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レ・ミゼラブル 4

Victor-Marie Hugo

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784102117040
ISBN 10 : 4102117040
Format
Books
Publisher
Release Date
August/1996
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
佐藤朔 ,  

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    第3巻ではその通俗性に疑問も持ったのだが、この巻に来てそれが払拭はされないまでも、物語の持つ圧倒的なまでの力の前に影をひそめることになる。巻の前半はマリユスとコゼットの恋の物語として穏やかに進行するが、後半からは1832年6月のパリ蜂起が登場人物たちのすべてを飲み込んでゆく。この場面の迫力はユゴーの体験的な回想でもあるのだろうし、それに加えてロマン主義文学たる情念の筆致がこれを描き出してゆく。マリユスは図らずもその渦中にありながらも、観察者としての位置にあるのだが、それはまさにユゴーの姿に他ならなかった。

  • ケイ

    1830年の7月革命から1832年の6月暴動まで。ナポレオンから民衆が取り上げてブルボン家に与えた力に胡座をかいたため、王政に対する新たな革命が起きブルジョワの代表ともされるオルレアン公ルイ・フィリップによる立憲君主制が始まる。それも反発を引き起こし二年後の暴動につながった。ユゴーが前巻で書いた浮浪児は、悪党テナルディエが捨てた娘エポニーヌと息子カブローシュらだろう、マリユスもコゼットも悪人ではないが無償の助けができるのは捨て子二人だ。そしてお金の助けを借りるバルジャンと違う清貧のマブーフ老人との差異よ!

  • ヴェルナーの日記

    本巻の物語として見どころは、その後のテナルディエ一家のありさまを描いている箇所であろう、なかでもエポニーヌが、本人さえも知らずにマリユスとコゼットとの愛を取り持つキューピット役を演じているのは運命の機微を感じさせる。さらにフランス7月革命後のルイ・フィリップ王の七月王政時代の最中の1833年までの18年間という時代にあって、とくに六月暴動(1832年6月に発生した、パリ市民による王政打倒の暴動)を通し、混乱を極めた社会情勢や苦悩に喘ぐ民衆の生活を登場人物の視点を通して著者は描きたかったのではないだろうか。

  • 扉のこちら側

    初読。2015年1115冊め。【68-4/G1000】ジャン・ヴァルジャン→コゼット→マリユスときて、まさにLes Misérables(哀れな人びと)の物語へ。貧困により不幸に陥っている人々に焦点を当てた物語であるが、最愛の孫と心を通わすことができない裕福な老人もいる。そして六月暴動へ。みすぼらしい恰好をしていてもなんだか美しく見えるようになったエポニーヌが、せめて同じ場所で死にたいとマリユスを暴動へ誘うのが哀しい。【第6回G1000チャレンジ】【新潮文庫の100冊1996】

  • aika

    これ以上、どうにもできない、という運命の悲哀が胸に迫ってきます。最後までマリユスとわかりあえず、素直になれなかったおじいさん。そしてなんといっても、父テナルディエの悪魔の手や、革命の戦闘中に銃弾からマリユスを命を賭けて守り抜いたエポニーヌの悲恋には、ただただ胸が痛みます。エポニーヌの姿に、無償の愛という言葉の真意を見ることができたような気がします。兄貴肌で、弟たちを守った小さなガヴローシュの活躍が楽しみだったのも束の間、最期のシーンには涙がこみあげてきます。

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