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アーティスティックスポーツ研究序説 フィギュアスケートを基軸とした創造と享受の文化論

Ttsuki Machida

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560097656
ISBN 10 : 4560097658
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
町田樹 ,  
Series
:

Content Description

スポーツか、アートか――。フィギュアスケート、新体操、アーティスティックスイミング、ダンススポーツなど、スポーツとアートの重複領域についての初の論考。〈アーティスティックスポーツ〉という身体運動文化を、経営・経済学、法学、社会学、芸術学などを横断して探究する。スポーツ科学に新たな沃野を拓く画期的な著作。

目次
序 章 アーティスティックスポーツ研究序説

第T部 アーティスティックスポーツという新ジャンル
 第1章 「スポーツは芸術か否か」論争にみる新たなスポーツジャンルの萌芽
 第2章 「アーティスティックスポーツ」の原理
第T部結語 アーティスティックスポーツの振興のために

第U部 著作権法によるアーティスティックスポーツの保護の可能性
 第1章 アーティスティックスポーツの著作物性
 第2章 アーティスティックスポーツの実演該当性
 第U部結語 著作権法による保護対象としてのアーティスティックスポーツ

第V部 鑑賞されるアーティスティックスポーツ
 第1章 アーティスティックスポーツの批評――意義と方法
 第2章 プログラム再読のすすめ
――アダム・リッポン《牧神の午後》を題材としたフィギュアスケート作品分析
 第V部結語 等閑視されてきた芸術性を救済する批評

第W部 スポーツ市場とアート市場を媒介するアーティスティックスポーツ
 第1章 アーティスティックスポーツ市場から文化芸術市場へのジャンル間転送現象の
考察――フィギュアスケート鑑賞者の消費行動分析を主軸として
 第2章 観戦から鑑賞という眼差しへ
――アーティスティックスポーツが拓く新たな市場とそのマーケティング
 第W部結語 アーティスティックスポーツ市場におけるマーケティングの可能性

第X部 アーティスティックスポーツの産業領域
 第1章 アーティスティックスポーツ産業の構造化
――フィギュアスケートを参照事例として
 第2章 華美柔弱な産業構造
――二次データから読み取るフィギュアスケート産業の現状
 第3章 スケートリンクのサステナビリティ再考――マイナーあるいはアーティスティ
ックスポーツのファシリティマネジメント序説
 第X部結語 アーティスティックスポーツという文化体系としての産業

第Y部 アーカイブが拓くアーティスティックスポーツの未来
 第1章 アーティスティックスポーツとアーカイブ
 第2章 アーティスティックスポーツをめぐるアーカイブの理論と実践
 第3章 スポーツアーカイブ構築の理念と法的根拠
 第Y部結語 アーカイブが築く文化としてのアーティスティックスポーツ

終 章 アーティスティックスポーツの創造と享受のために


著者プロフィール
町田 樹 (マチダ タツキ) (著/文)
1990年、神奈川県川崎市生まれ。現在、慶應義塾大学、法政大学非常勤講師を務める。2020年3月、博士(スポーツ科学 / 早稲田大学)を取得。専門は、スポーツ&アーツマネジメント、身体芸術論、スポーツ文化論、文化経済学。
かつてフィギュアスケート競技者としても活動し、2014年ソチ五輪個人戦と団体戦共に5位入賞、同年世界選手権大会で準優勝を収めた。2014年12月に競技者引退後は、早稲田大学大学院に進学し研究活動に励むかたわら、プロフェッショナルスケーターとしても自らが振り付けた作品を、アイスショー等で発表。2018年10月にプロスケーターを完全引退した。

【著者紹介】
町田樹 : 1990年、神奈川県川崎市生まれ。現在、慶應義塾大学、法政大学非常勤講師を務める。2020年3月、博士(スポーツ科学/早稲田大学)を取得。専門は、スポーツ&アーツマネジメント、身体芸術論、スポーツ文化論、文化経済学。かつてフィギュアスケート競技者としても活動し、2014年ソチ五輪個人戦と団体戦共に5位入賞、同年世界選手権大会で準優勝を収めた。2014年12月に競技者引退後は、早稲田大学大学院に進学し研究活動に励むかたわら、プロフェッショナルスケーターとしても自らが振り付けた作品を、アイスショー等で発表。2018年10月にプロスケーターを完全引退した。2020年10月より、國學院大學人間開発学部健康体育学科助教に就任予定(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • starbro

    氷上の哲学者と称されたフィギュアスケーターから学者に華麗なる転身をした町田 樹の博士論文的な著作を読みました。アーティスティックスポーツの競技者としてASの本質を理解しているだけあり、非常に興味深い内容でした。但し、かなり学術的に真面目な内容なので、フィギュアスケートかつ町田 樹ファン以外にはオススメしません。町田 樹は、次のスポーツ庁長官になるかも知れません。 https://book.asahi.com/article/13616843

  • ぐうぐう

    ずばり野心的な論文である。大胆かつ挑発的な試みでありながらも(いや、だからこそ)町田樹は慌てず丁寧に言葉を選びながら、慎重に論を運んでいく。冒頭、いきなり本論に入るのではなく、フィギュアスケート とは関係のない「汽水域」という言葉の説明から始めるのが、町田のその姿勢を表している。本来入り混じることのない川と海の環境が邂逅する水域である汽水域は、スポーツかアートかを問われるフィギュアスケート をはじめとするアーティスティックスポーツ(AS)を理解する上で、とてもわかりやすい。(つづく)

  • かりん

    5:《スポーツであり、アートである。》五輪後に予定していた書籍がなくなり、実演家としての記録を制作陣の名で出していることから、「本人名義の書籍は学術書として出したいのだろう」と推測していました。思いのほか早くに手に取ることができ嬉しい。ASについての様々な切り口からの分析は、実演家時代からのファンだからという点を除いても単純に興味深い。とりわけ、前方リンケージ・後方リンケージの区分がわかりやすく参考になった。リッポンの「牧神の午後」の分析、日本のスケートリンクの現状、統括組織の話も読み応えがあった。A

  • すいか

    運動能力と技術の高さだけではなく芸術性も求められるスポーツを「アーティスティックスポーツ」と定義し、美学、法学、経済学、経営学などあらゆる面からのアプローチを試みる。知的冒険としても興味深く読んだが、著者自らが競技者実演家であったフィギュアスケートへの愛着とその振興を願う想いが常に根底にあるのが感動的。アーティスティックスポーツ鑑賞の手引きともなる1冊。

  • みかん

    わたしが色々な文脈を巻き込んでスケートのプログラムを批評する試みは間違ってないこと、むしろそれは一定以上の鑑賞能力があってはじめて可能になること、プログラムを「作品」として保存するために必要であることをこの本から学べた いや綿密なリサーチの姿勢とかを学ぶべきであって「町田さんに肯定された」とキャッキャするのはおかしいかもしれないが PCSについて語りたいオタクはみんな読んだ方がいい

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