Inmazes

◆これほどまでのバンドが出てくるとは…。Djent的なエッジの効いたギター・リフと力強いドラム・サウンド、そして美しく鳴り響くキーボード・サウンドに、クリーン・トーンでメロディアスに歌われるヴォーカル・ライン。この言葉だけ聞くとモダン・プログレッシヴ・メタル・バンドという括られ方をしてしまうかもしれないが、このデンマーク出身のVOLAというバンドは、そこにクラシックなプログレッシヴ・ロックの要素を取り入れ、70年代のプログ・ロックからエレクトロニック、アンビエントからディスト―テッド・メタルといった幅広いサウンドを一つに紡ぎあげ、圧巻の展開と演奏力で聴かせる、唯一無二のサウンドを鳴らすバンドなのだ。

◆ヴォーカル・ハーモニーと深みに満ちたエレクトロ・サウンド、そこにグルーヴ感に満ちたリズム・パターンとひずんだギターが折り重なりながらも、どこか空間的な広がりを感じさせるこの感覚は、PINK FLOYDにも通じる要素でもあり、同時にRAMMSTEINのような無機質なヘヴィネスであったり、モダン・プログレッシヴの雄、MESHUGGAHの変態的ヘヴィネスを彷彿とさせる。一つ一つの要素はそれぞれ思い切り振りきったサウンドなのだが、それを一つの「音」としてまとめあげ、鋭角的というよりは丸みを帯びたサウンドに仕上げる手法は、圧巻の一言。マスタリングをOPETHなどを手掛ける名手Jens Bogrenが担当しているのも、この特筆すべき彼らのスタイルにおいて大きなポイントとなっている。

◆もともとはBANDCAMPでこのアルバムを制作し、流通させていたのだが、今回正式にMASCOT RECORDSと契約を交わし、正式デビューを飾ることとなる。また、印象的なジャケットは、バンドと同じデンマーク出身の芸術家、Anders Thraneが担当。

◆CDと同発となる今アナログ盤は、2枚組仕様。Disc 2のB面には、CDには収録されていない2曲のボーナス・トラックを追加収録。

（メーカー・インフォメーションより）