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春の心臓 立東舎 乙女の本棚

W B イェイツ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784845637287
ISBN 10 : 4845637286
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2022
Japan

Content Description

少年は薔薇と百合とを両腕に抱えきれぬほど集めた。アイルランドの湖のほとりで、老人と少年は今まさに秘密の儀式を執り行おうとしていた。若き日の芥川龍之介が翻訳したイェイツの『春の心臓』が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは江戸川乱歩『人間椅子』、夢野久作『死後の恋』、『瓶詰地獄』、泉鏡花『外科室』を担当する大人気イラストレーター・ホノジロトヲジによって、鮮やかに現代リミックス。人気シリーズ「乙女の本棚」の第25弾が登場。小説としても画集としても楽しめる魅惑の1冊。

【著者紹介】
ウィリアム・バトラー・イェイツ : 1865年アイルランド、ダブリン生まれ。オカルティズムへの傾倒や、アイルランド文芸復興運動の推進、日本の能に影響を受けた作品などで知られる。1923年にノーベル文学賞を受賞。そのメダルはスライゴーにある記念館に展示されている

芥川龍之介 : 明治25年(1892年)生まれ。東大英文科卒。大学在学中に菊池寛らと第三次「新思潮」を創刊、第四次「新思潮」に「鼻」を発表し夏目漱石にその才能を認められる。死後、菊池寛により芥川賞が設けられた

ホノジロトヲジ : 2015年よりフリーのイラストレーターとして活動中。キャラクターデザイン、イラストなどを手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • たまきら

    えっ… William Butler Yeatsだよね、The Heart of the Springだよね?流麗な日本語にうっとりしたけど、アイルランドのかたまりのような、素朴なあの詩人の言葉をこんなふうに訳したんだ…へえ〜。ケルトの神秘と謎に満ちた詩人だけど、文章は結構素朴なのよね。漢字で「愛蘭土」と書くことははじめて知りました。私のイメージだと寒さで荒れ大地で汚れたほっぺのアイルランド人の若者と隠者だったけど、この不思議な世界観イラストも面白かったです。

  • ぐうぐう

    老人と少年のある秘術にまつわる物語。魔術に仕えた老人がその魔術により不老不死を得ようとする。しかし少年は魔術に恐れを抱いている。イェイツの『春の心臓』を訳しているのが芥川龍之介ということに驚かされる。老人と少年、どちらに芥川が共鳴しているのかは、芥川のその後を知る私達には明らかのように思えるが、この小説を訳したのが若かりし頃のことだと知ると、ニュアンスが違って見えてくる。ホノジロトヲジの画は、ただ幻想的なだけではなく、若き芥川がこの物語に魅せられた理由をも写し取ろうとしているかのように、刺激的で魅惑的だ。

  • gtn

    神に近づきたかった老人と、彼を思慕する少年。だが、春の鼓動の鮮やかさを前にして、老人の遠回りの人生は何だったのかと思う。少年も、それに気づき、新たな人生を歩み始めるはず。

  • Minamihama

    1914年に芥川龍之介がこの小説を日本語に翻訳した。 私はこの小説を英語と日本語の両方で読みました。 すると、日本語が英語よりも古くなったことがわかりました。 明治維新後、日本語、特に書き言葉は急速に変化し、現代人には読むのが困難なほどになりました。 この日本人と比べると、当時の英語はそれほど劇的に変化していません。

  • クラムボン

    イェイツの作品に触れられたのも『乙女の本棚』シリーズのお陰。何と言っても気軽に読めるのが有難い。本文を読むまでは「詩」だと思っていたが「散文」だったからか、意外と読み易かった。ただ明確な輪郭を掴むには二度読みが必要ではあったが。不老不死の魔術に取り付かれた老人と若き弟子の物語。老人の若い頃は敬虔なキリスト教徒だったか? ある時から生涯を賭けて、愛蘭土の古の神々の如き存在に成ろうとした。しかしそれは「聖」と「俗」の両方を手に入れようとした儚い夢に終わる。崇高な心を持っていたのは、むしろ少年の方であった。

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