そして大空襲の時代を生き残ることができるのか……衝撃的な結末が話題となった『終りに見た街』は1981年に小説として発表され、翌年ドラマ化、さらに2005年にリメイクするほど山田太一自身思い入れのある作品である。今回リメイク版を初の活字化。
*鶴田浩二主演の名作ドラマ『男たちの旅路』シリーズの掉尾を飾るスペシャル版〈戦場は遙かになりて〉は、今まで待望されながらも山田太一が活字化を許可していなかった。今回初の単行本収録となる。
*中国残留孤児問題を取り上げた映画シナリオ『唐津湾夕景』(1975年)、アラブ紛争地域に住む日本人を描く舞台作品『砂の上のダンス』の映画化シナリオ(2000年代)はともに未発表作品。
*附録として掌篇「叔父さんの下町」(単行本未収録)、戦争体験を語る貴重な講演(抜粋)を収録。


【目次】
はじめに(頭木弘樹)

叔父さんの下町

終りに見た街
男たちの旅路 スペシャル〈戦場は遙かになりて〉
砂の上のダンス
唐津湾夕景

少年期の飢餓体験ーー講演「テレビとわたし」より

収録作品について(頭木弘樹)


《著者情報》

山田太一(ヤマダタイチ)
1934年東京浅草生まれ。脚本家、作家。早稲田大学卒業後、松竹大船撮影所入社。演出部で木下恵介監督の助監督に。1965年、脚本家として独立。以後「男たちの旅路」「岸辺のアルバム」「早春スケッチブック」「ふぞろいの林檎たち」「ながらえば」など数多くの名作テレビドラマを手がける。1988年、小説『異人たちとの夏』で山本周五郎賞、2014年、エッセイ集『月日の残像』で小林秀雄賞を受賞。主な小説作品に『飛ぶ夢をしばらく見ない』『冬の蜃気楼』『終りに見た街』ほか。主な戯曲に「ラブ」「ジャンプ」「日本の面影」ほか。

頭木弘樹(カシラギヒロキ)編集
文学紹介者。筑波大学卒。20歳のときに難病になり、カフカの言葉が救いとなった経験から、2011年『絶望名人カフカの人生論』を編訳。主な著書に『食べることと出すこと』『自分疲れ』『絶望読書』『絶望図書館』『ひきこもり図書館』『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』『ミステリー・カット版 カラマーゾフの兄弟』『NHKラジオ深夜便 絶望名言』ほか。

【著者紹介】
山田太一 (脚本家) : 1934年、東京浅草生まれ。脚本家、作家。早稲田大学卒業後、松竹大船撮影所入社。演出部で木下惠介監督の助監督に。1965年、脚本家として独立。以後、数多くの名作テレビドラマを手がける。1988年に小説『異人たちとの夏』で山本周五郎賞、2014年にエッセイ集『月日の残像』で小林秀雄賞を受賞。2023年逝去

頭木弘樹 : 文学紹介者。筑波大学卒。20歳のときに難病になり、カフカの言葉が救いとなった経験から、2011年『絶望名人カフカの人生論』を編訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ひさか

    2024年8月国書刊行会刊。山田太一未発表・未活字化シナリオ集第2弾の触れ込みで、叔父さんの下町、終りに見た街(2005年リメイク版)、男たちの旅路 スペシャル〈戦場は遙かになりて〉、砂の上のダンス、唐津湾夕景、少年期の飢餓体験講演「テレビとわたし--わたしの作品を通して--」より、を収録。いずれも山田さんらしく、鋭い視線で構築された世界観が興味深く面白い。こだわりも徹底しているのが素敵で圧倒される。

  • chuji

    久喜市立中央図書館の本。2024年8月初版。山田太一シナリオシリーズ第二弾。四つのシナリオ『男たちの旅路・戦場は遥かになりて』『終わりに見た街』『砂の上のダンス』『唐津湾夕景』と掌編小説『叔父さんの下町』、講演の抜粋『少年期の飢餓体験』を収録した書籍。男たちの旅路は鶴田浩二が目に浮かびました。

  • koji

    山田太一の未発表作品の中で、戦争を取り扱ったものが載っている。前の作品集の時にも書いたけど、これほどのクオリティがお蔵入りするのだから、世の中恐ろしいものである。中国残留孤児問題を取り上げた映画シナリオ『唐津湾夕景』にしろ、アラブ紛争地域に住む日本人を描く舞台作品『砂の上のダンス』にしろ、異物としての戦争があり、それを通じて我々の生活を深く見つめ直している。次の作品集も早く読みたい。

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