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マクニール世界史講義 ちくま学芸文庫

William Hardy McNeill

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480097255
ISBN 10 : 4480097252
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ベストセラー『世界史』で知られる歴史学の泰斗が「フロンティア」「感染症」「マクロ寄生」という三つの視点から文明のたどってきたパターンを読み解く。著者の歴史観が凝縮され、コンパクトに本物の歴史感覚が身につけられる特別講義、文庫オリジナルで登場!

目次 : 第1部 グレートフロンティア―近代の自由とヒエラルキー(衝突する世界―一七五〇年まで/ 変容する世界―一七五〇年から)/ 第2部 人間の条件―生態学と歴史学の交差(文明化の原動力―ミクロ寄生、マクロ寄生、都市的変容/ 近代世界システムへ―ミクロ寄生、マクロ寄生、商業的変容)/ 第3部 人間の営みにおける統制と破綻(文明の破綻は避けられないのか)

【著者紹介】
ウィリアム・H・マクニール : 歴史家。1917年、カナダ・ヴァンクーヴァー生まれ。シカゴ大学で歴史学を学び、1947年にコーネル大学で博士号を取得。以降、長年にわたり歴史研究に従事し、2006年に引退するまでシカゴ大学で歴史学を教えた。シカゴ大学歴史学名誉教授

北川知子 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • あすなろ

    帯に福岡伸一氏の推薦コピーがある。歴史の構造を学ぶ。知識に時間軸を持つ。とても適切な本書へのコピーである。仮に世界史への教養が希薄な僕が本書に帯コピーを付けるとしたら、世界史上の枠組み、即ちフレームワークを考える、か。長年、世界史を学びたいと思う僕にとり、そしてこのコロナ禍において、初読のマクニール氏のこの講義はとても良いインスピレーションとイントロダクションを与えてくれたのである。

  • ベイス

    マクニール史観とでもいうべき独特の俯瞰によって、バラバラだった史実が横串されていく快感!「宋」は、当時としては画期的な税制を導入し、商業が栄え豊かな社会を実現していた。にも関わらずその後北方遊牧民族の度重なる来襲を受け、「元」により極度のインフレが発生するなど経済が疲弊、さらに航海船に使う真鍮を国防上転用する必要に迫られ、やがて「明」が海洋交易自体禁止したことで国力が衰えた、インド洋も新大陸も、もしかしたら中国が一番乗りしていたかもしれない、という指摘はなかなかに刺激的だ。内容はすばらしいのだが、訳が…。

  • 白義

    短い講義集だが他のマクニールの浩瀚な世界史本の要点、メインテーマを要領よくまとめていて読み応えがある。テーマの一つはフロンティア論で、アメリカの理想である平等と自由、開拓地の拡大の裏を読み、世界史規模に拡大して自由な開拓の現場では強力な奴隷労働的ヒエラルキーが必須なこと、また現代では文明の内側に移民労働という形でそれが反転していることを指摘している。もう一つのテーマのミクロ寄生とマクロ寄生は、病原菌や免疫の世界史への寄与、またそのアナロジーで軍事力や搾取的統治構造、商業化の変異から世界史を再解読して意欲的

  • かんやん

    いかにして森を見るか。歴史とは事実の集積にあるのではない。ダイナミックに歴史を捉えるとき、民族主義的歴史学を越えて、大きなパターンが見えてくる。このような包括的的な視野で、「フロンティア」(移住・衝突・同化)を語り直す第一部。ミクロ寄生(病原菌)、マクロ寄生(支配構造)から説き起こし、食料生産・人口増減・交換(商取引)の変容を経て、帝国の官僚主義と市場原理の衝突と均衡から、ヨーロッパの優位を説明する第二部。現代に引きつけて読むと面白い。歴史学という優れた後知恵が、未来を切り拓くと著者は楽観的だが。

  • ふぁきべ

    世界の仕組みの歴史的な変動やフロンティア、文明の崩壊などのテーマについて200ページちょっとにまとめられているが、内容は濃い。病原菌の話や狩猟採集民の定住化と農耕の話などはどこかで聞いたことのある話だが、「銃・病原菌・鉄」の重要な引用もとになっていることは間違いないだろう。例えば、人口密度が高くなったときにアフリカ以北でも感染症が流行するようになったが、それは人口稠密地帯のグループに免疫的なアドヴァンテージを与えることになり、人口過疎地帯に住んでいた人たちを淘汰した話などがまさにそうだった。

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