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組織行動の考え方(増補改訂版)

Toshihiro Kanai

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784492522424
ISBN 10 : 4492522425
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

本書全体を通したテーマは、組織行動を学ぶことが個人の元気のもととなり、組織にエネルギーを与え、日本という国を元気にすることである。キーワードは「元気」であり、組織行動を通して、そのための知恵を獲得することである。組織行動が取り扱っているのは人の問題なので、その奥行きは相当に深いと思っている。取り上げたトピックが人事評価のように身近なことでも、よくよく考えを進めていくと、人間の本性にまで行き着く深さがあることに気づく。本書は純粋な研究書でも、実証研究や理論構築を志向したものでもない。読みながら自分の行動を内省し、周りの人の行動を注意深く観察し、考えを深める素材を本書から見つけてくれたら、とてもありがたいことだ。

目次 : なぜ組織行動を学ばなければならないのか―組織行動と経営学の間柄/ 1 組織のなかの個人(一人ひとりの違いを知る―パーソナリティを活かす視点/ 働く個人の初期値を見定める―人材採用の考え方/ キャリアを建築のように美しくデザインする―個人と組織と社会のためのメタデザイン)/ 2 組織のなかの人間心理(モチベーションの迷宮への招待―仕事に打ち込む元気の素を探る/ 職場のウェルビーイング―賢き者は幸いであるか、組織を愛する者は救われるか/ 組織に欠かせない感情とストレスのメンテナンス―ポジティブとネガティブへの向き合い方)/ 3 成果と評価の問題(仕事の成果をどう捉えるか―デリバラブル発想のすすめ/ 人事評価の目のつけ所―評価は涙か、溜め息か/ 自己認識のための他者視点―評価とフィードバックは己を知る鏡なり)/ 4 組織のなかのグループに働きかける(マネジメントとリーダーシップは双子なのか―文化に根差したリーダーシップを求めて/ リーダーシップのリテラシーを高める視点―経験知を理論武装する/ ヨコのつながりを活かす―マネジメント手法としてのチームワーク)/ 5 個を活かし、組織の力を高める(人を伸ばす組織の考え方―経験と対話か、学習のリセットか/ 組織に息吹を吹き込む―組織文化と組織開発/ 現実を変える知識創造のパワー―理論と実践の統合をめざして)

【著者紹介】
金井壽宏 : 神戸大学名誉教授。1954年兵庫県生まれ。78年京都大学教育学部卒業、80年神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程修了(経営学修士)、89年マサチューセッツ工科大学博士課程修了(Ph.D.)。92年神戸大学より博士(経営学)取得。神戸大学大学院経営学研究科教授、立命館大学食マネジメント学部教授などを歴任。2019年紫綬褒章受章。専門は、組織行動論、経営組織論。モチベーション、リーダーシップ、キャリアなど、人の心理・生涯教育にかかわるテーマを主に研究している

〓橋潔 : 立命館大学総合心理学部教授。1960年大阪府生まれ。84年慶應義塾大学文学部卒業、96年ミネソタ大学経営大学院博士課程修了(Ph.D.)。南山大学総合政策学部助教授、神戸大学大学院経営学研究科教授などを経て、2017年より現職。神戸大学名誉教授。専門は組織行動論、産業心理学。人事評価やコンピテンシー診断など、企業と人のマネジメントについて心理学的視点からアプローチしている

服部泰宏 : 神戸大学大学院経営学研究科教授。1980年神奈川県生まれ。2009年神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程修了。博士(経営学)。滋賀大学経済学部准教授、横浜国立大学大学院国際社会科学研究院准教授などを経て、23年より現職。専門は人的資源管理論、組織行動論。人材の採用や評価、研究者と実践家との関係性にかかわる研究に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • HideTanaka

    組織行動論のテキストは海外著者の翻訳が多いですが、この本は日本の第一人者たちが日本人に向けて書かれた素晴らしい本だと思います。欧米の理論をあてはめただけだと、文化や働き方の歴史が違う日本人の思考や行動様式と少しずれる部分があることに気づかされました。特に「プロジェクトXのような壮大なプロジェクトの達成は『目標設定理論』では説明できない」として、日本人の「夢とロマン」を理論として掲げるパートなどはその最たる例でしょうか。等身大の実践知へのこだわりを感じます。見た目は分厚いですが、内容は読みやすいです。

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