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私はいったい、何と闘っているのか

Tsubuyaki Shiro

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094070828
ISBN 10 : 4094070826
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

家に遊びに来た長女の彼氏にいいところを見せるために考えたヘネシー作戦とは?息子を野球とサッカーの史上初の二刀流に育てるための前代未聞の秘策とは?そして、念願のスーパー店長への長く険しい道の果てに待っていた、予想外の結末とは?伊澤春男、45歳。スーパー勤務。一見平凡な日常は、きょうも彼の脳内で戦場と化す。甘えも嫉妬も憤りも悔しさも、すべてを強がりのオブラートに包み込んで、男は深夜、なじみの定食屋のカツカレーを全力で喰らい尽くす。きょうも、妻が、娘が、息子が待っているはずの我が家が遠い―。

【著者紹介】
つぶやきシロー : 1971年、栃木県生まれ。2011年に『イカと醤油』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • えみ

    芸人つぶやきシローが小説家?半信半疑で読んでみたが、お笑いネタ同様独特の雰囲気の作り方。あの感じは小説に投影するとこうなるのか!な気付きと新鮮な驚きをもらった。いい人だけど運がない、基本優しいけれど間が悪い、プラス思考だけど行き過ぎて妄想…頑張る主人公の些細な日常の七転び八起き物語。本人が納得してればいい人生じゃないか。と微妙な感情を吐露してしまうほど草臥れ感にリアリティがある。通行人1の人生をクローズアップしてみました、を描いたら天下一品かもしれない。こんな人いるよなぁが世知辛い世の中を支えているのだ!

  • きたさん

    人間がよく書けているいい話だし構成もよくできているし全体的に上手な本だと思うのだけれど、いかんせん共感性羞恥が全てを上回ってしまった。主人公を取り巻く人の目を感じ、読んでる途中何度胸が苦しくなり、何度逃げ出したくなってしまったことか。本当にそういう意味でもよく書けている本だと思う。でも家族の書かれ方がとても優しくて、そのおかげで最後まで読めたと言ってもたぶん過言じゃない。

  • 猫丸

    そうだなあ、例えば「真夏の体育館で汗だくになって休憩するとき、床に寝転がると思わず古い木材みたいなにおいがするよね。それで最初は冷たく感じてた床面が体温で温まると快適じゃなくなるのね。そんなとき、バレーのネットの支柱があるじゃない? あれを差し込む穴に普段は金属のフタがしてあるんだけど、そのフタが異常にヒンヤリしているんだよね。しかもアレってかならず金色だよね」などと他人に伝える必要は皆無である。伝わらないし。それを続けてきた著者の書く文章だから、あまり類の無い感覚に陥る。とにかく一気に読了した。

  • こばゆみ

    面白かった〜!地域密着型のスーパーマーケットで主任をしている春男の哀愁漂う毎日。話の途中で突然春男の過去に飛ぶのだけれど、これが結構ワケありな感じで。家族を大切に想う春男、いいじゃん、素敵じゃん!とじんわり思える良い話でした〜

  • コウジ

    映画化にあわせて読んだ本。杞憂、究極の考えすぎ。さんざん悩んで考え抜いたあげく、やっと行動に移したら、結果はは良くて空回りで、悪いと裏目にでて残念に終わる。自分にも思い当たるフシが沢山あって軽い頭痛を覚える。

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