Under the Wing of the Rock -Viola Works : Soon-mi Chung(Va)Kraggerud(Vn)Oslo Camerata (Hybrid)

ノルウェーとイギリスのヴィオラ作品集〜岩の翼の下に

ノルウェーとイギリスのヴィオラ作品を特集する「岩の翼の下に」。このアルバムで演奏される作品は、過去の音楽様式や過去の作品からインスピレーションを得て、現代の音楽語法で作曲され、底に深い抒情の流れをもっています。
　アルバム・タイトルに採られたサリー・ビーミッシュ[1956-]の『岩の翼の下に』は、ゲールの歌と祈りを集めたアレクサンダー・カーマイケルの「Carmina Gadelica」に収められた詩（17世紀スコットランド、「グレンコーの虐殺」を逃れ岩陰に隠れた母親が子供に歌った「雪の子守歌」）を基に、ヴィオラと弦楽のための協奏曲として作曲されました。アルト・サクソフォーンと弦楽のための協奏曲（BISSA2156）の原曲です。アルネ・ヌールハイム[1931-2010]の『破談』とオラヴ・アントン・トンメセン[1946-]の『シャコンヌによる肖像画』は、オスロのバラット＝ドゥーエ音楽学校のスタッフでこのアルバムのメイン・アーティストであるスーン＝ミ・チョン[1952-]のために作曲されたヴィオラ・ソロの作品です。彼女の同僚でバラット＝ドゥーエの教授を務めるヘンニング・クラッゲルード[1973-]の作品からは、アダ・マイニックとサラ・オルニングに献呈したふたつのデュオ曲が演奏されます。
　ベンジャミン・ブリテン[1913-1976]の『ラクリメ』とビーミッシュで共演するオスロ・カメラータは、学生がオーケストラで演奏する機会を与えるため1998年に創設された、バラット＝ドゥーエの「アンサンブル・イン・レジデンス」です。（キングインターナショナル）

【収録情報】
● ビーミッシュ：岩の翼の下に（ヴィオラと弦楽のための協奏曲）
● クラッゲルード：つらい旅路（2つのヴィオラのための）
● ヌールハイム：破断（ヴィオラ・ソロのための）
● クラッゲルード：サラに寄せて（ヴァイオリンとヴィオラのための）
● トンメセン：シャコンヌによる肖像画（ヴィオラ・ソロのための）
● ブリテン：ラクリメ−ダウランドの歌曲の投影 Op.48（ヴィオラと弦楽のための）

　スーン＝ミ・チョン（ヴィオラ）
　ヘンニング・クラッゲルード（ヴァイオリン、ヴィオラ）
　オスロ・カメラータ

　録音時期：2014年6月、11月
　録音場所：ノルウェー、ベールム、ヤール教会
　録音方式：ステレオ（DXD／セッション）
　制作：ヴォルフガング・プラッゲ
　バランス・エンジニアリング：ビアトリス・ヨハンネセン
　ミクシング、マスタリング：モッテン・リンドベルグ

　SACD Hybrid
　CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.1 SURROUND