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生きた労働への闘い 沖縄共同体の限界を問う サピエンティア

Wendy Matsumura

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784588603686
ISBN 10 : 458860368X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

沖縄近代史、再考。琉球処分以後、地元の知識人は日本資本主義に対抗するために「沖縄共同体」を構想した。しかし、農民や女性職工はこれを拒絶する。自分たちの未来を切り拓くために人びとが起こした行動を丹念に読み解き、「敗北した」とされてきた闘争の可能性に光をあてる。

目次 : 序章/ 第1章 沖縄県の誕生と差異の創出/ 第2章 「出来事」として読む宮古島の人頭税廃止運動/ 第3章 慣習の改良、女性労働の変革/ 第4章 沖縄における砂糖プランテーションの不可能性/ 第5章 不均衡な発展と経済ナショナリズムの拒絶「ソテツ地獄」の沖縄で/ 終章 生きた労働と「沖縄共同体」の限界

【著者紹介】
ウェンディ・マツムラ : ニューヨーク大学歴史学部博士課程修了。専攻は近代日本史。現在カリフォルニア州立大学サンディエゴ校(UC San Diego)、歴史学部准教授

増渕あさ子 : 同志社大学政策学部助教。トロント大学東アジア研究学科博士課程修了。Ph.D.(East Asian Studies)

古波藏契 : 明治学院大学社会学部付属研究所研究員、歴史家・地域政策コンサルタント。同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科博士後期課程修了。博士(現代アジア研究)

森亜紀子 : 同志社大学“奄美‐沖縄‐琉球”研究センター嘱託研究員、土庄町地域おこし協力隊。京都大学大学院農学研究科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • BLACK無糖好き

    原著は2015年刊。1897年の琉球処分以降に、沖縄の農民が繰り広げてきた反資本主義闘争とその過程で生まれた対抗的な主体性が本書の中心主題。労働者と生産者の需要や欲望に関連した「生きた労働」と、資本の有機的構成の中で非創造的で非生産的な部分としての「死んだ労働」の衝突。資本主義の再生産過程に内在する闘争を沖縄の近現代史の中に位置づけ、地元の小規模生産者と、沖縄のブルジョアや日本の資本主義国家との間の緊張関係も検討。戦時下沖縄をめぐるナラティブの再考も裏のテーマか。

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