CD

Double Concerto, Dante Sym.3: A.rozhdestvensky(Vn)Postnikova(P)Rozhdestvensky /

Tishchenko, Boris (1939-2010)

User Review :4.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
MFUG702
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD

Product Description

ティシチェンコ 二重協奏曲 、ダンテ交響曲第3番
ロジェストヴェンスキー

ファン待望! ショスタコーヴィチ最大の弟子、ティシチェンコの“新作”2編はいずれも大作 ヴァイオリンはいとも精妙、日本でもおなじみ・名手ポストニコワのピアニズムはまさに強烈― きりりと引き締まったモスクワ響を縦横無尽にあやつる、ロジェストヴェンスキーの巨匠性! 昨年生誕100周年の盛り上がりで、ショスタコーヴィチの一番弟子ティシチェンコもぐぐっと知名度は上げたのでは――ショスタコーヴィチゆずりの斬新にして明晰なオーケストレーションの達人、折衷主義というよりもむしろ、ありとあらゆる書法に通暁したうえで明快な作風へとたどりついた巨匠。ソ連時代には急進派と目されたようですが、その音楽はあくまで「クラシック」の潮流に忠実、管弦楽曲では師匠から受けついだドラマ性と色彩感がぞんぶんに発揮されます。ショスタコーヴィチ好きにはたまらなく魅力的なこの作曲家、作風そのまま、21世紀の現在なお精力的に作曲を続けているのです!それにしても、やはりこういうのを“一流”というのでしょうか――指揮はなんとロジェストヴェンスキー御大(以前ティシチェンコの交響曲第6番を録音していましたね)、ユルい時はひどいモスクワ響もこの名匠のタクトできりりと引き締まり、作曲家が90年代から手がけている壮大な連作の一環「ダンテ交響曲」では、心をひとつにして静々と物語を綴る弦セクション、静謐にして玄妙なチューブラーベルなどが、勇壮な金管のするどい響きとはっきり対照をなし、40分もの単1楽章をきわめて面白く色彩豊かに仕上げます。対する二重協奏曲は、来日回数の多いロジェストヴェンスキー夫人ポストニコワと息子アレクサンドルが独奏をつとめる家族共演――静々とデュオで開始された音楽はやがて壮麗な盛り上がりをみせ、多重分割されて繊細に音を重ねる弦楽合奏の上で、ヴァイオリンは民俗情緒をうっすら漂わせながら雄弁にうたい、対するピアノは時に低音を打楽器のごとく叩きつけたりと強烈なピアニズムを発揮するのに、それらが全て美しく響くのですから吃驚です。ショスタコーヴィチ好きなら、これは絶対イケます!(マーキュリー)

【収録曲目】
ボリス・ティシチェンコ(1939〜)
・二重協奏曲 〜ヴァイオリン、ピアノと弦楽合奏のための
・ダンテ交響曲 第3番(『地獄編』7〜9章)
 アレクサンドル・ロジェストヴェンスキー(ヴァイオリン)
 ヴィクトリア・ポストニコワ(ピアノ)
 サンクトペテルブルク弦楽合奏団
 モスクワ交響楽団
 ゲンナージ・ロジェストヴェンスキー(指揮)

Track List   

  • 01. Concerto for Violin, Piano and String Orchestra, op. 144 (2006) 1_ Fantasia. Moderato 8’16
  • 02. 2_ Rondo. Allegro 6’34
  • 03. 3_ Interludia. Andante 6’30
  • 04. 4_ Romance. Tranquillo 9’58
  • 05. 5_ Dante-Symphony No. 3, “Hell: Circles 7-9”, op. 123 No. 4 (2001) 40’30

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ボリス・ティシチェンコはショスタコビッチ...

投稿日:2016/12/20 (火)

ボリス・ティシチェンコはショスタコビッチの弟子と聞いていますが、諧謔性も静謐さも師匠を超えている部分があると思います。奥の深い不協和音も清廉な協和音も興味深いです。

テリーヌ さん | 兵庫県 | 不明

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