Product Details
ISBN 10 : 4867660981
Content Description
サブジェクト・ライブラリアンとは、特定の主題(サブジェクト)に関する専門的知識にもとづいて図書館業務を遂行する図書館員のこと。デジタル化が急速に進展している今日、図書館を巡る環境は大きく変化し、かつての図書館像では対応が困難な状況が日々生じている。
教育への関与や、研究支援において主題知識を持った図書館員が求められているが、そういったライブラリアンは、どのように配置できる仕組みを作っていけばいいのだろうか。
本書は、2014年4月の設立時よりサブジェクト・ライブラリアン配置と養成のための、同職に求められる資質、能力、業務内容を調査し、その実現可能性について検討を重ねてきた、東京大学附属図書館に設置されたアジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門(U-PARL)が、いま、なぜサブジェクト・ライブラリアンなのか、を問うものである。
過去2回のシンポジウムとU-PARLのこれまでのサブジェクト・ライブラリアン配置に向けたU-PARLの取り組みを詳述することで構成した。サブジェクト・ライブラリアンの意義・現状・課題に理解を深め、これからの図書館を考えるための必携書。
執筆は、宇陀則彦、大向一輝、尾城孝一、小野塚知二、北村由美、熊野純彦、齋藤希史、中尾道子、ナディア・クレーフト、福田名津子、蓑輪顕量、三宅隆悟、横井慶子、吉村亜弥子、六反田豊、渡邊由紀子。
【サブジェクト・ライブラリアンの確保・育成は、個々の大学では困難であり、全国規模で検討する必要がある。また、学外との人事交流やキャリアパスの仕組みを考える、さらには、業務、パフォーマンスの評価をどのように行うのか、といったことも共有すべき重要な課題になるであろう。
こうした問題をアジア研究図書館の、東京大学の中だけに閉じるのではなく、サブジェクト・ライブラリアン制度が国内の大学図書館にも広がっていくことを目指して、その課題を共有し、サブジェクト・ライブラリアンの意義・現状・課題に理解を深め、これからの図書館を考えるために本書が役立つことを願ってやまない。】「はじめに―いま、なぜサブジェクト・ライブラリアンなのか―」(中尾道子)より
【著者紹介】
中尾道子 : 東京大学大学院人文社会系研究科研究員。専門は韓国・朝鮮美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .
