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ロートレック荘事件 新潮文庫

Tsutsui Yasutaka

User Review :5.0
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101171333
ISBN 10 : 4101171335
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2003
Japan

Content Description

夏の終わり、郊外の瀟洒な洋館に将来を約束された青年たちと美貌の娘たちが集まった。ロートレックの作品に彩られ、優雅な数日間のバカンスが始まったかに見えたのだが…。二発の銃声が惨劇の始まりを告げた。一人また一人、美女が殺される。邸内の人間の犯行か?アリバイを持たぬ者は?動機は?推理小説史上初のトリックが読者を迷宮へと誘う。前人未到のメタ・ミステリー。

【著者紹介】
筒井康隆 : 1934(昭和9)年、大阪市生れ。同志社大学卒。’60年、弟3人とSF同人誌“NULL”を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が“宝石”に転載される。’68年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。’81年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、’87年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、’89(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、’92年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。’96年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ロートレックの事を知っている人ほどやられ...

投稿日:2012/01/14 (土)

ロートレックの事を知っている人ほどやられてしまうだろう。映像では為し得ない、これぞ小説の力という手本かと思う。筒井はやはりスゴイと改めて そして今更ながら思った。余談だが、全く及ばないし、読む層も絶対に違うと思うが、静月遠火 「真夏の日の夢」も映像化は無理だろうというトリックに挑戦していたと思う。

suneo さん | 神奈川県 | 不明

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帯に「2度楽しめる推理小説」みたいなキャ...

投稿日:2009/12/01 (火)

帯に「2度楽しめる推理小説」みたいなキャッチコピーが書いてあって、なんのこっちゃと思いながら、購入して読みましたが、本当に2度楽しめました。皆さんも2度楽しんでみましょう!

吉岡富万 さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    新本格の作家さんたちが叙述トリックをしこたま乱発しているので、今読むと衝撃度はそれほどでもないです。ただ文章力の差なのか時代のせいなのか、新本格の作家さんでは出せない端正な味わいがあります。さらっと読める小品的ミステリの傑作でした。

  • ehirano1

    各章に一文字のタイトルが付いているのですが、第十七章の「解」に至ってはもはや問題集の解答解説レベルで、この推理の根拠は〇〇ページの□□行目、という親切ぶりで思わず笑ってしまいました。もしかして殺人事件のプロットなんかよりもコレがやりたかったのかなwww。

  • サム・ミイラ

    また映画化不可能な作品を読んでしまった。なぜか避けていた筒井康隆。氏を代表する叙述ミステリーということで期待を胸に読んだ。いや良く出来ている。西洋の古典のような雰囲気。見取り図に至るまで計算され尽くされている。更には挿入されるロートレック作品の挿絵も愉しく実に粋な小説だ。ただこの動機はあまりにクレイジーで犯人も分かってしまうため少々残念。いっそ同性愛なら共感出来たかも。語り手が頻繁に入れ替わるのは斬新だが反則ギリギリな気もする。しかしこのまるでマジックのようなトリックの為と思えば納得するしかない(笑)

  • 夢追人009

    鬼才・筒井康隆さんが推理小説の世界に真剣に真っ向勝負を挑んだ騙しのテクニックが冴え渡る叙述トリック・ミステリの不朽の名作。本書のタイトルのロートレックは実は障害者を象徴する意味のみなのですが、途中に代表的な絵画作品が数多く掲載されていてお得な気分が味わえますね。まずブラックな笑いがお得意な著者には珍しく「侏儒褒章」なんて戯言以外は至って生真面目その物の筆致に驚きましたね。冒頭から微かに違和感を覚えながら著者が読者を誤認させ誘導する手管に完全にしてやられましたね。ラストに漂う悲劇的な哀感にも心が痛みました。

  • hiro

    筒井さんの作品は昔読んだショートショート以来。『イニシエーション・ラブ』を読み、叙述トリックが好きになり、ネットで評判の叙述トリックの作品を探し、『葉桜の季節に君を想うということ』、『アヒルと鴨のコインロッカー』、そしてこの作品と読んできた。今回も騙された。この作品は、別荘での殺人事件の犯人探しに絡んだ叙述トリックなので、面白さも倍増だった。DNA鑑定も、携帯電話も出てこない時代が、逆に良かった。しかし、犯人は使ったゴム手袋を簡単に捨てているが、裏側に指紋が残っていると思うのだが、これってどうなのだろう。

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