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アウステルリッツ 新装版

W.g.ゼーバルト

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560097489
ISBN 10 : 4560097488
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ウェールズの建築史家のアウステルリッツは、帝国主義の遺物の駅舎、裁判所、要塞都市、病院、監獄を見て回り、語り手の“私”に向かって驚くべき博識を開陳し、暴力と権力の歴史を語る。

【著者紹介】
W・G・ゼーバルト : 1944年、ドイツ・アルゴイ地方ヴェルタッハ生まれ。フライブルク大学、スイスのフリブール大学でドイツ文学を修めた後、マンチェスター大学に講師として赴任。イギリスを定住の地とし、イースト・アングリア大学のヨーロッパ文学の教授となった。散文作品『目眩まし』『移民たち 四つの長い物語』『土星の環 イギリス行脚』を発表し、ベルリン文学賞、J・ブライトバッハ賞など数多くの賞に輝いた。遺作となった散文作品『アウステルリッツ』も、全米批評家協会賞、ハイネ賞、ブレーメン文学賞を受賞。2001年、住まいのあるイギリス・ノリッジで自動車事故に遭い、他界した

鈴木仁子 : 1956年生まれ。名古屋大学大学院博士課程前期中退。椙山女学園大学教員。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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大変、面白かった。今まで読んだことがない...

投稿日:2021/02/24 (水)

大変、面白かった。今まで読んだことがないような文章。ずんずんのめり込んで読んだ。私には読書というか新しい体験といった感じだった。ちょっと危ない麻薬的な…。また読みたくなると思う。

huhuhum さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • こーた

    ひとの住んできた歴史や感情はその土地その土地に宿っている、などと書くと怪しげなスピリチュアルか何かと勘違いされそうだが、土地を訪れることで生活の歴史をかんじる、ということはよくある。それらは木や石といった自然物ばかりでなく、建築にも宿る。ひとの情動の痕跡(ある種の怨念のいえなくもない)を、アウステルリッツの語りをとおして、なぞる。時間と空間を飛び越え、虚構との境目はあいまいで、聞き手の「私」の存在は消え、読み手のぼくらまでが消失し、本のなかに入っていくのか、描写が外へ飛び出してきたのか、わからなくなる。⇒

  • まふ

    旅行中に「私」が知り合ったアウステルリッツは幼い頃プラハから亡命させられ、身分を隠したまま少年時代をウェールズで過ごす。彼は両親がナチスによって選別・虐殺されたことを知り自らのアイデンティティを求めて故郷を訪ね歩く。「私」はひたすら聞き役にまわり、彼の深い心の静かな叫びを聞く…。伝聞記であるためリアルな空気感は味わえないが、代わりに彼の写した写真がその想像力を埋め合わせてくれる。何とも不思議な読み心地である。このような「つくり」も小説には許される。是非は別として小説の可能性を認識した。G1000。

  • コットン

    イベント『2021年、今年読んだ本はこれだ!』のkeiさんのお勧め本。私が写真と図と散文からなる流れるような人生のアウステルリッツという人の話を聞く物語。画と文の重層的想起を感じ、読み始める前は似たものとしてブルトンの『ナジャ』を連想したが、それよりも偶然性がないが、建築的ガジェットに溢れていると思う。クラシックには詳しくないので誤っているかもしれないがパヴェル・ハースの『弦楽オーケストラのための練習曲』に言及されていたので曲を聞くと正統派とは異なる寂しげな民族音楽風で見て聞く総合的芸術を目指していたかも

  • 星落秋風五丈原

    【ガーディアン必読1000冊】本当にこれ一見旅先エッセイみたいですね。地の文で“わたし”が続いたかと思えば突然「と、アウステルリッツは言った」となるので主語違ったんだ!と混乱。アウステルリッツという三大会戦の地と同じ名を持つ彼のルーツはやはりアウシュヴィッツなどナチスドイツのホロコーストにたどり着いた。

  • 風に吹かれて

    2001年刊。  2022年5月、国際高等難民弁務官事務所(UNHCR)はウクライナ避難民の増加により世界の難民が1億人を突破したと発表した。数年後か数十年後か、自分の両親はどうなっていたのかを知ろうとザック一つを背負ってアウステルリッツのように旅を続ける人が出てくるに違いない。アウステルリッツは建築史の専門家で戦争に関わる建築遺跡も詳細に研究してきた。1939年、両親は子供の命だけでも守ろうとアウステルリッツをプラハから出国させたのであったが……。 →

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