Flute Concerto, Sonata, etc : M.Faust(Fl)Gallois / Sinfonia Finlandia, etc

マイケル・ファウスト／ヴァスクス：フルート作品集

現代ラトビアの作曲家ペトリス・ヴァスクス。彼の作品は、時として底抜けの明るさと焼け付くような表現力を持つ特異なものですが、それは彼の関心が、自然の賛美や生命の美しさ、そしてこれらを脅かす生態系の破壊にあり、音楽を創る時に常にそれらを念頭に置き、これらにラトビアの民謡を織り込みながら、切々とつづっていくとこにあるからでしょう。
　このフルーティスト、マイケル・ファウストのために書かれた『フルート協奏曲』もそんな作品で、第２楽章の冒頭のような抒情的なパッセージを突如切り裂く攻撃的なリズムなど、多くの事を語りかけてくる骨太の音楽に仕上がっています。2009年にセミヨン・ビシュコフとファウストによって初演されましたが、その２年後に改訂され、より表現力を持つ音楽への変貌した作品です。かたや『ソナタ』は巧みに書かれた抒情的な作品です。無伴奏の『鳥のいる風景』も風景が見えてくるような作品です。（NAXOS）

【収録情報】
ヴァスクス：
1.　フルート協奏曲（2007-2008/2011改訂）
2.　無伴奏フルートとアルト・フルートのためのソナタ（1992）
3.　アリアと舞曲（1972/2010改訂）
4.　無伴奏フルートのための『鳥のいる風景』（1980）

　マイケル・ファウスト（フルート、アルト・フルート）
　シェイラ・アーノルド（ピアノ：3）
　シンフォニア・フィンランディア・ユバスキュラ（1）
　パトリック・ガロワ（指揮：1）

　録音時期：2010年5月5-6日（1）、2012年1月13日（2-4）
　録音場所：ユヴァスキュラ、ハンカサルミ教会（1）　ケルン、ヴィスマンシュトラーセ（2-4）
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）