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コーヒーが冷めないうちに

Toshikazu Kawaguchi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784763135070
ISBN 10 : 4763135074
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2015
Japan

Content Description

お願いします、あの日に戻らせてください――。
過去に戻れる喫茶店で起こった、心温まる4つの奇跡。


とある街の、とある喫茶店の
とある座席には不思議な都市伝説があった
その席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるという

ただし、そこにはめんどくさい……
非常にめんどくさいルールがあった

1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない
2.過去に戻って、どんな努力をしても、現実は変わらない
3.過去に戻れる席には先客がいる
その席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ
4.過去に戻っても、席を立って移動する事はできない
5.過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、
そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ

めんどくさいルールはこれだけではない
それにもかかわらず、今日も都市伝説の噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れる

喫茶店の名は、フニクリフニクラ

あなたなら、これだけのルールを聞かされて
それでも過去に戻りたいと思いますか?

この物語は、そんな不思議な喫茶店で起こった、心温まる四つの奇跡

第1話「恋人」結婚を考えていた彼氏と別れた女の話
第2話「夫婦」記憶が消えていく男と看護師の話
第3話「姉妹」家出した姉とよく食べる妹の話
第4話「親子」この喫茶店で働く妊婦の話

あの日に戻れたら、あなたは誰に会いに行きますか?

【著者紹介】
川口俊和 : 大阪府茨木市出身。1971年生まれ。元・劇団音速かたつむり脚本家兼演出家。舞台、1110プロヂュース公演「コーヒーが冷めないうちに」で、第10回杉並演劇祭大賞を受賞。同作で小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • へくとぱすかる

    久しぶりに落涙。人生がからんだ究極の選択は泣かせる。ごく普通の人生にも喜怒哀楽の波はあるし、心の奥の苦しさは簡単に打ち明けられないものだが、それだけに後悔することも日常どれほど多いことだろうか。最終話に明かされる伏線がもう涙もので、セリフが物語をどんどん進めていった感じだった。図書館でこの本に出合ったのは偶然だったが、文庫化を期待しています。

  • zero1

    話題本をやっと読めた。正直「ツナグ」と比較すれば何段階も落ちる。高評価の人が多いけど、何故そんなに感動できる?私には疑問。ある喫茶店のある席に座ると、時間移動できる。恋人が米国に行ったやり手の女性。アルツハイマーの男と看護師の妻。老舗旅館を継いだ妹と逃げた姉。そして喫茶店スタッフの妊婦。時間移動で事実は変わらない。人を描くという点でも説明が多く減点多し。シリーズだがすぐに続きを読もうとは思わない。この作品が高い評価を受けるのは、【読者の幼稚化】と解釈するしかない。2017年本屋大賞10位。誰が投票した?

  • Yunemo

    感情面に訴えられたままに。今があるのは、過去に基づいて。その際の判断、感情的面が後悔の種となって今に。4つの物語にそれぞれ記されます。細部の表現に拘らずに、ほんとに感性の部分だけで納得感と寂寥感が入り乱れます。確かに自身の身に染み入りますが、ただただ4回泣けますと謳われても、ちょっと、という感じは否めません。今想えば、『if』を読んだ際にも同様な感情があったのだなぁ、と改めて。恋人、夫婦、姉妹、親子、それぞれにあの日に戻れることは無いんだ、戻れたとしても、もう取り返しがつきません。そう自身に言い聞かせて。

  • ウッディ

    その席に座ると、コーヒーが冷めるまでの間、望んだ過去に戻れる・・そんな喫茶店があった。但し、どんな努力をしても過去や現在は変えられない等面倒なルールがあった。悔いを残した人達が時間を遡った4つの物語。ほんの短い時間で何ができるか、事実は変えられないのにと思ってたけど、人の心や未来は変えられるということなんですね。どれも前向きな結末で、心が温かくなりました。ただ、流、時、数、高竹さんなど、登場人物名が混乱する、説明っぽい文章で頭に入ってこない印象でした。自分ならいつに戻るのだろうと考えるのは面白かったです。

  • mmts(マミタス)

    辛口評価ゆえにファンのかた、ごめんなさい。新聞の広告欄をきっかけに買いました。しかしながら、あくまでも個人的には期待外れのストーリーだと思ってしまいました。いまいちだと思っちゃいました。だって、泣けませんでした。つまりは泣けなかった私自身は冷たい人間でしょうか。うーん、感動はしました。しかしながら、起承転結というかストーリー展開が分かりやすいから先読みしてしまい、いまいち泣きじゃくるほど感情移入しませんでした。第一話、未来が変わりましたよね?矛盾ですか?多分、わたしが神経質かもしれません。ごめんなさい。

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