ブラウン・バニー

ニューハンプシャーからカリフォルニアへ―失った恋人の面影を追いながらアメリカ横断の旅に出たバイクレーサーの物語。ヴィンセント・ギャロの映像を清野栄一が言葉にした究極のロード・ノヴェル。

【著者紹介】
ヴィンセント・ギャロ : １９６１年生まれ。一六歳でニューヨークに進出し、七〇年代後半のアンダーグラウンド・シーンから多くの刺激を受ける。フィルム制作や映画出演、バンド活動など様々なジャンルで表現活動を行う。八〇年代には画家として三〇〇点以上の絵画を制作し、ニューヨーク、パリ、ローマなど各地で個展を開催している。九〇年代からは映画俳優としてのキャリアを本格的にスタートさせ、『グッドフェローズ』（９０）、『アリゾナ・ドリーム』（９２）、『愛と精霊の家』（９３）、『ガーゴイル』（０１）などに出演。９８年には初の長編映画『バッファロー’６６』を監督する。２００１年には、作詞、作曲、演奏、録音、プロデュースを手がけたソロ・アルバム“ｗｈｅｎ”をリリース。ミュージシャンとして来日、大成功を収める。その後、二枚目のアルバム“Ｒｅｃｏｒｄｉｎｇｓ　Ｏｆ　Ｍｕｓｉｃ　Ｆｏｒ　Ｆｉｌｍ”もリリース。映画『ブラウン・バニー』では監督、脚本、編集、製作、主演を兼任している

清野栄一 : １９６６年生まれ。二〇代前半から世界各地を旅しながら、小説、旅行記、ルポルタージュなどを執筆。「ロード・ノヴェル」と名付ける。ＤＪとしても活躍し“ｂａｌｅａｒｉｃ　ｓｕｎｒｉｓｅ‐ｆｒｅｅ　ｓｔｙｌｅ　ｆｒｅｅ　ｐａｒｔｙ”をオーガナイズする。１９９５年「デッドエンド・スカイ」で第八一回文学界新人賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）