Books

ファウスト博士(上)

Thomas Mann

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003243442
ISBN 10 : 4003243447
Format
Books
Publisher
Release Date
March/1996
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
関泰祐 ,  

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ケイトKATE

    天才作曲家アドリアン・レーヴェルキューン(シェーンベルクとニーチェがモデル)の人生を親友ゼレヌス・ツァイトブロームが回想する形で語られる。上巻は、アドリアンの少年期から音大生時代までが書いている反面、途中観念的というか哲学的で脱線した文章が続くためか、アドリアンの個性が見えて来ないのが気になった。『ファウスト博士』は、第二次世界大戦期に執筆されている。トーマス・マンは、アドリアンの生涯だけでなく、ドイツが統一国家として成立後、加速的に成長した代償から破滅した歴史も書こうとしていると思った。

  • パオー

    20世紀ドイツ文学の傑作に数えられる作品なのにあまり読まれていない理由を、読み始めてすぐに悟る。僕の無教養さもあるけど、勘弁してくれよと言いたくなるくらい読みにくい。なんだその回りくどさはと言いたくなる文体。何の話だよと言いたくなる音楽や神学の議論。理解できなくて多分ほとんどの文章を二回ずつ読んだ。にもかかわらず途中で放棄しようとは一度も思わなかったのは、読んでいて面白かったから。僕にはまだ早かったではなく、この小説を読んでレベルアップしてやると思わせてくれるのは、トーマス・マンの力なのか僕の見栄なのか。

  • てれまこし

    神の近づくために悪魔に魂を売ったファウスト博士。そのようなところがドイツにはある。カント、ゲーテ、ベートーヴェンの国とヒトラーの国という二つのドイツがあるのではない。どちらもドイツである。高尚な文化や教養への憧憬がルターのような原理主義者の野人に覆される。これがドイツの歴史。しかし、この野蛮で情熱的な原理主義があるからこそ、あの哲学、文学、芸術も生まれる。自らドイツ的と自覚し、この矛盾するようなドイツ性を潔く引き受けようとするマン。おかげで難解なドイツ思想の意味が少しわかってきたような気がする。おすすめ。

  • ソングライン

    天才音楽家アドリアン・レーヴェルキューンの伝記を幼馴染の哲学博士が回想する伝記として書かれた小説です。古典音楽や和音の解説、さらに神学、哲学が語られる本作は魔の山以上の難解さでした。中巻の山を越えられるでしょうか。  

  • ヤクーツクのハチコ

    冒頭からトマス・マン節炸裂。二十世紀の二つの大戦間を生きたドイツの作曲家の話という煉瓦並に固い背景に大好きな内容がてんこ盛りに詰め込まれてそしてトマス・マン節だから非常に楽しい。作中の音楽解説を読んでベートーベンピアノソナタ32番を借りに走り、たまたまアンドラーシュ・シフを選んだところ付属のシフによる作品解説でこのファウスト博士に言及してあり嬉しかった

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items