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ウンベルト・エーコの小説講座 若き小説家の告白

Umberto Eco

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480836502
ISBN 10 : 4480836500
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

高名な中世美学研究者にして哲学者が、ある日ベストセラー小説家に!処女作『薔薇の名前』ほかの世界的名作・話題作は、どのような方法で生み出されたのか。最初のアイディア、緻密な調査・考証の方法、「リスト」作り、さらには創作世界と読者と作家の関係。五〇歳目前にして小説を書き始めた、自称「とても若く将来有望な小説家」が、創作の手のうちを見せる。

目次 : 1 左から右へと書く(クリエイティブ・ライティングとは何か?/ むかしむかし ほか)/ 2 作者、テクスト、解釈者/ 3 フィクションの登場人物についての考察(アンナ・カレーニナのために泣くということ/ 存在論vs.記号論 ほか)/ 4 極私的リスト(実務的リストと詩的リスト/ 列挙の修辞 ほか)

【著者紹介】
ウンベルト・エーコ : 1932年、北イタリアのアレッサンドリアに生れる。哲学・中世美学・記号論・メディア論の分野において、世界的知識人として名を知られるようになる。しかるのち、50歳目前にして小説『薔薇の名前』を刊行。この処女作が大ベストセラーとなる。著書の多くが世界各国で翻訳されている。2016年没

和田忠彦 : 1952年生れ。東京外国語大学名誉教授。専攻、イタリア近現代文学・文化芸術論

小久保真理江 : 1980年生れ。東京外国語大学特任講師。専攻、イタリア近現代文学・文化芸術論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ケイ

    20代半ばで『薔薇の名前』と『フーコーの振り子』を読んでから、読みたい本が常に前にあった。キリスト教や欧州の歴史、騎士団について知らずに死ねないと思ってきた。その一環の一つとして、ガーディアンの死ぬまでに読みたい1000冊に向き合ってきて現在暫定730冊。今回、ここで彼が語る様々な作品の登場人物達を思い浮かべられることが感慨深い。しかし、理解しきるために、ジョイスもエーコの作品も、何度でも読みたい。彼なりの理論で展開される世界を、理解したつもりではなく、理解しきりたいと心から思う。

  • 山田太郎

    難しそうな本書いてる割には、わりと簡単にむずかしそうなこと書いてるので、読みやすかったというかノーベル賞取ってるんだったっけ。もう亡くなってるのかわかんなくなりつつ読む。いつかは読もうと思いつつ全然読んだことない作家なので今度こそ読んでみようかと。

  • マリリン

    小説を創り出す過程という話に躊躇いを覚えたのは最初のみ。読む側の心を解き放つ魔力があるのは著者の多岐にわたる才能故か。代表作も登場するが他の作品の話が興味深い。読みたいと思っていた『ドン・キホーテ』は子供の頃読んだが、そろそろ読み時との囁きが聞こえる。「テクスト解釈の無限性」は特に興味深い。「フィクションの登場についての考察」の『白鯨』は、好きな作品。クジラは行きたい所に行くだけ...確かに。クジラを捕らえたかどうかよりも、クジラ対人の真っ向勝負が面白い。「極私的リスト」は、眩暈がするほど悩ましい。

  • やいっち

    本書には、エーコの小説論を分かりやすく過去の例を引きながら説明してくれている。だから、訳者は、敢えて、小説講座としたとか。  納得したところもなくはないが(第三章の「フィクションの登場人物についての考察(アンナ・カレーニナのために泣くということ」など)、一番、違和感を覚えたのは、第四章の「極私的リスト(実務的リストと詩的リスト  列挙の修辞 ほか)」だった。

  • TomohikoYoshida

    エーコが一つの作品に長い年月をかけ、調べつくし、細部を詳細に煮詰めた上で作品を作る上げていく緻密な創作活動について具体的に書かれているのが特に印象に残った。そこまでの努力をして作り上げた作品がつまらない訳がない。まだ未読のエーコの小説2作品を読むのがこれから楽しみだ。「現実に存在しない小説の人物に対して、私達はなぜその苦境を思って泣くのか」という問いと論は、自分には全くない視点だったので、とても面白く読めた。最終章では、各章の後半をリストで埋め尽くした中島らもの「バンド・オブ・ザ・ナイト」を思い出した。

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