Books

戦争の世界史 下 中公文庫

William Hardy McNeill

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122058989
ISBN 10 : 4122058988
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

今から何百年かたったのち、われわれの子孫は、本書がおもな主題とした一千年紀を、人類史上の異常な激動期として認識するだろう―軍事技術の発展はやがて制御しきれない破壊力を生み、人類は怯えながら軍備を競う。下巻は戦争の産業化から二つの世界大戦と冷戦、現代の難局と未来を予測する結論まで。

目次 : 第7章 戦争の産業化の始まり―一八四〇〜八四年(企業間の、そして国家間の軍備をめぐる競争/ 新しい模範、プロイセン式の戦争/ 全世界的な影響)/ 第8章 軍事・産業間の相互作用の強化―一八八四〜一九一四年(イギリスの戦略的優位の崩壊/ イギリスにおける軍事・産業複合体の出現/ 海軍軍備と経済の政治化/ 合理的設計と合理的経営の限界/ その国際的な影響)/ 第9章 二十世紀の二つの世界大戦(第一次世界大戦と第二次世界大戦における勢力均衡と人口動態/ 第一次世界大戦における経営の変貌その一局面(一九一四〜一六年)/ 第一次世界大戦における経営の変貌その第二局面(一九一六〜一八年)/ 戦間期の反動、そして第二次世界大戦中の「経営された経済」への回帰)/ 第10章 一九四五年以来の軍備競争と指令経済の時代

【著者紹介】
ウィリアム・H・マクニール : 1917年、カナダ・ヴァンクーヴァに生まれる。シカゴ大学で歴史学を学び、1947年コーネル大学で博士号取得、同年以来、長い間シカゴ大学で歴史学を教えた。現在では引退し、コネティカット州のコールブルック在住。シカゴ大学名誉教授

高橋均 : 1954年、東京都に生まれる。78年、東京大学教養学部国際関係論分科卒業。東京大学教養学部助手、立正大学経済学部助教授を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授。ラテンアメリカ史・地域文化研究を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • skunk_c

    下巻は近現代(1980年代初頭まで)が対象で、特に2回の世界大戦により、国家(官僚組織)やそれにリンクした大企業が「経済を経営する」体制と捉えている。そして第三世界の軍備増強と地域紛争を見据え、単一の「地球帝国」の出現こそがそれらを解決するとの大胆な未来予測をしている。イスラームに対するちょっとステレオタイプな理解や、いわゆる経済のグローバル化(多国籍企業はとっくに台頭していた)などに関する折り込みがないなど、不満点も多いが、大きな視野から戦争という最大の政治過程を軸に歴史を論じた本書は価値が高いと思う。

  • Miyoshi Hirotaka

    18世紀になり戦争は産業化した。当初、民間技術が軍をリードし、全世界を顧客とするグローバル企業が出現した。わが国もこの潮流に巻き込まれた。倒幕に使用された兵器は外国製、数十年後の日露戦争時点でも主力艦船の殆どは外国製だった。国産兵器の開発は焦眉の急。大戦間期は国家統制が兵器開発の命運を左右した。資金や人員を効率よく配分する仕組みが開発スピードを決めたからだ。米ソは量産重視、日独は品質重視と民族的な性質が開発や生産に反映した。わが国でこの仕組が上手く機能し始めたのは戦後。高度経済成長と言われるものがそれだ。

  • fseigojp

    やっぱり第一次大戦は画期であった いま軍事革命とかネットワーク化とか巡航ミサイルとか、ドローンとか、改めて画期を迎えているのでは?

  • ロッキーのパパ

    日本人にとってはプロイセンの歴史が明治維新から第二次世界大戦までの日本軍部を暗示するかのように読めた。ホントこれは解説者が指摘しているとおりだった。WWIはボリュームもありしっかり記述されていたのに、WWIIは少しあっさりした記述に感じた。まだ、研究が進んでいないんだろうか。あと、これは著者以降の研究者に委ねる課題だろうが、ITの発達の影響と中国の台頭についてこの本の観点で記述した作品を読んでみたい。

  • 緋莢

    第七章「戦争の産業化の始まり 一八四〇〜八四年」から、第十章「一九四五年以来の軍備競争と指令経済の時代」+結論まで。上巻ラストで、産業革命が戦争の仕方を一変させたとありました。下巻で、その内容について書かれており <戦争の産業化の第一の局面では、兵器よりは輸送の革新の方が重要であった>とあり、それは<蒸気船と鉄道を使えば、人間と武器と補給物資を前代未聞の規模で動かせることがわかった>に、なるほど、となりました。 そして、二十世紀に起きた二つの世界大戦、そして、その後のことが書かれています(続く

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items