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一〇五歳、死ねないのも困るのよ

Toko Shinoda

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344031883
ISBN 10 : 4344031881
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

生涯現役、一人暮らしを貫く希代の美術家、後世へのメッセージ。

目次 : 第1章 歳と折れ合って生きる(亡くなった人にどこかで会えるかもしれない/ 楽観的に生きる ほか)/ 第2章 幸福な一生になりえる(生きていく力は授かっている/ 自分で人生を工夫する ほか)/ 第3章 やれるだけのことはやる(生き延びる/ 期待して生きている ほか)/ 第4章 心の持ちかたを見直す(自分で自分がわからない/ 人生の本分が大事 ほか)

【著者紹介】
篠田桃紅 : 美術家。1913(大正2)年生まれ。墨を用いた抽象表現主義者として、世界的に広く知られており、数えで一〇五歳となった今も第一線で製作している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鉄之助

    タイトルに惹かれて、手に取った。105歳で現役!墨を用いた「抽象表現者」として世界的に活躍している篠田桃紅さんのエッセイ集。墨に関する考察が、味わい深かった。「墨の色は黒でなく玄(げん)」だと言う。人生と宇宙の根源で、あらゆることの初めで終わり。玄の道を極めた人が「玄人」。何もかもやり過ぎず、あらゆることにチャンスを残す。墨は何回塗り重ねても他の絵の具と違い、真っ黒にならない。闇には決してならず、一点の明るさを残す、という。「完全な仕事に見えるけど、完了していない」。まるで、桃紅さんの生き方のようだった。

  • やすらぎ

    満開だけが花、満月だけが月ではない。ふと美しい景色を目にしてしまうと、この世に存在しない何処かに行けるのかもと思ってしまう。雲の向こうにあの方がいる。星の瞬きに懐かしさを思い出す。風に運ばれてくる呼び声にほほえみ。今この時を受け入れて、今この時を大切に想う。素直な気持ちが心の底からゆっくりと浮かんでくる。明ける日も暮れる日も、日々狭まっていく世界も、感性は豊かでありたい。自由に自然に孤独に。心のゆとりを華やかさを忘れずに。心眼。爽風が心地よく感じていられますように。忙しい最中、穏やかな気持ちに包まれます。

  • ホッパー

    タイトルがポップな言い方なので、内容を読んで全く違う印象を受けた。ほどよく力の抜けた素敵な生き方、考え方一つ一つに流石人生の大先輩だ、、と思わされる。

  • パフちゃん@かのん変更

    105歳!凛とした強い人だ。精神力には全く老いや衰えを感じさせない。3ページほどの文章の後に、短い言葉で名言にまとめられている。いい言葉が多い。「死ねないのも困るのよ」という題名ですが、全く困っている様子がない。「どれだけ長く生きても、生きることに行き詰まることはない」「人は生きる術を見つけ出す力を持っている。自分を肯定して、幸せを得る」「人から教えてもらうのではなく、自分で見つける」「これが幸福という定義はない。あなたがどう自覚するかで幸福な一生になる」

  • shizuka

    ひとつ、どうしても乗り越えられない言葉にあたった。「頼る人にならない、頼られる人にもならない」これだ。頼る人にならないは分かる。自己責任下で人生の享受。「頼られる人にならない」はどうだろう。仮に友人から頼られたら、断ることはできない。うーんそういう次元じゃないんだろうなとここまでは進む。何事もほどほどにってことなのかなとも思うが。ああ、この言葉がすとん!と落ちる日は来るかな。頼られたら助けるという基本的人間の良心、それを凌駕した境地なんだろうなあ。この齢にしてわくわくする言葉に出会えて感動。答え探すんだ!

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