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夕暮れの時間に 河出文庫

Yamada Taichi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309416052
ISBN 10 : 4309416055
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2018
Japan

Content Description

小さな本当、小さな矛盾、小さな誤解、小さな深淵、小さな善意、小さな夢、小さな物語は、まだ日本では書く余地があると思うから、急いで未来に適応しないで、アナクロニズムを生きてきた…テレビドラマ史に輝く名作の数々を世に送り出してきた脚本家が、声をひそめて語った本音。語り下ろしインタビューを巻末に収録。

目次 : 1(脱・幸福論/ 数秒の笑顔 ほか)/ 2(音楽会の記憶―日比谷公会堂/ 学生服の美意識 ほか)/ 3(小津の戦争/ 渋谷恋文横丁 ほか)/ 4(作家をめぐる本―チェーホフ、カフカのことなど/ 回想を失ったら、すべてを失う―アリステア・マクラウド『灰色の輝ける贈り物』 ほか)/ 巻末特別インタビュー

【著者紹介】
山田太一 (脚本家) : 1934年、東京浅草生まれ。早稲田大学卒業後、松竹大船撮影所入社。演出部で木下惠介監督の助監督に。65年、脚本家として独立。数多くの名作テレビドラマを手がける。88年、長編小説『異人たちとの夏』で第1回山本周五郎賞、2014年、エッセイ集『月日の残像』で第13回小林秀雄賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • おさむ

    逝去された山田太一さんの雑文集。雑誌や週刊誌掲載のエッセイも良いが、書評の方が心に残る。読んだことがある本もあるので、「そうだよなぁ」とつい頷いてしまう。ジュンパ・ラヒリ、渡辺一史、ベルンハルト・シュリンク、中野翠‥‥。驚きは、文豪、山本周五郎について綴った「三つほどのこと」。第1回山本周五郎賞の受賞者ながら、受賞が決まるまで一度も読んだことがなかった、など初見のエピソードが並ぶ。巻末のインタビューで、山田さんはこう問いかける。「時代がどんどん進歩していくのはすごく変だと思いませんか?」至極共感する。

  • ひなきち

    大好きな山田太一氏の、随筆集。繊細で複雑な人間心理を描かれる脚本家だけあって、同じ「とき」を過ごす日々のなかで、思いもよらない視点に、思わずハッとなる。改めて得難い人物であり、日本の宝のような存在であると実感した。身体をご自愛しながら、穏やかな老後を過ごして頂きたいです。

  • 団塊シニア

    「新春の願い」のなかで戦争について言及してる、小沢昭一氏のインタビュー記事、戦争の悲惨さ、戦争を外交で逃げ切ることを政治家に望む姿勢、心から共感する内容である。

  • えいとうっど

    極めて個人的なお気に入り度合い:★★★★☆4点 50代の私も会社組織の中では相当にアナクロニズムを生きているが、山田さんのように『老いの実存』を見つめるまでには至らない…。

  • 青色

    なんか表紙とタイトルに惹かれて読んだ。ご飯を記録してる話が好き。

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