Books

バウドリーノ 上 岩波文庫

Umberto Eco

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003271827
ISBN 10 : 4003271823
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
堤康徳 ,  

Content Description

時は中世、十字軍の時代―。神聖ローマ皇帝フリードリヒ・バルバロッサに気に入られて養子となった農民の子バウドリーノが語りだす数奇な生涯とは…。言語の才に恵まれ、語る嘘がことごとく真実となってしまうバウドリーノの、西洋と東洋をまたにかけた大冒険がはじまる。

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Kircheis

    ★★★☆☆ 第4回十字軍遠征により陥落したコンスタンティノープルにて、バウドリーノはニケタスに彼の数奇な人生を語る。 エーコ作品ではおなじみの中世ヨーロッパを舞台に、皇帝フリードリヒをはじめ実在の人物や史実を絡めて描いた壮大なファンタジーである。 読む前の段階では『前日島』と似た雰囲気を感じ、とっ散らかった作品なのではないかと心配していたが、バウドリーノが基本的に好人物(欠点もあるが)であるうえ、史実とのリンク具合が絶妙で上巻は結構楽しめた。 今後物語が荒唐無稽な展開に陥らないことを祈りつつ下巻へ…

  • NAO

    司祭ヨハネの国というありそうでなさそうな国へと旅立つパウドリーノ。だからといって、話は、まったくのフィクションではない。何度もイタリアに遠征してきたフリードリヒ・バルバロッサは実在の人物だし、彼に対抗するためにアレッサンドリアという都市が造られたのも本当の話。事実を織りまぜながらの話ながら、このバウドリーノという主人公がどこまでもいかがわしい。口を開けば嘘八百。何から何まで捏造していくこの男の行く先に、何が待っているのか。

  • syaori

    始まりは第4回十字軍によるコンスタンティノープル攻略のさなか。東ローマ皇帝書記官ニケタスはバウドリーノに危機を救われ、神聖ローマ皇帝フリードリヒの養子だったという彼の半生を聞くことに。彼が語るのは、司祭ヨハネの王国を様々な断片から「発明」してゆく過程。教皇や、反抗と恭順をくり返す諸都市を凌ぐ権力を養父に付与するため、絶望的な恋からの逃避のために。東方の三賢王、地上楽園、聖杯。権力と自治を巡る闘争が続く世界を越えて神秘の王国は”発見”できるのか。ニケタスはその物語に「意味を与える」ことができるのか?下巻へ。

  • えりか

    文庫になって良かった。面白い。才知に長けたバウドリーノは嘘や屁理屈のようなもので逆境を切り抜ける。故郷を崩壊させずに、かつ養父の尊厳を保たなければならない。とある方法で矛盾するこの二つを守ったバウドリーノはお見事。賢いだけでなく、クスリのような緑の蜜を舐めて幻想を見たり、苦しい恋に悩んだり、「こんちくしょう」と怒りを顕に拳でぶん殴ってしまう、人間味溢れるバウドリーノさん。さあ彼は司祭ヨハネとその王国を見つけだすことができるのだろうか。下巻へ。

  • ヘラジカ

    才知に長けた少年がドイツ皇帝に見出され、その生涯を右腕として大活躍する物語。舌先三寸(というと聞こえは悪いが)と奇抜な発想力で権力争いや外交問題のあらゆる難事を解決していく様は、読んでいて気持ち良いことこの上なしである。少年漫画のような面白さ。まさしく痛快無比のピカレスクロマンだ。人名や地名・キリスト教用語の固有名詞が多く読むのに少し難儀したが、物語自体に複雑さはないので時間を忘れ没頭して読むことが出来た。(2017・27)

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items